デンバーから車で2時間!アメリカ国立公園ランキング、トップ5入りロッキーマウンテン国立公園

ロッキーマウンテン国立公園って本当におすすめ? 初心者や家族連れでも楽しめるのか教えてほしい。あんまり時間がないならどこが見どころ?

そんな疑問にお答えします。

本記事の内容

  • ロッキーマウンテン国立公園は毎年アメリカ人気トップ5入り
  • ベストシーズンとコロナウィルス注意事項
  • おすすめ絶景スポット
  • 宿泊場所
目次

ロッキーマウンテン国立公園は毎年アメリカ国立公園の人気トップ5入り

ロッキーマウンテン国立公園コロラド州エステスパークにある広大な国立公園で、毎年アメリカの国立公園で人気上位5位以内にランキングしています。12,000フィート(3,658メートル)という富士山級の山々が公園内に77つもあり、アメリカの国立公園の中でも最も高度があります。ちなみに富士山は12,388フィート(3,776メートル)です。比較的高度が低い場所では様々な動植物が見られ、高度が上がると常緑針葉樹、さらに上に行くと木はなくなり高原植物が広がっています。主要都市であるデンバーから2時間と近く、訪れやすいのも魅力です。入園料は通常の乗用車一台につき25ドル。バスツアーなどで行く場合は一人15ドルです。

ベストシーズンとコロナウィルス注意事項

ロッキーマウンテン国立公園は高度が高く、冬が長いため快適に訪れることができるシーズンは限られています。6月中旬から8月に訪れることをお勧めします。6月には運が悪いと絶景スポットが雪で通行止めになっていることがあります。私は混雑を避けて6月中旬に訪れましたが、ベア湖の辺りでもまだ雪が残っていました。高山植物は7~8月が一番見どころでしょうか。9月から10月にかけてはまだ降水量も少なく高度が比較的低い場所では紅葉も楽しめます。ただ気候は夏より不安定になり、雪が降ることもあるので暖かい服装を用意しておきましょう。

2021年はコロナウィルスの影響により屋外で楽しめる国立公園が大混雑し、自然への影響と混雑によるコロナウィルス感染拡大のリスクを緩和しようと夏期は時間ごとのエントリー制が導入されました。国立公園人気は過熱する一方のようですので、来年も時間ごとのエントリー制が継続される可能性も考えられます。一番人気のベア湖方面へのアクセスは、必ず予約が必要なので注意が必要です。ベア湖方面への予約には公園全体の予約もついてきます。ベア湖方面に行く予定がないなら、ベア湖方面を除く公園全体のみのエントリーは予約が比較的簡単です。時間ごとのエントリーの予約自体は無料なのですが、オンライン予約手数料として2ドルかかります。

おすすめ絶景スポット

ベア湖(Bear Lake)の周りのハイキングコース(0.6マイルのループ、難易度:易しい)

ロッキーマウンテン国立公園でアクセスが良く人気が高いのは公園の東側です。人気の絶景スポットは駐車場が満車で待ち時間で時間をロスしてしまうことがあります。ベア湖方面に向かうなら少し離れた場所の駐車場に車を置いて、便利な公園内のシャトルを利用するとよいでしょう。キャンプ場に宿泊している場合はキャンプ場内からシャトルが出ていてとても便利です。ベア湖の周りのハイキングコースは平坦で初心者やお子様連れの方々にもおすすめです。ロッキー山脈を背景にしたベア湖の美しい景色は写真撮影にも最適です。

スプレーグ湖(Sprague Lake)の周りのハイキングコース(0.9マイル、難易度:易しい)

こちらも初心者向けのコース。ベア湖の近くにハイキングコース開始点があります。小さな鏡のような湖に山々が映し出される絶景スポットです。運が良ければムースを見ることもできます。こちらもお子様連れや足腰に少し自信のない方にもおすすめです。スタート地点はベア湖の近くなので、早く行くかシャトルの利用をおすすめします。

エメラルド湖へのハイキングコース(4.1マイル、傾斜あり、難易度:中くらい)

エメラルド湖へのハイキングコースはニンフ湖やドリーム湖を通り、さらには川沿いを歩くとても美しいハインキングコースです。それなりに距離があるうえ、傾斜もかなりあるので体力がいります。ハイキングシューズで挑んでください。こちらもベア湖近くにスタート地点があります。

トレール・リッジ・ロード(全長48マイル、高度12,000フィート)

