年会費のある旅行クレジットカードって抵抗あったけど、元が取れて特典が多いなら検討したい。付帯の旅行保険も充実していて空港ラウンジへのアクセスもできるのがいい。おすすめの旅行クレジットカードはどれ?
旅行クレジットカードは特典を利用して実質年会費を下げつつ、ポイントを稼いで大きく旅行費を節約するすることができます!そのうえグローバルエントリーの費用や飛行機の同伴者無料特典、空港ラウンジへのアクセス、さらには旅行保険もつくので年に数回でも旅行するならぜひ旅行クレジットカードを検討してください。アメリカで特に人気のキャピタルワン・ベンチャーX、チェイスサファイア・リザーブ、アメックス・プラチナム、USバンク・アルチチュードを徹底比較検討していきます。
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【アメリカ在住者向け】2024年、旅行クレジットカードの特典とポイント、付帯旅行保険も徹底比較!おすすめ4選。
アメリカのホテル代は高い!なんとかコストを抑えながら旅行を楽しむには旅行クレジットカードが有効です。年会費がしっかりあるクレジットカードは手が出しにくいですが、特典とポイントを上手に使えば実質の年会費を無料にしつつ、旅行保険や空港ラウンジへのアクセスなどを楽しむことができます。しっかりと特典とポイントの仕組みを知り、自分のライフスタイルに合ったカードを選ぶことで節約してるのに贅沢な気分で旅行しましょう!おすすめ度は私の主観で★の数で記しています。
旅行クレジットカードとは
旅行クレジットカードとは年に何度も旅行する人をターゲットとしたカードで旅行カテゴリーの支払いにつくポイントや外貨での支払い手数料無料など旅行者にとって魅力的な特典がついています。カード利用者を獲得しようと各会社から色々なクレジットカードが提供されていて、年会費が高いプレミアムのカードほど特典も魅力的なものとなっています。プレミアムの旅行クレジットカードの特典で一般的なものは以下の通りです。
クレジットカードの初期費用の年会費を含め、毎月の支払いを全額支払うことができる人にのみおすすめです。残高を繰り越すと利息が高く逆に費用が高くなってしまいます。またアメリカ滞在歴が短い方はクレジットカードを作れないこともあります。その場合は担保となる預金をするタイプのセキュアカード(secured credit card)から始めてアメリカでのクレジット歴を作っていきましょう。
旅行クレジットカードによくある旅行関係の特典
- 旅行カテゴリーの支払いのポイント数が良く、そのポイントを次の旅行に使って節約できる
- グローバルエントリーやTSAプレチェックの費用が返還される
- 遅延・キャンセル旅行保険がついていて安心
- レンタカーの保険がついている
- クレジットカードのホームページからホテルや飛行機を予約するとボーナスポイントがつく
- 空港ラウンジへのアクセス
- 宿泊費用が一部返還される
- 外貨で支払っても手数料がかからない
- 飛行機利用時の座席指定料金や荷物の預入料金が返還される
- ホテルのエリートステータスがついてくる(遅めのチェックアウトや朝食がつくなど)
- レンタカーのエリートステータスがついてくる(列に並ばずに車を受取ることができる、無料で運転者を追加できるなど)
- 同伴者の航空券がもらえることがある(航空会社系のクレジットカード)
- 宿泊代が無料になることがある(ホテル系のクレジットカード)
- クレジットカードのホームページのリンクを利用してのオンラインショッピングに多くのキャッシュバックがあり、ポイントと合わせるとかなりお得(下のスクリーンショットが一例)
旅行クレジットカードによくある普段使いの特典
- レストランでの支払いにポイントが高くつく、または支払いが一部返還される
- 普段使いの公共の交通機関やライドシェアの支払いも旅行カテゴリーとして分類されポイントが高くつく、または支払いが一部返還される
- ストリーミングサービスの購読料が一部返還される
- 携帯電話保険が付帯
- クレジットカードのホームページのリンクを利用しての普段使いのオンラインショッピングにも多くのポイントやキャッシュバックがつくことがある
旅行クレジットカードのデメリット
旅行クレジットカードは特典やポイントがつくといういいことばかりではなく、デメリットもあるのでしっかり理解して自分に合っているかどうかを考慮しましょう。
- 特典が多い旅行クレジットカードは年会費が高い
- 旅行に特化しているので普段使いの項目での支払いにはポイントがあまりつかないことが多い
- キャッシュバックに比べるとポイントをお得に使うには知識を要する
- 旅行しなくなるなどライフスタイルが変わると、自分のニーズと合わなくなる
プレミアム旅行クレジットカードおすすめ4選
私も旅行保険目的でビギナー向けの旅行クレジットカードを利用しはじめたものの、ポイントの使い方の仕組みを調べるのが面倒でポイントは何年も放置していました。デルタ航空のマイルも実は使ったことがなかったのですが、最近、必要に迫られてようやく本気でポイントやマイル、旅行クレジットカードの特典をしっかり調べた結果、年会費の高いクレジットカードも元が取れるということがわかり、ついにプレミアム旅行クレジットカードへと移行しました!
