旅行に行きたいけど、家族や友人となかなか休みを合わせるのが難しいから一人旅してみようかどうか悩んでる。アメリカを女性が一人旅なんて色々不安があるけど、どこから始めたらいい?そんな疑問にお答えします。
女性の一人旅というのは慣れないうちは何かと不安が付きまとうものですが、自由度がマックスになるのが大きなメリットです。一人の都合で行けるのなら節約もしやすくグループでは行きにくい場所も旅行できるかも!女性の一人旅によくある不安事項・おすすめする7つの理由を解説していきます。
必要に迫られて始まった私の一人旅
私の初めての一人旅は20代前半のとき、タイに住んでいてまだ友達が現地におらず、必要に迫られて始めたのがきっかけです。一人なんて怖いし寂しいと思ったのですが、始めてみて学んだのは、ちゃんと計画すれば怖くないし、寂しくもないし、一人旅ならではのメリットもたくさんあるということです。
さらなる一人旅のインスピレーションとなったのは、私がマンハッタンに住んでいたときにお世話になっていたユダヤ系のおばあちゃんルームメイトです。彼女はとてもバイタリティのある女性で、子供たちが巣立った後、国内外を問わず一人で旅行に出かけていました。インターネットの前の時代の旅行ですから、かなり勇気があるなと思います。日本にも行ったことがあり、道に迷ったときに助けてもらった女性の自宅に招かれた、など楽しい旅行体験談も共有してくれたものです。
「あなたが行かないなら、私も行かないとかやめてほしいのよね!」、「一人旅は自由に好きなことができるし、誰にも頼らないのがいいのよ」と言っていたのが、印象に残っています。そんな彼女から教わったのは、一人で楽しむこと、一人だからこその自由です。
ただイベントとかレストランならともかく、旅行を一人でと思うと色々不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
一人旅の疑問とおすすめする理由7つ
1.一人旅って楽しいの? → 自分の好きなように自由に行動できる楽しさがある
一人旅の一番のメリットは全て自分で決めて行動できることです。家族・友人と休みを合わせる必要もなく、自分の好みで目的地やアトラクションを決めることができます。食事をするレストランも時間も自分で好きに決め、旅の連れに気を遣う必要がありません。素敵な景色やアートも好きなだけ眺めることができるし、ショッピングだって好きなだけ時間をかけて誰にも迷惑をかけることがありません。
一人なので身軽に融通がきき、急に思い立っての旅行や寄り道をすることが、より簡単にできるのです。疲れたからホテルに戻って昼寝したかったら、それも誰にも気兼ねなくできます。もちろん周りに合わせることで、自分だけだったらできなかった経験ができるというのが、旅の友を持つ魅力でもあるのですが。一人旅でも共有感を求める場合は、道中で出会った人と、またはソーシャルメディアでの共有、さらには古風に絵葉書を送るなんていかがでしょうか。
2.一人旅は割高では? → 贅沢、節約をするポイントを自分で選べる
一人旅はホテル代など割高になるというイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。お友達や家族と旅行するとき、旅の同伴者の予算をさりげなく聞くのって気を遣いませんか?せっかくだからちょっと贅沢したいと思っていても、一緒に旅をする誰かがホテルを安くしたいと思っている場合、みんな少しずつ妥協するのではないでしょうか。訪ねたいアトラクションもそうです。自分は興味がなくても、旅の友がせっかくだから経験したいと思っていたら、付き合って一緒に行くことが多いかも。その結果、自分一人だったら贅沢できたポイントであきらめたり、自分一人だったら払わないようなことにも予算をさく必要があったりで、どうしてもお金をかける・節約するポイントがずれてしまうもの。
人数が多ければ、そもそも旅行の日程を決めるのも大変です。ショルダーシーズンや普通の週に行きたくても、連休を組み合わせないと休みがとれない人が一人でもいると、そういう日程に合わすことになり、どうしても割高になってしまうでしょう。一人だとそういうことがなくなり、好きな時に旅行に行き、好きなことに贅沢し、好きな場所で節約するという意味で予算面では効率のよい旅ができるのです。
