グランドキャニオン国立公園に行きたいんだけど、宿泊エリアはどこが便利?国立公園内の宿泊施設を確保できなかったら、どのエリアがおすすめ?
グランドキャニオン国立公園は朝日・夕日の時間が一番きれいなので国立公園内の宿泊施設に宿泊することをおすすめします。涼しい季節ならブライトエンジェルロッジのキャビン、暑い季節ならマスウィックロッジがイチオシです。競争率が高すぎる、予算オーバーで国立公園内で宿泊できない場合は近郊の街、タサヤンがメインのアトラクションからたったの8マイルと便利です。
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サウスリムの宿泊施設が最も便利!
近郊都市からのアクセスが良くほとんどの観光客が訪れるのがサウスリム。グランドキャニオン国立公園内の宿泊施設は国立公園から運営を公式に任されているザンテラ(Xanterra)とDNC(デラウェアノース)という2社によって運営されています。ザンテラのホテルはグランドキャニオン国立公園ロッジのウェブサイトから、DNCの運営するホテルはvisitgrandcanyon.com(グランドキャニオンを訪れよう)から予約することができます。国立公園内のホテルは立地が良いのでお値段はお高めです。一番安いのはキャンプ場ですが競争率は熾烈です。以下、サウスリムの宿泊施設を紹介していきます。
グランドキャニオン国立公園内の宿泊施設のお部屋はどのホテルでも電子レンジはないのでその予定で食事のプランをたてましょう。
まずはぶっちゃけ価格のお話
お値段の高い順から:エルトバー、サンダーバードとカチナロッジは同等、マスウィックロッジ、ヤバパイロッジ、ブライトエンジェルロッジ、キャンプ場といった具合です。
雰囲気を求めるならエルトバー(El Tovar)お値段 $$$$、おすすめ度 ★★★
1905年に富裕層のためにオープンした歴史あるホテルでヨーロッパ風の豪華な雰囲気で歴史的建築物の指定を受けています。過去の大統領やセレブが宿泊したことでも知られています。グランドキャニオンで一番贅沢な宿泊施設となります。部屋数は78室。エレベーターはありませんが車いすでアクセス可能なお部屋もあります。国立公園内の宿泊施設は冷房がついていないことが多いのですが、エルトバーにはついています。エルトバーのレストランは高級で雰囲気もあり必ず予約が必要です。ペットは不可。贅沢をしたい方や懐に余裕のある方々には最もおすすめのホテルです。
- 長所:雰囲気良し、冷房付き、食事に便利
- 短所:高い、駐車が困難
節約したいならブライトエンジェルロッジ(Bright Angele Lodge)お値段 $$、キャビンおすすめ度 ★★★★、ロッジおすすめ度★
1935年に女性建築家によってデザインされオープンしたブライトエンジェルロッジはエルトバーと隣接しており、歴史的建築物として指定され、開拓時代の雰囲気残るロッジです。ブライトエンジェルロッジはサウスリムのロッジの中では最もお値段が手ごろな宿泊施設で立地もいいことから人気の宿泊施設です。キャビンによっては渓谷を窓から眺めることができます。人気のブライトエンジェルのハイキングコース開始地点のすぐそばにあり、施設内にフレッドハービーバーガー(朝昼夕)とアリゾナステーキハウス、ギフトショップ、コーヒー屋さんがあります。
部屋数は90室。大きな建物のロッジ(シャワー・トイレ共同)とキャビン(バンガロータイプ、シャワー・トイレ付)のお部屋があります。どのお部屋もコーヒーメーカー、ミニ冷蔵庫が装備されています。冷房はついていません。レストランやギフトショップに歩いて行けるので便利。ペットは不可。古い建物で忙しい場所にあるため騒音は覚悟しましょう。特にロッジはキャビンと異なり、他の宿泊客が建物を出入りするときのドアの開閉や廊下からの騒音もひどいそうです。
