アメリカはホテルが高いから少しでも節約したいけどホテルの質は下げたくない。アメリカで格安のホテルを見つけられるサイトはどこがおすすめ?使い方も教えてほしい!
アメリカで質を下げずにセール価格のホテルを見つけるならHotwire(ホットワイヤ)が断然おすすめです。私は実際に40%オフなどのセールを見つけています。格安度が高いセールは地域指定、ホテル名を隠しての販売ですが実はどのホテルなのか見破る裏技があります。そんな技も含めて解説していきます。
アメリカのホテル事情
インフレや災害の影響によるエネルギーコストの値上がりなどの影響かホテルのお値段が2023年はさらに値上がりしたようです。アメリカは日本のホテルと比べるとお値段は高めです。賢くホテルを見つけるには、アメリカのホテル事情を知っておくことが大切です。
アメリカのホテルの星の数
ホテルの星の数のシステムで権威があるのは60年以上の歴史があるForbes Travelのシステムです。他にも星の数を決めている基準は機関により異なりますが、CNNトラベルによるとおおむねこのように分けられています。
- 格安クラス(1つ星):寝るだけの場所。高速道路や幹線道路沿いにある安いモーテルをイメージ。モーテル6やエコノロッジが代表例。
- エコノミークラス(2つ星):1つ星より少し小奇麗だけど基本的なホテル。デイズ・インやラキンタ・インが代表例。
- ミドルクラス(3つ星):モーテルというよりもホテルという感じ。ロビーがきれいだったり、フィットネスセンターが付いていたりします。ホリデイインやベストウェスタンが代表例。
- アッパーミドルクラス(4つ星):お部屋も広くなり清潔で接客も良好。スパやバレットパーキング(ホテルの入り口で車を駐車場係にバトンタッチできるサービス)もついていることがほとんど。ハイアットリージェンシーやマリオットをイメージ。
- ラグジュアリークラス(5つ星):お部屋が広く清潔、サービスも上級。ベッドも快適でシーツも上質なものになります。リッチな気分が味わえる滞在ができます。リッツカールトンやフォーシーズンズが代表例。
アメリカのホテルのお値段の目安
アメリカのホテルは一部屋ごとのお値段で一人ずつのお値段ではありません。宿泊する際に人数を選択するので、それに合わせて値段が表示されます。
季節やイベント、場所によりホテルの値段は変動しますが、アメリカのホテルのレベルごとのお値段(税金、リゾート料金込み)を私の個人的な感覚で分けるとこんな感じです。
- 格安クラス:130ドル以下
- エコノミークラス:140~200ドルくらい
- ミドルクラス:210~280ドルくらい
- アッパーミドルクラス:290~400ドルくらい
- ラグジュアリークラス:410ドル以上
ホテルの価格変動の要素
ホテルの価格は需要と供給のバランスで決まるのが基本ですが、ホテルの値段は以下の要素を考慮しているようです。
需要が高まる時期
- 祝日など旅行需要が高まる日程
- 大きなコンサートやイベントなどがある日などは各地から人が集まってくるので需要が高まります。
- 観光客が多く訪れるハイシーズン
ホテルの立地条件、アメニティの質
- 立地が便利なホテルは強気の値段設定です。ビジネスの中心地なら平日のお値段が高め、観光地の中心地なら週末が高めになります。
- ホテルのアメニティの質が高いとお値段も高くなります。ベッドリネンの質が高い、お部屋が広々している、素敵なプールがある、ラグジュアリー感のある内装など。
ブランド、ネームバリュー
- ホテルのブランドにより消費者の期待感も変わります。評判の高いブランドホテルに泊まるなら質の高いサービスが受けられるはずという安心感がある場合はお値段設定が高くなります。
- 需要が低いからと言って値段を下げすぎるとブランドの価値が下がってしまうためコロナ禍で需要が劇的に下がってしまっても、値崩れを起こさないようにしたのがアッパーミドルクラスやラグジュアリークラスのホテルです。
ホテルの宿泊料金に加算される料金にも注意を払おう
