コロナ禍でも安心!極寒の地の住民が語るどんなに寒くても楽しめる冬のアウトドア・アクティビティ9選!

アメリカでどんなに寒くても冬を屋外で楽しめるアクティビティはどんなのがあるのか知りたい。初心者向けのウィンター・アクティビティはどんなのがある?レンタル価格はいくら?そんな疑問にお答えします。

どんなに寒くても冬の屋外を楽しむ方法を、極寒の地ミネソタに住む筆者がご紹介します。スノボーやスキーとは違うウィンターアクティビティを盛りだくさん予算に合わせて紹介していきます。

このブログにはアフィリエイトリンクが含まれています。

目次

ちょっと高めのウィンター・アクティビティ

ウィンター・アクティビティといえばスキーやスノーボードは定番ですね。バーモントやモンタナ、コロラドなどに在住している方は、きっと気軽に質の高い雪を楽しめるのではないでしょうか。残念ながら大半の方はゲレンデの近くに住んでいない限り、あまり気軽にできるアクティビティではありません。航空券、宿泊代、リフト券なども考慮するとお値段も高めになってしまいます。スキー場のレストランは今年、混雑もしてそうですね。スキーやスノーボードのハードルは、お値段だけでなくスキルが必要ということもあります。全くの初心者、何年もしていない、そんな方には少し気が引けてしまうのではないでしょうか。そんな方々のために、定番のスキーやスノーボードとは異なるウィンター・アクティビティをご紹介します。

ファットバイク(レンタル価格目安:一日50~70ドル)

ファットバイク(fatbike)またはファットタイヤ・バイクはここ5年くらいで人気が出てきたタイヤがとても太い自転車です。タイヤが太く、地面と接する面積が広いため安定感があり、雪や砂の上を進むのに適しています。雪ならさらっとしたパウダースノーの方が重たくて湿度の高い雪より、楽しく乗ることができます。ふわふわした雪には強いですが、氷結した硬い表面は少し苦手な自転車です。硬い表面にはスタッドがついた日本でならスパイクタイヤ(studded tire)と呼ばれるタイヤが適しています。ファットバイクは、クロスカントリー・スキーのように整備されたトレールも楽しめます。普通の自転車以上の運動になります。レンタルできるところもあり、初心者でも気軽に楽しむことができます。購入するとなると安くても1,400ドルくらいのお値段を覚悟しましょう。最近ではファットバイク用のトレールが整備されている場所をちらほら見かけるようになりました。クロスカントリー・スキーの特にクラッシック・スキーのトレールを行くことは避けてくださいね(細いスキー用に整備された雪を乱してしまうため)。服装はダウンヒルのスキーやスノーボードよりも少し軽め、でもクロスカントリー・スキーよりは厚着で行きましょう。

スノーモービル(レンタル価格目安:半日レンタルで250~300ドル程度)

スノーモービルは日本人にはあまり馴染みがないのではないでしょうか。イメージとしては雪の上を走るオートバイといった感じです。州によって規制が異なりますが、ミネソタ州ではスノーモービルを安全に楽しむためのコースをとる必要があります。冬のリゾート地に行くとスノーモービルのレンタルや、ツアーがあります。初心者にはツアーがおすすめです。インストラクターが使い方を教えてくれるし、整備されたスノーモービル用の道を案内してくれるので道に迷う、危険な場所に入り込んでしまう心配も必要ありません。スノーモービルはれっきとした車両なので、操作を誤ったり、運が悪かったりすると大きな事故なってしまうリスクもあります。例えば、凍った湖の上を走っていて氷が割れて湖に落下してしまう、飲酒運転している人と運悪く遭遇し事故にあうなど。基本、オートバイの感覚なので運動量はかなり少ないです。服装はダウンヒルのスキーやスノボーと同じまたはそれ以上に厚着をしていきましょう。防風機能のある服装がおすすめです。

犬ぞり(dog sledding)(半日ツアー価格目安、大人160ドル)

犬好きだったり南極物語などが好きだったりするなら、犬ぞりもぜひお試しあれ。犬ぞりツアーを行う施設に行くと、そりを引く犬たちの暮らしぶりや、そりに乗るときのコツ、防寒着のレンタルまでできます。ガイドさんが犬ぞりを操り、あなたが体重のシフトを行うといった感じになります。簡単な場所ならちょっとだけ犬ぞりの操作もさせてもらえるかもしれません。私はほんの少しだけ操作させてもらえて楽しむことができました。お子さんがいるなら、とても良い思い出作りになるのではないでしょうか。私が見る限りでは犬たちは楽しんでいる様子でしたが、中にはこんな風に働かされてかわいそうだと思う人達もいるかもしれません。

アイスフィッシング (アイスフィッシングハウスのレンタル価格目安:一日100~350ドル)