- 長所:安い、食事に便利、リムにある、かわいい、アトラクションから近い、リムが見えるお部屋あり
- 短所:冷房なし、騒音、駐車が困難、お部屋は小さめ、古い、ベッドが小さい
こだわりなく中堅狙うならサンダーバードロッジ(Thunderbird Lodge)お値段 $$$、おすすめ度 ★★★
モダンな雰囲気のサンダーバードロッジは普通の都市にあるホテルというった感じです。グランドキャニオンの渓谷の景色が見えるお部屋もあります。ブライトエンジェルロッジの隣にあり、チェックインはブライトエンジェルロッジにて行います。エレベーターはありませんが、車いすでアクセスできるお部屋があります。浴室、ミニ冷蔵庫、コーヒーメーカー、金庫が装備されています。冷房はありません。ペットは不可。レストランやギフトショップに歩いて行けるので便利。
- 長所:食事に便利
- 短所:冷房なし、高い、駐車が困難、エレベーターなし
同じくこだわりなく中堅狙うならカチナロッジ(Kachina Lodge)お値段 $$$、おすすめ度 ★★★
サンダーバードロッジと同様にモダンな雰囲気の普通のホテルです。渓谷が見えるお部屋もあります。カチナロッジの宿泊客はエルトバーでチェックインします。浴室、ミニ冷蔵庫、コーヒーメーカー、金庫が装備されています。冷房はありません。レストランやギフトショップに歩いて行けるので便利。ペットは不可。
- 長所:食事に便利
- 短所:冷房なし、高い、駐車が困難、エレベーターなし
公園内で1番お得感、マスウィックロッジ(Maswik Lodge)お値段 $$$、おすすめ度 ★★★★
2階建てのモダンなホテルで客室数は280。キャニオンの淵(リム)ではなく少し中に入った松林に隣接するホテルで、少しビレッジの中心地から離れているので落ち着いて過ごすことができます。そうはいっても北館はリムから徒歩5分ほどの距離です。南館はさらに5分ほど入った場所にあり、施設は北館より新しくエレベーターがあり、全室パティオまたはバルコニーが付いています。浴室、ミニ冷蔵庫、コーヒーメーカー、金庫が装備されています。キッチン付きのお部屋は基本的な調理器具、冷房もついています。浴室、ミニ冷蔵庫、コーヒーメーカー、金庫、冷房が装備されています。北館、南館とも車いすでアクセスできるお部屋があります。お部屋は2階の方が天井が高くて素敵です。冷房付きの施設の中では安め、立地も悪くないので暑い季節には特におすすめです。
- 長所:冷房付き、駐車が簡単、食事に便利、お値段が安め
- 短所:リムから少し離れる
ペット連れならヤバパイロッジ(Yavapai Lodge)お値段 $$$、おすすめ度 ★★★
ヤバパイロッジは渓谷の淵(リム)から少し離れた場所にあること、他の施設とは別会社で運営されているので予約のホームページが異なること、300室以上と大きな施設であることから予約が取りやすいです。雰囲気はエコノミークラスまたはモーテル風。全室に冷房が完備されていてペットと一緒に泊まることができるお部屋もあり。浴室、ミニ冷蔵庫、コーヒーメーカーが装備されています。2段ベッドがある家族やグループ向けのお部屋もあります。ペット料金は一泊につき25ドルで一部屋2匹まで連れ込むことができます。ペットの宿泊ができるのは西館のみです。ヤバパイロッジはビレッジ内のスーパーマーケット、マーケットプラザに近く便利です。レストラン、コーヒーショップ、ギフトショップが施設内にあります。ペットを連れている方、予算重視の方におすすめです。
- 長所:ペットと宿泊可、駐車が簡単、お値段が安め、冷房付き、予約が取りやすい、スーパーやマーケットプラザがすぐそば
- 短所:リムからかなり離れる、他の施設と比べてアトラクションから遠い
渓谷の底の宿泊施設はハードコアなアウトドア好きにおすすめ!