1.キャピタルワンのベンチャーXは実質年会費無料で優れモノ! ★★★
プレミアム旅行クレジットカードの初心者ならキャピタルワンのベンチャーX(Capital One Venture X)カードがおすすめです。クレジットカードをカテゴリーにより使い分けるのが面倒な人や、とにかく年会費を実質無料にしたい人には最適のカードです。
キャピタルワン・ベンチャーXに向いているのは、飾りけのない実用的な人
年会費と新規口座開設ボーナス
プレミアムクレジットカードの中では年会費が395ドルと安めに設定されており、プレミアムクレジットカードの中では手が届きやすいのが魅力。さらに年会費の元を取るのがとても簡単です。キャピタルワン・トラベルでホテルや航空券を予約すると毎年300ドル分まで返金され、さらに毎年、口座開設の記念日に100ドル分のマイルがもらえます。口座の開設から3か月以内に4,000ドル以上をカードで支払うと、通常750ドル分のマイル(75,000マイル)をもらうことができます。
マイルの還元率と使い方
ベンチャーXカードの魅力は年会費の安さだけでなく、旅行以外のカテゴリーの支払いもすべて1ドルにつき2マイルつくこと。つまりお買い物するたびに最低2%のポイントバックになるのです。他の旅行カードには見られないポイント還元率です。キャピタルワン・トラベルからのホテルの予約は1ドルにつき10マイル(10%)、航空券の予約は5マイル、その他の支払いは2マイルです。
溜まったマイルの使い方も難しくはありません。初心者ならキャピタルワン・トラベルのホームページからマイルを使ってホテルを予約するのが一番簡単(1マイル=1セントの価値)。上級者になってきたならキャピタルワンが提携する航空会社やホテルへマイルを移行して、マイルの価値を1.6セントくらいまで上げることもできます。カナダ航空に移行して提携航空会社(ANAを含む)のチケットを購入することができます。キャッシュバックにすると1マイルの価値は0.5セントになってしまいます。
ビジネスクラスなどの航空券をポイントで買うのがマイルを最大限に価値を上げる方法ですが、日本への特典航空券は希少で見つけるのはよほどフレキシブルでない限り困難です。
キャピタルワン・トラベルの使い勝手
キャピタルワン・トラベルのホテルのお値段は他の予約サイトと同じか高い時があるようです。例えばホテルから直接の予約と比べたところ、5ドル高かったのですが10%のマイルがつくのでそれ以上お得になるのでキャピタルワン・トラベルで予約しました。他と比べて検討するとよいでしょう。航空券の予約に関してはhopperと提携していて価格予想をしてくれるのも便利です。キャピタルワン・トラベルのホームページはわかりやすく、使い勝手が良いと感じます。
毎年もらえる特典
- キャピタルワン・トラベルでホテルの宿泊、航空券の予約、レンタカーの予約は300ドルまで無料
- 口座開設記念日に100ドル分のマイルをプレゼント
空港ラウンジへのアクセス
ベンチャーXカードは他のプレミアム旅行クレジットカードよりアクセスできる空港ラウンジの数では、とてもバランスの取れたカードと言えます。キャピタルワンは最近、空港ラウンジをオープンし、現在以下の3つの空港にキャピタルワンのラウンジがあります。今後、増加していくと思われます。またプライオリティパス(クラブやエスケープを含む)、プラザプレミアムの空港ラウンジにもアクセスできます。さらにベンチャーXがすごいのは家族カードが無料で作れ、家族が一人で旅行しているときも本人と同じ空港ラウンジ特典がついてきます。
現在オープンしているキャピタルワン・ラウンジ
- ワシントン(IAD)
- デンバー(DEN)
- ダラスフォートワース(DFW)
今後オープン予定のキャピタルワン・ラウンジ
- ニューヨーク(JFK、LGA)