アイスフィッシングは凍った湖に行き、氷に穴をあけて釣りを行うレジャーです。私の近所では冬に散歩しているとアイスフィッシングしている人を良く見かけます。みなさんちょっとしたテントのようなものを立てて、その中で暖を取りながら釣りをしているようです。安く済ませたければ、安くできるレジャーです。氷に穴をあける道具と釣り竿と糸、釣り餌と椅子があればそれだけでスタートできます。もう少し本格的にしたい方は、簡単に氷に穴をあけるギアやアイスフィッシング用の小屋(シャンティとも呼ばれる)、暖房器具も用意できます。ギアをそろえていくとお値段も上昇します。アイスフィッシングはアメリカ北部の人々の文化でもあります。家族でアイスフィッシングに行き、延々と氷に開けた穴を見つめながら話に花が咲かせる、凍った湖の上に突然、アイスフィッシングの小屋がいくつも立ち、村のようになるのもアメリカ北部の冬の風物詩です。一人ならまるで瞑想しているかのような静かなときを過ごすことができます。

かなり安めのお手軽ウィンター・アクティビティ

クロスカントリー・スキー(レンタル価格目安:半日15~20ドル)

左側がクラシック、右側がスケート・スキー用の整備された道です。

クロスカントリー・スキー(ノルディック・スキー)はいわゆるゲレンデが必要ありません。平坦な場所でも楽しめるスポーツです。ダウンヒル・スキーと異なり、スピード感が減るので自然を楽しみながらハイキングまたはランニング感覚で楽しめます。雪が降る地域に住んでいるなら、冬場は町中のゴルフ場や公園がクロスカントリー・スキー場と化し、気軽に楽しむことができます。雪が降るとクロスカントリー・スキーができるように雪の整備(grooming)がされ、スキー用の筋をつけたものというかトラック(truck)を滑るのがクラシック・スキー。筋をつけずに整備だけされた雪道を、スキーを履いてスケートのように進むのがスケート・スキーです。スケート・スキーはある程度のスキルを身につけるまでは、エネルギーをものすごく消費してしまいます。初心者にはクラシック・スキーをお勧めします。あまりスキルがなくてもそれなりに前に進めるので初日から楽しめます。膝に負担のかからないいわゆるローインパクト運動です。しかも滑り降りるのではなく、自分の力で前に進むのでとても運動になり、お尻の引き締まるエクササイズです。ダウンヒルのスキーやスノーボードのように厚着していくととんでもなく汗をかく羽目になります。レンタルすることができる公園などに行けば、お試しすることができます。リフト券は必要ありませんが、雪道の整備に費用がかかるのでシーズンパスか一日券を購入することになっているのが一般的です。余談ですがミネアポリス近辺でも近年は雪が減っているのか、一部の公園では人工雪を作ってシーズンを延長しています。

スキージョーリング(skijoring)

スキージョーリングとは犬と一緒に、クロスカントリー・スキーを楽しむスポーツです。まずはクロスカントリー・スキーのスケート・スキーの技術を身に着ける必要があり、初心者向きではありません。犬に引っ張ってもらって、スキーを履いて走るイメージのスポーツ。犬はもちろんハスキーやラブラドールなどそれなりに大きな犬でないとできません。引っ張る犬はスキージョーリング用のハーネスやリードをつけて、引っ張ってもらう飼主さんはスピードが出るので、きちんとした技術のある方向きです。

スノーシュー(半日レンタル価格:15~20ドル程度)

スノーシューとはふわふわの雪の上でもあまり沈まないように工夫された、雪原を歩くための装備です。日本語ではかんじきと呼ばれています。スキーやスノーボードと比べるとお値段はかなり安く入手できます。まさに冬にちょっとしたハイキングをしながら自然を愛でるのに最適なアクティビティなのです。雪の質や積雪量もスキーやスノーボードより幅があり、他のスノー・アクティビティができない日でも、スノーシューなら楽しめることが多いです。傾斜のキツイところには不向きで、それよりも緩やかな森の中のトレールを楽しむといった感じでしょうか。雪の上を歩くスポーツなので、他のアクティビティよりも色々なことが目に留まります。例えば動物の足跡や糞などを観察しながら、どんな動物がいるのか思いをはせるのも楽しいですね。野鳥を眺めるのも楽しいです。クロスカントリー・スキーと同じで、雪の降る地域に住んでいるなら基本、どこでも楽しめます。近所の公園やゴルフ場、大雪が降った後の除雪される前の歩道など。雪の上を歩くのは普通の道を歩くより負荷がかかるので、結構な運動になります。寒さに強いそれなりに大きな犬なら、一緒に連れていくこともできます。その場合は氷で足を怪我したりしないよう、ブーツをはかせるとよいでしょう。服装はダウンヒル・スキーやスノーボードより薄目で、調節がきくように重ね着すると便利です。