ファントムランチ お値段 $~$$、おすすめ度 谷底までハイキングするなら★★★
ファントムランチ(Phantom Ranch)はグランドキャニオンの谷底のコロンビア川の北岸にある宿泊施設です。いわゆる山小屋をイメージしていただくといいと思います。ハイカーのためにあるロッジです。谷底にある宿泊施設はファントムランチのみで、他はキャンプ場しかありません。リムから渓谷を下りファントムランチまで行く方法は徒歩またはミュールツアーのみ。遠いため谷底へのハイキングは2日以上かけることが推奨されています。現在はドミトリースタイルのお部屋は宿泊不可だそうで、キャビンのみとなります。トイレ・シャワーは共同です。キャニオン内での唯一の宿泊施設ということから競争率は熾烈で14カ月前にくじ引きにエントリーすることによって宿泊予約が取れる仕組みとなっています。一回のエントリーにつき第3希望の日にちまで指定できます。くじ引きに勝ったものの本予約をしなかった人のおこぼれやキャンセルで運よく予約できることもあるようです。食事は宿泊予約と同時に予約することができます。身軽にキャニオンをハイキングしたいなら、ミュールで荷物を運んでもらえるサービスもあり(有料)。
ノースリムなら静かにグランドキャニオン楽しめる
グランドキャニオン国立公園のノースリムは人気のサウスリムと比べて都市からアクセスが悪い場所にあること、高度がサウスリムより高く冬が厳しいことから夏から秋のみオープンしています。ほとんどの観光客はサウスリムのみを訪問するため、ノースリムは混雑がサウスリムより少なく、静けさを求める人にはおすすめ。ザイオン国立公園からならノースリムの方が近いのでグランドサークル巡りをする人もノースリムを検討するとよいかも。
ノースリムにはこれしかない!グランドキャニオンロッジ お値段 $$~$$$、おすすめ度 ★★
ノースリムの宿泊施設はグランドキャニオンロッジ(Grand Canyon Lodge)の一軒のみ。アラマックという会社が運営しています。キャビンとモーテルスタイルのお部屋があり、どのお部屋もトイレ・シャワー付き。冷房はありません。ノースリムは落葉樹が多くあり、秋の黄葉が美しいそうです。ほとんどの観光客がアクセスのよいサウスリムのみを訪れるため、ノースリムは静かな雰囲気です。ノースリムは宿泊施設が一軒しかないため予約が困難、食事のオプションも限られているためすぐに売り切れになる、シャワーのお湯がすぐなくなりぬるくなるなどの口コミも。
- 長所:景色がよい、サウスリムより混雑しない
- 短所:予約困難、食事のオプションが限られている
タサヤンは子連れやアメニティ重視派におすすめ
タサヤンはサウスリムのキャニオンビレッジから近く、夏期ならサウスリムとタサヤンを往復する無料シャトルバスが出ています。タサヤンに宿泊するメリットはホテルの選択肢が多く、それぞれのニーズに合わせて宿泊施設を選ぶことができることです。プール付きのホテルなどお子様連れにはうれしい宿泊施設を選ぶことができます。インターネットなど国立公園内の宿泊施設より設備が整っているのにお値段は同等か安くなります。グランドキャニオンビレッジまでは8マイル以下、渋滞がなければ16分ほどで到着できるので、おすすめです。
レッドフェザーロッジ お値段 $$、おすすめ度 ★★
宿泊料金を安く抑えつつクオリティはあまり下げたくない方にはレッドフェザーロッジ(Red Feather Lodge)がお勧めです。シンプルだけど清潔で快適なお部屋との評判です。ペットとの宿泊も可。朝食はついていませんが、隣接するレストランで朝食をとることができます。
グランドキャニオンプラザホテル お値段 $$$、おすすめ度 ★★
グランドキャニオンプラザホテル(Grand Canyon Plaza Hotel)は屋外プール、ジムがついています。お部屋は広く清潔なもののラグジュアリー感には欠けるところがあります。朝食は宿泊料金には含まれていませんが、ホテル内のレストランでとることもできます。ペットの宿泊もできるそうです。