ホテル検索サイトにより税金、リゾート料金を支払いの画面になるまで表示しないこともあるので注意が必要です。Googleホテルは税金、リゾート料金を含まない価格で表示されるのであまり目安になりません。特にダウンタウンなど市の中心地に泊まる場合は駐車料金も確認しましょう。ダウンタウンだと駐車料金が一泊40~50ドルかかることも。市の中心地ではないから必ず無料というわけでもありません。路駐のオプションがあるのかどうか確認しましょう。ダウンタウンだと夜の時間帯は路駐無料の場合もあります。
お値段に敏感な消費者を獲得する
Hotwireとはアメリカのホテル検索・予約サイトです。他にもホテル検索・予約サイトはBooking.comやHotels.comなど多数ありますがHotwireの強みはホテル名を隠したセール価格、Hot Rate(「熱いセール」とでも訳しましょうか)です。日本人ならお馴染みの福袋のようなものです。エリアと星の数を指定してホテル検索し、値段に満足がいくなら購入。購入後にホテル名が明かされる仕組みです。Pricelineもこの仕組みを利用していますが、ウェブの使用感はHotwireの方が断然使いやすく、私はHotwire派です。
なぜホテル名を隠して販売するのか
なぜホテル名を隠して販売するのかというと、ブランド、ネームバリューを保持するためです。一般の人に○○ホテルが激安価格でセールしているということが知れてしまうと、ブランドの高級なイメージや安心感が損なわれてしまうのです。ルイビトンのバッグが5千円で手に入ってしまったら・・・これまでルイビトンを高いお値段で購入していた消費者の購買意欲が損なわれるか、「5千円になるかもしれないからセールになるまで待とう」という気持ちになり消費者の購買行動が変化してしまうのです。
名前を隠してセールすることで、ブランド、ネームバリューを損なうことなく売れ残りのないようにホテルのお部屋を販売することができるわけです。さらにHot Rateは購入後はキャンセル・変更不可。キャンセルの多いホテル業界にとってはリスクを回避できるという大きなメリットがあります。
名前を隠してセールすることで新たな顧客層をゲット
ブランドにはこだわらないからお値打ち品のホテルに滞在したいというお値段に敏感な消費者にとっては素敵なホテルをセール価格でゲットできるメリットがあります。ホテルにとっても普段は泊まってくれない顧客にサービスを体験してもらえ、新しい顧客層を獲得するきっかけになるわけです。普段はミドルクラスで済ませていた人がHot Rateでアッパーミドルクラスのホテルに滞在し快適さに満足したので、今後もアッパーミドルクラスのホテルに滞在する、その宿泊したホテルの系列ブランドをなるべく選ぶようになるなどホテルにとってもよい宣伝になるのです。
Hotwireの使い方
Hotwireの使い方は簡単ですが、注意しないといけないことがいくつかあるので解説していきます。
ホテルのエリアや星の数を選んで検索
- 自分が宿泊したいエリアをマップからクリックして選びます。ニューヨークを例にして解説していきます。ミッドタウンのセントラルパーク南側のホテルを選ぶことにしました。このエリア以外のホテルが検索結果に表示されることはありません。
- Hot Rateが名前を隠したホテルのセールで、通常に予約するよりかなりお得になる可能性が。下の例では通常予約より31%オフでのセールを見つけることができました。
- ここで注意してほしいのが赤字の表示価格だけでなく、その下に表示されている合計のお値段。ホテルには宿泊費のほか、税金やリゾート料金(プールやフィットネスセンターなどがある場合)が加算されて請求されます。赤字の表示価格は宿泊費のみ。総額は「$〇〇 total(合計$〇〇)」と小さく赤字の下に表示されているので注意しましょう。
- 星の数は「Hotel class(ホテルのクラス)」から選択することもできますが、各ホテルの表示の星の数を見ることで簡単に評価することができます。
- どのホテルになるのかは「What hotel will I get?(どのホテルがあたるの?)」をクリックすると手掛かり得ることができます。
