ミネソタ州観光都市!スペリオル湖最大の港町、歴史あるダルースの魅力11選【ローカルが語る】

スペリオル湖って他の五大湖と比べて観光地がないイメージだけど、行く価値あり?おいしいレストランがある場所にしか行きたくないから、それなりのサイズでかわいい街があったら教えてほしい。そんな疑問にお答えします。

ダルースはスペリオル湖畔では一番大きな都市で観光スポットやおいしいレストランがあり、ローカルには観光名所として知られる場所です。ミネアポリス市民ならダルースに行くのは夏の恒例という人も多い!ミネソタ州民だけでなくカナダやアイオワからも観光客が訪れる素敵な場所なのです。

目次

スペリオル湖は五大湖で最も美しい湖

ミネソタ州は湖の多さで知られる州ですが、五大湖で最大のスペリオル湖がミネソタ州北東部にあります。スペリオル湖は五大湖の一番内陸部(西側)に位置し、大都市が近辺にないことから水質も五大湖の中で一番きれいです。表面面積ではなんと世界最大の湖です。世界の淡水の10%がスペリオル湖だというのだから驚きです。スペリオル湖はミネソタ、ウィスコンシン、ミシガンのアッパーペニンシュラ、カナダのオンタリオに囲まれています。

スペリオル湖畔の観光地といえばダルース(Duluth、発音は英語ではドゥルース)、またはミシガン州のアッパーペニンシュラ、ではないでしょうか。アッパーペニンシュラはかなりの田舎にあり、車で行くにもとても時間がかかってしまいますが、ダルースはミネアポリス市から2時間半の距離です。

ミネソタ州北東部のスペリオル湖沿いの地域はミネソタ州民にはノースショア(北浜)と呼ばれ、おしゃれな港町やリゾートが点在しています。ダルースはスペリオル湖の南西端に位置しています。元々はネイティブ・アメリカンであるオジブワの人々が暮らしていましたが、ヨーロッパ人が毛皮を求めてやってくるようになり、徐々にネイティブの方々はリザベーションへと追いやられて行き、ダルースはその後、鉄鉱石の採鉱や木材、東海岸からの五大湖を利用した水運で栄えるようになりました。五大湖で一番大きな港がダルースです。何度か衰退を繰り返しましたが、今は鉄の採鉱だけでなく観光地としても良く知られています。

ダルースは150年の歴史があり町中を歩くとレンガ造りの古い建物や石畳の道がありとても雰囲気があります。おいしいレストランもたくさん。スペリオル湖は水温が冷たく、空気が冷やされるので夏はミネアポリスより涼しいです。真夏日が続く日が多かった夏には、週末はダルースやさらに湖沿いの北へ向かい避暑したものです。なので夏に避暑をしたい方にはノースショア観光がおすすめです!

ダルースでのおすすめスポット

1.トンプソン・ヒル・レストエリア(Thompson Hill Rest Area)でまずはダルースの街を一望

ミネアポリスから北上してダルースに向かうとスペリオル湖が突然見えてくるスポットがあります。その辺りの高台にトンプソン・ヒル・レストエリア(Thompson Hill Rest Area) があり、港町の様子が一望できる絶景スポットです。私の中では勝手にミネソタの天橋立と呼んでいる場所があり、そこから景色を見てもらえば納得してもらえると思います。レストストップといっても展望台とトイレ、観光案内があるだけで日本のようにレストランや売店はありません。

2.カナルパーク(Canal Park)で灯台と名物のエアリアル橋を観光

ダルースで一番の観光スポットはカナルパークです。ここには小さなノースピア灯台とダルースの象徴ともなっているエアリアル橋があります。この鉄の橋は船が通るときは橋が上に上がる仕組みになっています。タイミングが合えばその様子を見ることができるかもしれません。灯台までは歩いて行けますのでぜひ散歩してみてください。湖沿いにレイクウォークと呼ばれる遊歩道が整備されています。レンタサイクルなどしてもよし、散歩もよし。おしゃれなレストランも点在しています。

カナルパーク 

3.ダルース・パック(Duluth Pack)でお買い物

地元だけでなく世界に躍進したダルース・パックというお店があります。なんと創業は1882年!キャンバス生地で作ったバックパックが始まりだったようです。アウトドアでも耐えられる丈夫なパック、店内には伝説となっている落雷を受けたパックが展示されています。小ぶりのかわいらしいキャンバス地のバッグや雑貨もあるのでぜひお立ち寄りください。ちなみに店内はワンちゃん連れ込み歓迎です。

ダルースまで行けない方、買い忘れた方はこちらから購入することもできます。日本在住の方はこちらのリンクをご利用ください。

バックパックだけでなくかわいいバッグも 

4.デウィット・サイツ・マーケットプレース(DeWitt-Seitz Marketplace)

