マウントラシュモアとバッドランズ国立公園!サウスダコタ州の見どころ9選!ブラックヒルズでアメリカを感じる旅

アメリカと言えば4人の大統領の顔が刻まれているあの場所に行きたいけれど、どこにある?その近辺でも見どころはあるの?行く価値があるのかどうか、近辺の観光名所を教えてほしい。そんな疑問にお答えします。

大統領の顔が崖に刻まれているマウントラシュモアの周りにはバッドランズ国立公園やカスターなど観光名所が集中しており、アメリカを感じたいロードトリップにはぴったり!サウスダコタ州、ブラックヒルズの観光名所9選にスポットライトをあてていきます。大都市と組み合わせての観光には不向きですが、アメリカを象徴するこの場所は国内外からを問わず人気の観光スポットです。日程を長くとれるなら、イエローストーン国立公園も組合せ可能です。

目次

基本情報

行き方

マウントラシュモアに近い都市はラピッドシティです。小さい空港ですがシカゴやミネアポリス、ニューヨークやフェニックスなど12のアメリカの都市から直行便が飛んでいます。イエローストーン国立公園で利用することの多いモンタナ州ボーズマン国際空港からだと、車で約7時間半、デンバーからだと車で6時間弱です。

ベストシーズン

マウントラシュモアがあるサウスダコタ州の冬は寒く、観光に適した快適な気温なら初夏から秋がおすすめです。マウントラシュモアから近いラピッドシティの6月の平均最高気温は24℃、7~8月が30℃、9月が23℃です。平均最低気温は真夏でも17℃とひんやりしています。5月末のメモリアルデーから9月始めのレーバーデーにかけてがベストシーズンと夏休みが重なり、混雑します。もし9月のレーバーデー後に行けるのであれば、快適で混雑も夏より少ないでしょう。

交通手段

公共の交通機関やライドシェアが便利な大都会の観光とは異なり、広範囲を観光するため、自由に動ける車は必須。バスツアーの利用もありです。

サウスダコタ州、ブラックヒルズの見どころ8選!

マウントラシュモアを含むサウスダコタ州西側からワイオミング州北東の山岳地帯はブラックヒルズ(Black Hills)と呼ばれる地域です。グレートプレーンと呼ばれる大平野にすっぽりとおさまるサウスダコタ州ですがブラックヒルズの辺りには寝食された山々があり、特徴のある景色を楽しむことができます。

1.マウントラシュモア国立メモリアル(Mount Rushmore National Memorial)

マウントラシュモア! 

まずは絶対に外せないのはマウントラシュモアでしょう。ザ・アメリカな気分を満喫できる場所です。ラピッドシティから車で40分ほどです。道路からちょっと見るだけではなく、メモリアルに入場すると良い写真が撮れます。メモリアルは入園料自体は無料なのですが、駐車場が10ドルかかります。4人の大統領は左から初代大統領のジョージ・ワシントン、第3代大統領トーマス・ジェファーソン、第26代セオドア・ルーズベルト大統領、第16代エイブラハム・リンカーンです。

  • ジョージ・ワシントンはアメリカを独立へと導いた軍人として活躍。
  • トーマス・ジェファーソンは独立宣言を起草した一人で、フランス領を買い上げてアメリカの領土を拡大したことで有名。
  • セオドア・ルーズベルトはパナマ運河を開通させたことでアメリカの経済に大きく貢献したことで有名ですが、国立公園や国立モニュメントの拡大にも大きく貢献。
  • エイブラハム・リンカーンは奴隷解放宣言をし、南北戦争で対立したアメリカを導いた日本でもお馴染みの大統領です。

マウントラシュモアの写真を撮るのは日に照らし出される朝が良いと言われています。広場から見るだけでなく、ハイキングコースに入るともっと近くで大統領達の顔を見ることができます

2.クレージーホース(Crazy Horse)

