キャンピングカーをレンタルしてのアメリカ旅行って憧れるけど、車体が大きいから運転できるのか自信がない。それにレンタルの費用はどのくらいなのか、どこに駐車したらいいのかもわからない。本当にキャンピングカーでの旅っておすすめ?
アメリカのロードトリップと言えばキャンピングカー。日本ではあまり馴染みがないのでイメージがわかずレンタルするか悩むもの。キャンピングカーのサイズのクラス分けから、キャンピングカーでのロードトリップで知っておきたいこと、おすすめのキャンピングカーも解説していきます。この記事では大人数のグループから家族、そして一人旅にも適したキャンピングカーも紹介していきます。
キャンピングカーにも色々ある
一口にキャンピングカーといっても色々あります。英語ではRV(Recreational Vehicle)とかTravel trailerやCamper vanなどと呼ばれています。中には大型の観光バス並みのサイズのものもあり、特別な免許も持たずに運転できるのが信じられないくらいです。大きい順から少しややこしいのですがA、C、Bとなります。
クラスA
大型観光バス並みのサイズ。広さがある分、色々なアメニティを詰め込むことができ、寝る場所だけでなくトイレ、シャワー、キッチンを装備している。お値段も一番高くなりがち。
クラスC
小型トラック程度のサイズ。日本でいうなら宅急便や生協などの配達用のトラックをイメージするとよいと思います。寝る場所だけでなく、トイレ、シャワー、キッチンを装備しているのが通常。クラスAと比べるとかなりスペースが小さくなり、車内でのくつろぎの場はあまりありません。
クラスB
ワゴン車程度のサイズ。トイレ、シャワーなどのない簡易なものから、高級モデルになるとコンパクトなサイズながらに、すべてのアメニティを工夫して装備しているものもあり。
牽引タイプと車との一体型タイプ
牽引するタイプはトレーラー(trailer)とかキャンピングトレーラーとかトラベルトレーラーと呼ばれることもあります。サイズは様々で、5輪と呼ばれる最大のものからティアドロップキャンパーと呼ばれる小型のものまで人数に合わせてレンタルすることができます。牽引タイプの便利なところはキャンピングトレーラーをキャンプ場に駐車した後は、自分の車だけで身軽に行動できることです。ポップアップキャンパーは牽引中は折り畳んで置き、到着してから組み立てるタイプで重量の割に広さがあることがメリットです。ティアドロップキャンパーはとにかく小型のものが多く、普通乗用車でも牽引できる重量のものがあるのが最大の魅力です。牽引タイプをレンタルする場合は、牽引に使う車の牽引限度重量をきちんと調べておきましょう。
車との一体型タイプは牽引しなくてよいのが楽ですが、キャンピングカーで観光もすべての用事もしなくてはならないのが負担になることもあります。その大きさや車高の高さのせいで駐車できる場所や通れる道が限られてしまうのがデメリットです。
レンタルの費用はホテルとレンタカーを足した程度並み
ホテルに宿泊するよりキャンピングカーに寝泊まりしたら、安いというわけではありません。レンタルの費用はそれなりの良いホテル並みのお値段です。キャンピングカーはいわばホテル+レンタカーのお値段です。ホテルと同じで表示価格から税金やクリーニング代、その他マイルなど必要なものを足していくと初めの表示価格よりずっと高額になります。例えばデンバーで10月の週末にCクラスをレンタルするにはだいたい一晩で220~300ドルくらい。Bクラスでも同じくらいかかります。飛行機で到着してレンタルする場合はどうしても寝具やキッチン用品などが必要になり、それもお値段アップの要因になることがあります。冷蔵庫やクーラーボックス、シンク、ガスレンジがある場合は簡単な自炊ができ、そこは節約ポイントです。
キャンピングカーはどこにでも駐車してキャンプできるわけではない
キャンピングカーで自由を手に入れよう、なんて広告されているのをよく見かけますが、実際には駐車してキャンプできる場所は意外に限られています。ロードトリップしながらウォールマートの駐車場で寝ればいい、なんていうのは一昔前の話です。ほとんどのウォールマートは夜間の泊まり込み駐車は禁止です。レストエリアでも駐車は何時間までなんて掲示されていたりします。勝手に寝泊まりしていると警察を呼ばれることもあるので、お店の駐車場ならちゃんとお店に確認をとってから、レストエリアではちゃんと泊まり込み禁止の表示をがないかを確認しましょう。トラックストップと呼ばれる、トラックの運転手さんが休憩する場所は寝泊まり可です。ただ騒音がうるさいので気になる方は耳栓を持参するといいでしょう。