1909年に建設されたマーケットプレースにはお土産物屋さんやレストラン、素敵な雑貨店が入店しています。ベトナム中華料理店や有名なスモークハウスもあります(レストランのセクションにて紹介します)。トイレはこの建物で利用することができます。

5.フィトガーズ醸造所とホテル(Fitger’s Brewry Co.とFidger’s Inn)

スペリオル湖に面するフィトガーズ醸造所はビールの醸造を1881年から1972年まで行っていました。現在は歴史ある醸造所跡がショッピングモールやホテルとなっています。フィトガーズ醸造所跡建物ではでは醸造の様子を少し見学できパブやレストランもあります。建物自体が雰囲気があるのでぜひ訪ねてみてください。フィトガーズ・イン(Fitger’s Inn)に宿泊できるならレイクサイドのお部屋がおすすめです。

6.ノースショア・シーニック・レールロード(Northshore Scenic Railroad)

ノースショア・シーニック鉄道はスペリオル湖畔を北上していき、壮大な景色を楽しむことができます。コロナ禍でサービスが停止していたのですが、今年の4月から再開されるそうです。秋の紅葉の季節は特に人気なので予約をしましょう。一番人気のコースはダルース・ザファイア(Duluth Zephyre)。往復1時間15分です。他には湖畔の街、ツー・ハーバーまで行きランチの時間をとって戻ってくるという一日コースもあります。

7.グレンシーン・マンション(Glensheen Mansion)

鉄の採鉱産業で富をなしたコンドーン家が1904年に建てた大邸宅がグレンシーン・マンションです。ニューヨーク出身の弁護士チェスター・コンドーン氏は貧しい暮らしを乗り越えてダルースの採鉱産業で富を築きました。ガイドさんが丁寧にコンドーン家の当時の暮らしや、電灯など当時の最新の技術が使われていたことなどを紹介してくれます。男性と女性の階が別れていたことや、当時は女性の繊細なお肌にはシャワーは害になると思われていたことから、女性の階にはシャワーがなく湯舟だけ、など興味深いお話が聞けます。テーマ別のツアーがあるので、何度か訪ねて別のツアーをするのも楽しいでしょう。1977年にチェスター氏の娘であるエリザベスさんと専属の看護師さんが何者かにより殺害され、今もミステリーとして語り継がれていますが、ツアーではコンドーン家への心配りもあり事件については全く触れないこととなっています。

8.リーフ・エリクソン・パーク(Lief Erikson Park)とダルース・ローズガーデン(Duluth Rose Garden)

カナルパークより北側、遊歩道を歩いていくとリーフ・エリクソン公園にたどり着きます。その左手の高台に小さなローズガーデンがあります。レイクウォークからだと、階段を登らないといけないため、ちょっと見過ごしてしまいそうな場所ですが、スペリオル湖を背景にバラの花を楽しむことができます。無料です。

9.エンガー・パーク(Enger Park)にて日本庭園とエンガー・タワーを見学

エンガー公園はダルースの高台にあります。地元産の石造りのとてもかわいらしい塔があり、コロナ以前は登ることができました。ちょとした日本庭園になっており、歩いていくと日本の建物と鐘が出てきます。気候が日本とは異なるので工夫しながら日本庭園を再現しています。実はダルースは千葉県大原町(現在のいすみ市)との姉妹都市なのです。姉妹都市となった経過にはちょっとした訳があります。第二次世界大戦終戦時、千葉県大原町の海岸にアメリカ海軍艦艇ダルース号が停泊していました。戦争に勝利した記念として米軍が鐘をアメリカに持ち帰ったのです。鐘は旅をしながら最終的にはダルースへとやってきて、市役所に展示されていました。数年後に千葉県から教育者たちがダルースへ視察旅行中、この鐘を見て千葉県から持ち出されたもの、と確認。当時のダルース市長に返還を求めたところ、快く鐘は大原町へと返還されたというご縁から後に、遠く離れた大原町と姉妹都市となり、大原町からレプリカである鐘を寄贈されたというものです。この辺りからの景色も最高なのでぜひお立ち寄りください。

ダルース近郊の観光スポット

10.グースベリー・フォール州立公園 (Gooseberry Falls State Park)

ダルースから運転すること約50分でノースショアで最南の州立公園であるグースベリー・フォール州立公園にたどり着くことができます。この州立公園はスペリオル湖畔の州立公園でミネアポリスから一番アクセスが良いことや、美しい景色でとても人気があります。個人的には私も複数のノースショアの州立公園を訪れましたが、グースベリーが一番のお気に入りです。滝観光は必須ですが、ピクニックエリアをぜひ訪れてください。ハイキングコースもあります。スペリオル湖を目の前にお弁当やバーベキューを楽しむことができます。夏の週末はとても混むので、できれば早めに到着して駐車場やピクニックテーブルを確保しましょう。川がスペリオル湖に流れ込む場所は水温が少し暖かいので、暑い日には水遊びをしている人も見かけますが公式の遊泳場ではないので(水温が低いためと流れがあるからかと思います)ご自身の責任でどうぞ。