エステスパークとアルパイン・ビジターセンターをつなぎ、さらに公園西側に続くトレール・リッジ・ロードは1932年に開通した絶景スポットです。高山ツンドラ地帯を行くこの景観道路は、この高度ではアメリカ最長。きちんと舗装もされています。道路幅もきちんととってあり、断崖絶壁を行く感覚はあまりなくそこまで運転に自信のない方でも大丈夫。夏期に行くと咲き乱れる高山植物を楽しむこともできます。ビッグホーン・シープエルクなどを見られるかもしれません。この辺りは雪深いので毎年開通するのは5月末くらいですが、6月でも降雪で閉まることがあります。アルパイン・ビジターセンターの辺りはハイキングコースになっています。尾根にいる様子がビジターセンターからの景色でよくわかります。雰囲気的には立山黒部アルペンルートを思い起こしました。

6月のトレール・リッジ・ロードは雪がまだ残っていました。

公園内の宿泊場所

ロッキーマウンテン国立公園には公園内はキャンプ場のみでホテルがありません。できることならぜひキャンプ場に宿泊してください。公園入口付近の渋滞や移動時間が大幅に節約できます。シャワーは自分で用意したソーラー・バッグ(日光で温めてお湯を作るバッグ)をかけて使えるもののみ。お湯をたっぷり使ってシャワーを浴びたい場合は公園外のホテルに泊まるか、近隣の街のシャワー施設を利用してください。見どころが多くアクセスも良い東側にあり、シャトルにも簡単に乗れるのはモレイン・パーク(Moraine Park)とグレーシャー・ベーシン(Glacier Basin)キャンプ場です。どちらも予約制ですので早めに予約しましょう。公園内に泊まると動物たちが活発に活動する朝日や夕日の時間帯に動くことができ、野生動物を見かけるチャンスも高まります。

グレーシャー・ベーシン ・キャンプ場からの眺め 
ムースに遭遇!

公園の外に泊まる場合はエステスパーク

エステスパークは公園の人気スポットが集中する東側に近いうえに、街自体がおしゃれなリゾートタウンでもあります。一番の見どころはホラー映画の定番、シャイニングのインスピレーションとなった全米でも有数の心霊スポットであるスタンリーホテルです。スティーブン・キングさんがここに宿泊中にまだ幼児であった息子さんが廊下で追いかけられる悪夢にうなされ、ホラー小説であるシャイニングのアイデアが生まれたそうです。ゴーストツアー(大人28ドル、シニア25ドル)もあるので、アトラクションとしても楽しいです。一番人気のお部屋はキング夫妻が宿泊した217号室。ウィルソン婦人というヘッドマスターの幽霊が出るというお部屋です。4階にはかつては女性従業員や子供が暮らしていました。4階のお部屋に泊まると子供が走り回る音が聞こえたり、カウボーイの幽霊が見られるらしいです。コンサートホールでは幽霊がピアノを弾く音が聞こえるとか。ホテルの前には、映画シャイニングで男の子が逃げ込む庭園の迷路が再現されています。

ハイキングは苦手だけど景色は楽しみたいという方にはエステスパークのロープウェイ(Aerial Tram Way)がおすすめです。夏期のみの運営で大人16ドル、シニア14ドルです。

アメリカ有数の心霊スポットであるスタンリーホテルはホラー映画のクラシック、シャイニングのインスピレーションとなりました。

ロッキーマウンテン、エステスパーク注意点

  • 高度が高いので高山病の症状が出ることがあります。脱水しないようにこまめに水分補給を心がけましょう。乾燥するのでリップバームも必需品です。山の紫外線はきついので、紫外線対策も怠りなくしましょう。
  • 高山病は軽症でも頭痛が起こります。頭痛薬を持参しましょう。高度の低い地域から訪れている場合は、一日目はゆったりとした予定を組みましょう。
  • 山の天気は気まぐれです。特にシーズン開始はじめや終わりに訪れる場合は、急な気温の低下や雨や積雪にも対応できるように準備しましょう。

まとめ

デンバーという観光都市から車でたったの2時間のロッキーマウンテン国立公園はクオリティを落とさずに都会と自然を楽しむ旅行にぴったりですコロラド州は本当に自然も都会も素晴らしく、私の中では日本でいう長野県!そしてロッキーマウンテンは上高地といった感じでしょうか。アメリカに住んでいるなら絶対におすすめです!ぜひ次回の旅行にご検討ください。

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