クレージーホースとはネイティブ・アメリカンのラコタの人々の戦士であった男性です。質素ないでたちとは裏腹に勇敢な戦いぶりで、入植者との戦いで大きな勝利を上げたことで有名です。1877年に殺害されました。彼が暮らしたサウスダコタのブラックヒルズはラコタの人々の聖地でもあり、1948年にメモリアルが建設開始されました。完成すれば世界一大きな彫刻となる予定です。ネイティブの方々の暮らしぶりを知ることができるミュージアムやカルチャーセンターも併設されています。クレージーホース記念碑の入場料は車に何人乗っているかで異なり、一人あたり10から15ドルでミュージアムの入場料込みです。

3.バッドランズ国立公園(Badlands National Park)

バッドランズ国立公園の展望台から 

バッドランズ国立公園は長年をかけて堆積した地面が、水の流れや風雨により寝食がすすみ、独特のビュートと呼ばれる丘がいくつも形成された場所です。山が地殻変動で突きあがって高くなっていくのに対し、バッドランズの丘は周りの地面が寝食して形成されたんですね!なんと1年に1インチ分も現在進行形で浸食がすすんでいるらしいです。気候は乾燥しています。朝日・夕日に地層が映えるので写真に凝ってる方はそういう時間帯がおすすめ。木陰がほとんどない公園なので、帽子と日焼け止めは必須です。乾燥しているので蚊はあまりいません!景色を眺めたら、お楽しみはかわいいプレーリードッグたちの観察です。立ち上がって日光浴する姿には思わず微笑みがこぼれます。私が訪ねた時は、珍しく降雨量が多かったらしく美しい緑とビュートのコントラストを楽しむことができました。

4.カスター州立公園(Custer State Park)

シルバン湖 

カスター州立公園はサウスダコタで一番人気の州立公園で、観光スポットが目白押しです。野生動物が盛りだくさんのワイルドライフ・ループ(Wildlife Loop Road)のドライブではバッファローだけでなく、ビッグホーン・シープやエルク、コヨーテなども見ることができるかも。プレーリードッグの可愛い姿には癒されます。野生化したロバもいて、おやつをおねだりされることも(おやつをあげることは禁止されています)。絶対に見逃せないのはシルバン湖(Sylvan Lake)。ニコラス・ケイジが主演したナショナル・トレジャーの映画にも登場した風光明媚な湖で、泳ぐことができるほか、湖の周りのお散歩コースもあります。ニードル・ハイウェイ(Needles Highway)という景観道路では切り立つ巨岩、車一台しか通れないトンネルなどが見どころです。ニードルズ・アイ・トンネル(Needles Eye Tunnel)と呼ばれる針の穴のように小さいトンネルを車で通過するのが人気です。この景観道路の制限速度はゆっくりで、1時間ほどかかると思ってください。アイロンマウンテン・ロード(Iron Mountain Road)を南から北上するとトンネルの先にマウントラシュモアが見える景観道路ですが、急カーブが多く道幅も狭いため運転に自信のない方は気持ちがなえるかも。公園の入園料は車一台、一週間パスが20ドルです。

5.ラピッドシティ(Rapid City)

ラピッドシティには40人以上の等身大の歴代大統領の銅像があちこちにあります。ぜひあなたのお気に入りの大統領と記念撮影はいかがでしょうか。ダウンタウンの6番通りとメイン通りの辺りには数々の壁画アートがあります。小さな都市なのであまり期待しないでいくと、案外素敵な街でいい意味で期待を裏切ってくれます。ラピッドシティにはレストランもたくさんあります。アメリカのファミリーレストラン的ダイナーならマイルストーン・ファミリーレストランタリーズ・シルバースプーン。ちょっとお洒落にしたいならジュニパーなど。アジア食派ならゴールデン・フェニックスがおすすめです。カスター州立公園やマウントラシュモアを訪れるのに、ベースとして滞在するとよい都市です。

6.デッドウッド(Deadwood)