ホリデーインエクスプレス&スイーツ お値段 $$$、おすすめ度 ★★★
ホリデーインエクスプレス&スイーツ(Holiday Inn Express & Suites Grand Canyon, an IHG Hotel)は屋内プールあり。宿泊料金に朝食がついているのがうれしいところです。お部屋は広く清潔とのレビューです。
ベストウェスタン・プレミア・グランドキャニオン・スクワイア・イン お値段 $$$、おすすめ度 ★★★
ベストウェスタン・プレミア・グランドキャニオン・スクワイア・イン(Best Western Premier Grand Canyon Squire Inn)はお部屋は広く、清潔で屋外と屋内のプールやジム、レストランもいくつもありアメニティがそろっているので人気の施設です。朝食は宿泊プランにより別料金のことがあるので確認しましょう。ペットは犬2匹まで宿泊可なのがうれしいですね。
グランドホテル お値段 $$$~$$$$、おすすめ度 ★★★
グランドホテル(The Grand Hotel at the Grand Canyon)は国立公園内のホテルを運営しているザントラが運営しているタサヤンのホテルです。そのせいか他のホテルよりも国立公園内のホテルの雰囲気を醸し出しつつ、アメニティは屋内プール、ジムなど揃っています。朝食は宿泊代金にはついていませんがホテル内のレストランで済ますこともできます。
タサヤンで見つけられなかったらウィリアムズ
タサヤンのホテルも確保できなかった場合はルート66にあるウィリアムズが一番近い都市で、ホテルもたくさんあります。キャニオンビレッジまでは約1時間です。安いホテルからラグジュアリー系まで豊富にあり、予算に合わせて選ぶことができます。ウィリアムズからはグランドキャニオンまで1日1~2便、電車も走っています。
グランドキャニオン・レールウェイホテル $$$、おすすめ度 ★★
ウィリアムズからグランドキャニオンまでは鉄道が走っています。この鉄道を運営しているのがグランドキャニオン・レールウェイホテル(Grand Canyon Railway Hotel)です。駅の目の前に位置しており、鉄道のチケットとのパッケージの宿泊もできます。レストランへのアクセスも良く、お部屋も清潔でウィリアムズでは一番人気のホテルです。プールもあります。
レッドガーターイン $$$、おすすめ度 ★★
レッドガーターイン(Red Garter Inn)は1897年からの歴史あるサルーン(酒屋)を改装した素敵なホテル。グランドキャニオンだけでなく、宿泊先で歴史を感じて楽しみたいならここがおすすめです。
ベストウェスタンプラスイン $$、 おすすめ度 ★★
ベストウェスタンプラスイン(Best Western Plus Inn)は中堅ホテル。手ごろな価格なもののクオリティはあまり妥協したくない方におすすめです。お部屋は広めで清潔です。朝食付きのプランもあります。ペットの宿泊も可!
国立公園内、タサヤン、ウィリアムズでもホテルが見つけられなかった場合はフラッグスタッフが最寄りの大都市でキャニオンビレッジまで1時間半です。ただしここをベースにして観光しようとすると遠いので、フラッグスタッフで宿泊して朝早くに国立公園内に入る観光初日の前夜や、最終日の宿泊先にするのがおすすめです。
まとめ
グランドキャニオン国立公園でうれしいのは近くの街タサヤンが本当に国立公園内のアトラクションから近いことです。国立公園内の宿泊施設は競争率が高いので近くに宿泊施設のあるタサヤンという街があるのは本当に助かり、安心して旅行を計画することができます。今年はザ、アメリカな景色を楽しめるグランドキャニオン国立公園へぜひ!
グランドキャニオン国立公園にてキャンプをしたいという方には後日、キャンプ場編の記事も公開予定です!
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