3.全部一人で計画を立て実行するのは難しいのでは? → 旅先に詳しくなれ、応用力がつく
一人旅をするとなると計画をたてるのに自分で目的地のリサーチをする必要があり、かなり旅先に詳しくなることができます。ちょっとしたところで人に頼ることができない、それを不安に感じるところもあるでしょうが、それがまたリサーチのモチベーションにもなるのです。
一つの目的地で学んだことが、他の場所でも通ずることがあり、どんどん旅の上級者となっていくことができるのです。例えば公共の交通機関の使い方は、アメリカの都市は似通ったシステムを使っているところが多いです。長距離列車の利用の仕方など、日本やアメリカで学んだことがヨーロッパでも通ずるかも。自分で調べて学んだ情報というのは、ある意味自分の知的財産のようなものです。
もちろんどうしても面倒だったり、リサーチに時間をあまりかけたくないなら、自分が譲れないところだけリサーチして、後はツアーを上手に利用するのも有効です。
4.一人旅は寂しくならない? → 一人だからこそできる旅の出会いがある
他の人との交流は人間の本能だからなのか、一人で旅をしているとかなりの確率で出会いがあります。グループで行動している人より、一人でいる人には話しかけやすいもの。一人旅同志の出会いに限ったことではなく、カップルやグループでいる旅人、現地の人にも気軽に話しかけられます。一人で行動している人を見ると、なんとなく気にかけてあげたくなるものなんでしょうか。
私が初めてタイでできたお友達は、一人で参加したツアーで出会った日本人ご夫婦でした。ナイトマーケットに行く自由時間に、一緒に周ろうと誘ってくださったのです。その後このご夫婦に誘われてスキューバーダイビングを始め、一緒にダイビング旅行に行くなど、楽しい経験をいっぱいさせていただきました。現地の方にも親切にしていただき、ローカルの人だからこそ知っている情報などを教えてもらって、旅により深みが増したことも多々あります。
人と出会うシーンは色々あります。ホステルやアクティビティが多いリゾートに泊まると他の旅人と情報交換をしたり、出会った旅人と観光スポットを一緒に周ろうと誘われることが結構あります。グループツアーやアクティビティに参加するのは人と出会うきっかけになります。ソーシャルメディアを活発に利用している方は、友達を通して現地に住んでいる人とつなげてもらうこともできるのです。
5.一人旅は危ないのでは? → 行動力や自信がつく
特に女性が一人旅というと、周囲から危ないのではと心配する声が上がることもあるのではないでしょうか。ほとんどの一人旅で危ない思いをすることはありませんが、旅の友と助け合うということができないというデメリットはあります。例えば友達や家族と旅行しているなら、トイレに行く間、荷物を見てもらうなどできますが、一人だと貴重品や貴重品が入っていると思われそうなものは常に目を離せないなどの面倒があります。また、一人で道に迷ってしまった、お財布をなくした、ハイキング中にケガをしてしまった、などのトラブルがあった時には、頼りになるのは自分のみです。
友達や家族といるからと言っても、こういった危険は旅行にはつきものです。やはり普段と異なる環境でいつもと違うことをしているだけ、ハプニングが起こる可能性はどうしても増えてしまうもの。安全に旅行するには普段から心がけている安全対策に加えて、下調べ、準備をすることでリスクを下げることができます。
例えば車の中の見えるところにバッグを置かないなど、いつもしている防犯対策は続けましょう。土地勘がない場所に行くなら、事前にどの辺りが安全かをオンラインで調べておくとよいでしょう。ハイキングなど自然を相手にする行動は、気候やアクティビティにふさわしい服装・持ち物を下調べして持っていきましょう。アメリカ国内の長距離ロードトリップなら、AAA(アメリカ版JAF)に入会しておく、車の中に入れておくべきもの(スペアタイヤ、スナックや飲料水、冬ならば冬用の非常グッズ)を準備をするなど。