この街のあるブラックヒルズで1876年に金が発掘され、突然ゴールドラッシュの街が形成されたのがデッドウッドです。町全体が歴史地区となっており、銃の撃ち合いを重ねて有名であった通称ワイルド・ビル・ヒコックや、そんな彼に片思いをしていたという男のいでたちで馬を乗り回してけが人の介抱をしていたというカラミティ(災難)・ジェーンなどが、この街の有名人です。特にワイルド・ビル・ヒコックはポーカーをしている最中に銃殺され、その彼の持ちカードが現在ではデッドマンズ・ハンドと呼ばれて世界中のポーカー愛好者に知られています。

7.ウォール・ドラッグ(Wall Drug)

ベタな観光をしたい方や、お子さん連れにおすすめの観光地です。1931年開店のドラッグストアですが、客足がなくこのまま店を続けるか困っていた薬剤師さん一家がいたそうです。妻がある暑い夏に、「思いついた!客寄せのために、無料で冷たいお水を提供すると近くの高速道路に看板を出そう!」と、提案。早速、看板を出したところ、満員御礼の盛況ぶりになり今ではお土産屋さん、レストラン、恐竜のアトラクションや背中にも乗れてしまう伝説の生き物ジャッカロープ(ウサギとアンテロープの雑種)など、子供にも楽しい観光名所となっています。私たちはここで朝ご飯にパンケーキを食べましたが、期待以上に美味しかったです!ウォール・ドラッグはバッドランズ国立公園のそばに位置しているので、バッドランズ国立公園に行くなら気軽に立ち寄ることができます。

8.スタージスのバイク野郎たちのお祭り、スタージス・モーターサイクル・ラリー(Sturgis Motorcycle Rally)

全米一の規模を誇るバイク野郎たちのお祭りが、なんとサウスダコタ州スタージスで毎年行われています。なんと82年の歴史!普段は田舎町のスタージスですが、お祭りの期間は全米からバイク野郎たちが集まってきて、イベントが盛りだくさん。ハーレーダビッドソン好きの人たちの間では「スタージスで会おうぜ」が合言葉になっているとか。バイク野郎なら間違いなく鼻血ものでしょうが、バイクに興味のない方も楽しめるイベントでバイクでのスタント、野外コンサート、美人コンテストなどがあります。2022年は8月5日~14日に開催されます。コロナウィルスの感染が拡大した2020年にも開催されて多くの人々が感染しニュースになりましたね(;´・ω・) この期間はものすごく混雑するので、バイクにもお祭りにも興味がない方は、スタージスのお祭りの期間はブラックヒルズを避けましょう。

9.ウィンドケーブ国立公園 (Wind Cave National Park)

ウィンドケーブ国立公園は不思議な形状をしたボックスワークと呼ばれる形状の鉱物を見ることができます。一般的にハチの巣のような形と言われますが、きれいな部分は飴細工、あまりきれいじゃない部分はボロボロになった紙のように見えます。世界中のボックスワークのほとんどがこの洞窟内に存在するそうです。見どころは洞窟だけではありません。ハイキングコースや道路を歩けば、サウスダコタらしい草原が広がっており、バッファローやプレーリードッグ、美しい草花を鑑賞することができます。

まとめ

サウスダコタ州、日本ではあまり知名度が高くないので観光するところがないと思っていませんでしたか?実はこんなに見どころがある州で、アメリカでロードトリップをしたい方には絶対おすすめです。アメリカのフツーの人々に会うことができるのが魅力でもあります。ぜひ次回の旅行にご検討ください。

情報源

Geologic Formations: How Badlands Buttes Came to Be

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この記事を書いた人

ミネアポリス在住。アメリカの大自然や多文化に魅了された旅ブロガー。アウトドア系の旅行が特に好きで一人旅も多い。ちょっと怖がりなのでそれを克服する動機としてブログ開設。小心者の視点からのブログで同じような性格の女性にもアメリカ旅行を身近にしていきたいと願っている。

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