そり、チュービング

そりは日本でもおなじみですね。雪と坂、そりがあればいいだけ、とても気軽にできるウィンター・アクティビティです。そりがなければ段ボールをそりのかわりにもできます。チュービングはタイヤの内部チューブに乗って、スロープを滑り降りるアクティビティです(2時間チケット価格目安:20~25ドル)。基本はそりと同じですが、チューブは柔らかいので少し快適かもしれません。チュービング用のスロープに行くと、スロープの上まで簡単に戻れる魔法の絨毯と呼ばれるベルトコンベヤーのようなものや、ロープに捕まってスロープの上までチューブに乗ったまま引っ張り上げてもらうといった設備もあり便利です。子供も大人も楽しめるアクティビティです。

アイススケート

アイススケートは定番ですね。ミネアポリスでは公園に市が無料でアイスリンクを作ってくれます。寒くなってきたらボードで壁を作り、水を撒き凍らせるだけのアイスリンクです。雪が降ると市が除雪してくれます。子供たちがスケートやホッケーを気軽に楽しんでいるのを見かけます。もっと寒くなり湖が凍ったら、湖で滑るのも良いでしょう。運よくとてもスムーズな氷が湖に形成された日には、多くの市民が市内にいくつもある湖で年齢を問わず楽しんでいます。凍った湖や池さえあれば気軽に楽しめるアクティビティです。ただ橋の下の近く、河口付近は流れがあるため氷が薄い傾向があるので、そこには近寄らないようにしましょう。

超お手軽ウィンター・アクティビティ

他にも雪だるまや鎌倉を作ったり、雪合戦をしたりするのも定番ですね。焚火をしてマシュマロを焼いてスモアを作ったり、ココアや温かいアップルサイダーを飲んだりするのも良いでしょう。

ウィンター・アクティビティの注意点

  • 服装はアクティビティの運動量に応じて準備しましょう。重ね着すると脱いで温度調節をすることができるので便利です。おすすめは汗をお肌から遠ざけてくれる高機能の長袖に、メリノウールなどのベースレイヤーを重ね、さらにその上にフリースなどの暖かい層を作り、最後には防風・防水機能の付いたジャケットを重ねることです。ベースレイヤーが襟元がファスナーで開閉できるものだと暑くなってきたときに襟元を開けて温度を下げることができます。とにかく温度調節をして汗をかくことを避けるか、汗がお肌に接しないような服装を心がけてください。
  • 寒いと携帯電話のバッテリーがすぐに消耗してしまいます。懐の温かいポケットに入れるなどして、バッテリーを守りましょう。
  • 犬を連れていくときは、犬の目線で安全面を考慮しましょう。小型犬ほど寒さに弱い傾向があります。大型犬でも毛が薄く短い犬種は寒さに弱いので、犬用のジャケットを着せる、足の指の間に氷や融雪剤が詰まらないようにブーツをはかせる、ワックスを塗るなど。何かあればすぐに暖かい場所に戻れるような近くでのみの活動をしましょう。実話ですがとても寒い日に近所を散歩しただけで、友人の犬が足を痛そうに上げるしぐさをし、友人が自宅に戻ってから確認したところ、足の指に軽度の凍傷を起こしていました。
  • 断熱機能があるパッドを持参すると座って休憩するときに便利です。
  • 保温機能のある水筒を持っていき、寒くてもちゃんと水分補給しましょう。なぜ保温機構つきかというと中が凍らないからです!保温機能がない水筒の場合は開口部の広いものが凍結しにくいです。
  • スナックは高カロリー、高脂質の物で水分が少なく凍ってしまわないものを用意しましょう。トレールミックスやチョコレート、ビーナッツバターのサンドイッチなどがおすすめです。
  • 私は手袋は極寒用と普通の寒さ用の2種類用意しています。運動して暑くなってきたら、取り替えています。
  • 雪のトレールを歩いていてトイレに行きたくなってしまったらと不安に感じる女性は、立って用を足せるグッズを持参すると不安解消できます(事前に練習しましょう)。
  • 初めて行うウィンター・スポーツは初心者のためのクラスを取ることをお勧めします。寒い場所でケガでもして動けなくなると命にもかかわります。安全第一で楽しんでください。
  • どんなに寒くても楽しめるとタイトルには書きましたが、限度はあります。あまりにも極寒だとレクリエーションを楽しむ人々の命にかかわるので、雪のトレールが閉鎖されることがあります。閉鎖されているのにチャレンジすることは絶対にしないでください。閉鎖されてなくても、きちんと天気予報を見て、あまりに寒い場合は屋内でのレジャーに切り替えましょう。

ブログ更新のお知らせメール登録

ブログ更新のお知らせメールを受取りたい方はこちらから登録お願いします。月2回ほどのペースで更新しています。

*
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

目次