- ワシントン(DCA)
- ラスベガス(LAS)
旅行保険
tabindoが調べて理解したことを記述しています。ご自分で補償内容はしっかりとご確認いただき、自己責任であることをご了承ください。
ベンチャーXはビザのクレジットカードの中では一番上のクラスのビザ・インフィニットに分類されており、お買い物の補償期間の延長など豊富な補償がついてきます。旅行保険は遅延は6時間(一部でも交通費をベンチャーXで支払った場合)から補償。旅行キャンセル・中断保険はベンチャーXで交通費(Common Carrier)をすべて支払った場合のみ補償対象。旅行出発前に前払いしたホテル代や現地ツアー代は補償されません。機内預入荷物の紛失も補償されますが、荷物の遅れは補償されません。
その他の特典
ベンチャーXを利用していて気付いたのですが、オンラインショッピングで何パーセントも返金されるショップがとても豊富です。私が普段利用しているターゲットやペット関係のお店でもボーナスポイントをもらえます。期間限定のオファーもあるので、その都度確認しましょう。
ベンチャーXまとめ
- 年会費が他のプレミアム旅行クレジットカードより安い
- 年会費の元を簡単にとることができる
- 旅行以外のカテゴリーでも1ドルにつき2マイルがたまる
- 空港ラウンジのアクセスが豊富
- 旅行遅延・キャンセル・中断保険がついている
- 交通機関にて移動中の事故・死亡保険がついている
- レンタカーの保険がプライマリー(自分の保険を使わなくてよい)
- TSAのプレチェックやグローバルエントリーの支払いが還元される
- 毎年の300ドル分のボーナスはキャピタルワン・トラベルでしか利用できない
- 1マイルの価値を1セントより上げるには提携パートナーへマイルを移行しなければならず手間がかかる
- 旅行キャンセル・中断保険は旅行の交通費用をすべてこのカードで支払わないと補償対象にならない
- 保険の補償額が他のプレミアム旅行クレジットカードより少なく、旅行に同伴する家族の補償は配偶者と子供のみ。
- 機内預入荷物の遅延保険はなし
- クレジットカードを多数持っている人などはクレジット歴が非常に良好でも審査に通らないことがある
2.チェイスサファイア・リザーブは旅行保険が充実、ポイント力も高い ★★★
チェイスサファイア・リザーブ(Chase Sapphire Reserved)はデビューした当初、旅行クレジットカード界に旋風を巻き起こしました。使い方がわかりやすくポイント還元率も良く大人気となりましたが、最も際立つのは保険が充実していることです。
チェイスサファイア・リザーブに向いているのは、旅行保険重視な堅実派やポイントをアメリカ国内・海外旅行両方でフレキシブルに使いたい方
年会費と新規口座開設ボーナス
チェイスが展開するチェイスサファイア・リザーブは年会費は550ドルです。毎年300ドルまで旅行カテゴリーの支払いが還元されます。チェイスの旅行カテゴリーは幅広く航空券やホテルだけでなく普段使いの公共の交通機関やライドシェア、駐車料金まで旅行カテゴリーに含まれるので簡単に300ドルの返還特典をフルに活用することができるでしょう。そのため実質の年会費は250ドルと言えます。このお値段を空港ラウンジや旅行保険代と考えるか、お値段が気になる人はポイント還元で元を取るのを目指すことになります。
チェイスは新規口座開設ボーナスが充実しています。口座の開設から3か月以内に4,000ドル以上をカードで支払うと、通常900ドル分のポイント(60,000ポイント)をもらうことができます。
ポイントの還元率と使い方
チェイス・サファイアリザーブはチェイス・トラベルにてホテルの予約は1ドルにつき10ポイント(10%)、航空券の予約は5ポイント、その他の旅行カテゴリーは一律3ポイントです。ライドシェアはリフト(Lyft)利用の場合は10ポイント、その他の支払いは1ポイントです。