実際にキャンプを楽しむとなると、初心者の場合はやはりキャンプ場が安心です。キャンピングカー用のキャンプ場だとコンセントがあったりしてお値段は50ドル以上くらいかかります。公共のキャンプ場ならもう少し安く泊まれるかも。電気が必要ないならもうちょっと安くなります。大きなキャンピングカーだと、それだけ大きなキャンプ場が必要になります。
ここ数年キャンプがブームになっており、人気の自然スポット近くの公共のキャンプ場は何か月も前から予定をたてて予約するか、運よくキャンセルが出たのを予約することになります。民営のキャンプ場の方が競争率は低いですが、お値段が高く、キャンプというよりもオープンな場所に何台も止めてプライバシーはなし、といったところが多いです。
おすすめのキャンピングカーのタイプとレンタル
キャンピングカー初心者には小型のキャンピングカーをおすすめします。けん引するタイプは馬力の強いピックアップトラックなどを持っている場合はいいですが、そうでなければおすすめしません。例外はティアドロップキャンパーなどのコンパクトキャンピングカーです。全長が長いキャンピングトレーラーは運転や駐車にもコツがいりストレスになってしまうかもしれません。山道などを行く場合はやはり小さい車の方が運転は簡単です。
トイレやシャワーなどの設備の整ったキャンプ場に宿泊するならBクラスをおすすめします。今、バンライフ(van life)なんていって流行っているワゴン車を改装したようなのはBクラスかそれより小さいくらいです。シャワーやトイレを車外で済ませられるなら、かなり小型のキャンピングカーで間に合わせることができます。例えばレストランや食料品の買い出しなどをするときに、大きなキャンピングカーだと駐車場を探すだけでも一苦労です。小型だと寄れる場所の選択肢も広がります。寝るスペースがもっと欲しい場合はテントを組み合わせてもよいでしょう。キャンピングカーをレンタルする方は、大自然と触れ合いたい!という方が大半だと思います。小さめでアメニティも必要最低限の方が、外に出る動機になります。アメニティのそろった大きなキャンピングカーだとまるで狭い家にいるような気持ちになるかも。それくらいならホテルや民泊に泊まったらいいのではないかと思います。
私はデンバーでミニバンを改装したキャンピングカーをレンタルしてロッキー山脈国立公園に行きました。二人で行ったのでこのサイズで十分でした。車高も普通の乗用車と変わらないので、駐車場の心配もありませんでした。幸い天気にも恵まれ、着替えと寝る以外は外で過ごしました。ミニバンは車高が低いため車内での着替えなどにはちょっと苦労しましたが、身軽さとレンタル価格の安さ、燃費を考えると、その程度の不便と引き換えの価値は十分ありました。最終日はキャンプ場の予約がとれずデンバー付近で寝る場所に困ったのですが、小さいキャンピングカーだったので普通の道路に駐車して休むこともできました。大きなキャンピングカーだとできない技です。小型であるほど自由度は高くなるでしょう。
キャンピングカーのレンタル会社
デンバーで小型のキャンピングカーのレンタルならKuKu Campをおすすめします。最寄りの駅からライドシェアで気軽に行ける距離です。私たちはキャンピングチェアもレンタルしたのですが、出発前にお店の方がきちんと壊れていないか確認してくれていて好印象でした。
フェニックスやオースティン、ミネアポリスならVoyager Campervansが小型のキャンピングカーのレンタルを取り扱っています。
クルーズ・アメリカは大手のキャンピングカーのレンタル会社なので安心感があります。全米各地に支店があります。Cクラスのキャンピングカーを主に取り扱っていますが、最近になりピックアップトラックの荷台部分にキャンピングカーのスペースを取付けた小型のキャンピングカーがデビューしました。それでもエアコンなどついており、贅沢な旅をしたい方にはおすすめです。
個人や小さな会社からキャンピングカーをレンタルする場合はOutdoorsyで探すことができます。ティアドロップキャンパーなどコンパクトなキャンピングカーやポップアップキャンパーが充実しています。
まとめ
少しキャンピングカーをレンタルする敷居が低くなることを願ってこの記事を書きました。皆さん、次の旅行はぜひキャンピングカーのレンタルをご検討ください。
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コメント
コメント一覧 (1件)
So helpful! Thank you! I didn’t realize renting a camper was about same price as a hotel and rental car.