無理はせず、不安なら現地ツアーに参加するとグループで行動できるので安心感があります。自分の直感を信じて、なんとなく嫌な予感がするなら、迷わずにその場を立ち去りましょう。一人で旅行しているのか聞かれても別に正直に答える必要はないし、しつこくされたら別に上手にスムーズに会話を終わらせる必要もないのです。
旅行にはちょっとしたハプニングはつきもの。それを自分で解決していくこと、解決できなかったことからも立ち直っていく自分の強さを知ることができるはず。普段は人に頼っていることも自分で試みることで、自分の潜在能力に気づくことになり自信がつくのです。
6.誰とも話さないなんて静かすぎない? → マインドフルな旅ができる
グループで旅行していると、旅の友との会話がはずみ、あっという間に時が過ぎてしまいます。それもとても楽しい旅の仕方ですが、一人で旅をしていると静かにしている時間が増えることで、感覚が研ぎ澄まされて、景色をより楽しむことができたり、ちょっとしたことを愛でることができるものです。食事も一人で静かに食べていると、ゆっくりと味をかみしめることができます。マインドフルな旅を作り出すことができるのです。
ポートランドの日本庭園を紅葉が美しい時期に訪れたとき、旅のパートナーは興味がないということだったので一人で訪れたのですが、一人でよかったなととても思いました。紅葉だけでなく苔や水の美しさをゆっくりと愛でながら、庭園を周ることができたからです。グループで来ていても、特に美しい場所に来ると景色を愛でるためにみんな静かになる経験がありませんか?一人だとおしゃべりに注意をとられることなく、目の前にある体験をしっかりと取り込める魅力があるのです。
7.そうは言われてもやっぱり自信がない。→自分と向き合う時間ができて自分を知ることもでき、自信につながる
一人でいることで、色々なことを考えるうちに閃きがわいたり、今まではっきりしなかったことが見えてくることもあります。自分がこうあるべきといった周囲からの静かなプレッシャーもないので、自分のいつもとは違う部分に気づかされることもあるのです。
一人旅をしてみようと思い立ったけど、どこから始めたらいい?
いきなり大きな旅行を一人でしてみてもいいですが、やはり始めは小さな旅行からして自分が一人旅を好きかどうか試してみましょう。小さな旅行ならリサーチもしやすいし、ハプニングが起こる機会も減るので、成功する確率が高くなります。
例えば私はまずは電車で行ける日帰り旅行から始めました。それが成功すると今度はツアーを利用して、2泊、3泊程度の旅行をお試し。さらに自信がついたので、その次には一人で行っても出会いがあるから楽しいし安心と評判だったアクティビティがついているリゾートへ、といった感じです。コロナウィルスが出現してから、参加するのをためらう人もいると思いますが、クルーズも同じ旅行者たちと空間を共有して何日も過ごすので、お友達ができやすいと思います。
仕事で行った場所で数日のお休みを足す、友達や家族との旅行に日程を足し、みんなが来る前か帰った後に「ついで」の一人旅にするのも手軽に一人旅をできる方法ですね。アウトドア系なら、まずは近場から始める、自信を付けるために地元のアウドドア・ストアで行っている、スキルアップのクラスやグループツアーに参加するなどして、自信をつけていくとよいでしょう。一人旅をしたいけど、一人はどうしても寂しい・怖い場合はロードトリップでペットを連れていくのもありかと思いますよ。特にアウトドア系の旅行なら、犬はよき旅行の友になってくれるかもしれません。
まとめ
女性の一人旅、しかもアメリカや海外でとなると不安なことは多いかもしれません。けれどもお友達や家族が一緒に行ってくれるのを待っていたらいつまでたっても行けないかもしれません。一人旅のデメリットばかりが強調されることもありますが、メリットも上述したようにいっぱいです。自由があるならぜひ今から一人旅を楽しんでみませんか?
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