ホテルを割り出す裏技。まずは情報収集
- 次にHot Rateで目を付けたホテルの詳細を見ていきます。「どのホテルがあたるの?」をクリックすると、ホテルの系列やホテル名がいくつか表示され、その中からどれかにあたると確認できます。この例ではウェスティン、シェラトン、ヒルトン、オムニ系列ホテルのどれかになると表示されました。
- さらに手掛かりとなる情報を確認します。口コミ評価が4.1で1007件のレビューがあること、さらにペット宿泊可能であることなどに注目。
- この画面を開けた状態で「通常価格のホテル(Hot Rateでない)」のタブをクリックします。Windowユーザーの場合、Ctrlボタンを押しながらクリックすると新しいタブで表示されます。
ホテルを割り出す裏技。ホテルの身元判明。
- 通常価格のホテルの中から口コミ評価のスコア、レビュー数、ペット可などのアメニティがマッチするものを探していきます。
- かなり下の方に表示されている可能性があり「もっと見る」とクリックして確認していきましょう。その結果、〇〇ホテルであることが確認できました。この画像ではホテルに迷惑がかからないようにホテル名は黒塗りにして隠しましたが、実際には表示されます。
- その内容に満足したら後は購入するだけです。
下が実際にツーソンのホテルをHotwireで購入したときの画像です。ホテルに迷惑がかからないようにホテル名と実際のセール価格は隠してここに表示しています。
HotwireのHot Rateが役に立つ場合とは
Hotwireはお宝ホテルを見つけるのに有効ですが、万能ではありません。私はHotwire、Booking.com、ホテルのホームページを併用してホテルを見つけています。Hotwireを利用するにあたり注意してほしいのは以下のことです。
Hot Rateはすごいけど、名前を明かしたホテルは普通
Hotwireの強みは何といっても名前を明かさないホテルのセール価格です。通常価格のホテルはお値段は他のサイトと同等です。
ホテル激戦区外ではHot Rateは稀またはイマイチ
これは個人的に使っていて感じたことなのですが大都市だとよいセールを見つけられるのですが、小都市だとHot Rateは希少で価格設定もそこまで安くないことが多いようです。そこまで安くない場合はすぐの旅行でない限り、キャンセル・変更可能な通常のサイトでホテルを予約するのが良いでしょう。
Hot Rateは変更・キャンセル不可
Hot Rateは他ではないセール価格でホテルの部屋を購入できる代わりに変更・キャンセルはしない、返金は求めないという契約で成り立っています。なので当然、急なことで旅行をキャンセルしないといけなくなった場合、返金はありません。それでもすごく安いからどうしてもHot Rateで購入したい場合は必ずキャンセル補償つきの旅行保険に入っておくか、旅行がキャンセルになって全額失ってもいい覚悟がある場合だけにしましょう。もちろん急に思い立って明日宿泊したい、なんて時にはとても有効なサービスです。
Hot Rateで安く部屋をゲットしたなら、それなりの部屋をあてがわれる
Hot Rateですごい安く良いホテルをゲットできたと喜んでいたら、かなりの確率で下の階の部屋をあてがわれます。私の個人的な経験では上階のお部屋のこともありましたが、2階の部屋に割り振られることが多いような気がします。特にダウンタウン宿泊だと下の階ほど道路からの騒音があり、耳栓が必須でした。ホテルはビジネス。安い値段を払ったお客はやはり安いサービスを受けるのかと思います。
まとめ
Hotwireは大きく値引きされたお宝ホテルを見つけられる可能性があり、どの系列のホテルに宿泊したいかなどこだわらない方にはとても有効なサービスです。自分のニーズに合わせてそれぞれのホテルの検索・予約サイトを使い分けて賢く旅行していきましょう。
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