11.スプリット・ロック・ライトハウス州立公園(Split Rock Light House State Park)

グースベリー滝州立公園からさらに湖沿いに北上するとスプリット・ロックというとても絵になる灯台があります。こちらも州立公園となっており、灯台がミュージアムとなっています。有料ですが価値があります。灯台からのハイキングコースがあり、湖を触れる場所まで下りていくことができ、断崖絶壁の上に立つ美しい灯台の風景の写真を撮ることができます。去年の夏に訪れたときには、このハイキングコースが灯台ミュージアムとセットで有料となっていました。一応ビーチもあるのですが、砂浜ではなく岩浜?なので水遊びするならウォーターシューズをお忘れなく。

どの季節でも絵になるスプリット・ロック灯台 

ダルースおすすめレストラン

ダルースには素敵なレストランがたくさんあります。一押しはデウィット・サイツ・マーケットプレース内にあるノーザン・ウォーターズ・スモークハウス(Northern Waters Smokehaus)という燻製食品が有名なお店です。スモークサーモンや燻製の肉類を使ったサンドイッチをぜひ注文しましょう。現在はオンラインで注文したのち、指定の時間に外のテーブルに出てくる食べ物をピックアップするようになっています。建物の横に周ると外に座って食事できるスペースがあります。サンドイッチではなくビールを飲みながら、がっつりスモークした肉を食べたい肉食の方にはOMCスモークハウス(OMC Smokehouse)がおすすめです。朝食ではダルース・グリル(Duluth Grill)がおすすめです。ランチや夕食も充実しています。1869年にダルースでは初のセーラーたちの宿泊施設を始め、暖かいもてなしで「グランマ(おばあちゃん)」の愛称で知られたロサさんの子孫が宿泊施設があった場所に開店したのがグランマズ・サルーン・アンド・グリル(Grandma’s Saloon & Grill)です。カナル・パークにありアメリカンな料理が食べられます。

アジア料理の選択肢は限られています。都心部と比べると競合も少ないので味的には普通です。どうしても馴染みのアジア食がいいというのなら、日本食なら花火(Hanabi Japanese Cuisine)でお寿司が食べられます。わりと新しめのベトナム・レストランで少し中心地から離れていますがフォホリック(Phoholic Taste of Vietnam)は開店してすぐに人気になりました。私も試したのですが、お皿がきれいにすすげていなかったのか洗剤の味がしてちょっと残念でしたが、レビューは良いのできっとその日はたまたま運が悪かったのでしょう。めげずにまたトライしたいと思います。雰囲気はないので本当に味を求める人におすすめです。中華ならテイスト・オブ・サイゴン(Taste of Saigon)かな、といった感じです。このレストランはベトナム・ヌードルよりも中華がおすすめです。

ノーザン・ウォーターズ・スモークハウスのサンドイッチ 

ダルース近辺おすすめレストラン

湖沿いのシーニック・ハイウェイ61沿いにはこれまた素敵なレストランやカフェがあります。ファンシーな雰囲気を楽しみたいならニュー・シーニック・カフェ(New Scenic Cafe)は有名店です。カフェというよりもレストランでおしゃれで美味しいメニューが用意されています。モカ・ムース・カフェ(Mocha Moose Cafe)は私のお気に入りです。スコーンのブレックファスト・サンドやモカをぜひお試しください。夏にはお花や野菜が植わったガーデンに座ってコーヒーを飲むことができ、なんとハミングバードを見ることができました。ツー・ハーバーの街に到着するとレストランがいくつもあります。一番有名なのはバニラ・ビーン(Vanilla Beans)。朝食系のメニューの専門店です。ツー・ハーバーとグースベリー州立公園の間にあるのがベッティズ・パイズ(Betty’s Pies)。名前の通りパイが有名ですが、朝食メニューも豊富です。さらに北上するとラスティック・イン・カフェ(Rustic Inn Cafe)が有名です。ベッティよりもメニューが充実しており店内も広く雰囲気があります。こちらもパイだけでなく朝食からディナーまでよりどりみどりです。ここまで北上するとレストランの選択肢がかなり少なくなるのでスペリオル湖を北上する場合は、食事の予定をなんとなく立ててから出発してくださいね。

夏に避暑地を求めるならぜひダルースとノースショアにお越しください。他にも多数見どころがさらに北に行くとありますが、それはまた別のブログでご紹介します。

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この記事を書いた人

ミネアポリス在住。アメリカの大自然や多文化に魅了された旅ブロガー。アウトドア系の旅行が特に好きで一人旅も多い。ちょっと怖がりなのでそれを克服する動機としてブログ開設。小心者の視点からのブログで同じような性格の女性にもアメリカ旅行を身近にしていきたいと願っている。

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