チェイスのポイントをチェイス・トラベルで利用する場合は1ポイントにつき1.5セント分として利用することができます。裏技を駆使してANAにポイントを回すとと最大2.8セントのまで価値を上げることができ、西海岸に住んでいてよくANAを利用して日本に里帰りする人にはおすすめです。
ポイント利用上級者がチェイス・サファイアのクレジットカードを好むのには理由があります。チェイス・サファイアのカードと年会費無料のチェイスのフリーダムシリーズのカードであるチェイス・フリーダム・アンリミテッド(Chase Freedom Unlimited)やチェイス・フリーダム・フレックス(Chase Freedom Flex)と併用することで旅行カテゴリー以外の支払いでも高ポイントを獲得し、それをチェイス・サファイアリザーブに移行することで、ポイントの価値を上げることができるからです。
- チェイス・フリーダム・アンリミテッドはすべての支払いで1ドルにつき1.5ポイント獲得
- チェイス・フリーダム・フレックスは3か月ごとに変わるカテゴリーで5ポイント獲得
溜まったポイントの使い方も難しくはありません。初心者ならチェイス・トラベルのホームページからポイントを使ってホテルを予約するのが一番簡単(1ポイント=1.5セントの価値)。上級者になってきたならチェイスが提携する航空会社やホテルへポイントを移行して、ポイントの価値を1.6~2セントくらいまで上げることもできます。キャッシュバックにする場合は1ポイントが1セントの価値です。
希少な特典航空券でポイントの価値を上げるのは困難ですが、チェイスはホテルの提携パートナーが良く、簡単に1.6セントくらいまたはそれ以上の価値にすることができます。またチェイストラベルを利用してアメリカの国内線をポイントで買うのもお得です。
チェイス・トラベルの使い勝手
チェイス・トラベルはお値段は他のサイトと同等か数パーセント高めの印象を受けますが10%のポイントがつくので十分かと思います。チェイス・トラベルとキャピタルワン・トラベルのお値段は同じくらいですが、ホームページ自体の使いやすさはキャピタルワン・トラベルより少し劣り、見た目もそろそろアップデートが必要な感じです。
毎年もらえる特典
- 普段使いの駐車料金や交通費なども含まれる旅行カテゴリーでの支払いが300ドルまで自動的に返還される
- DoorDashのDashPassを無料でもらえ、DoorDash利用時に毎月5ドル分返還される。
空港ラウンジへのアクセス
チェイスサファイア・リザーブはアクセスできる空港ラウンジが増加中です。、チェイスも最近、空港ラウンジをオープンし、現在以下の6つの空港にラウンジを展開しています。今後、さらに2025年には4つの空港にオープンする予定です。またプライオリティパス(クラブやエスケープを含む)ラウンジにもアクセスできます。一部のプラザプレミアム・ラウンジはプライオリティパスと提携しており、その場合は利用することができます。キャピタルワン・ベンチャーXはプラザプレミアムが特典に含まれているので、チェイスサファイア・リザーブの方がややラウンジアクセスは少なめです。キャピタルワンのラウンジはプライオリティパスと提携しておらず、チェイスサファイア・リザーブで利用することはできません。
現在オープン中のチェイスサファイアラウンジ
- ボストン(BOS)
- ワシントン(IAD)
- ニューヨーク(JFK)
- ニューヨーク(LGA)
- フェニックス(PHX)
- オースティン(AUS)* 屋外のテラススペースのみ
- 香港
オープン予定のチェイスサファイアラウンジ
- ラスベガス(LAS)
- ロサンゼルス(LAX)
- フィラデルフィア(PHL)
- サンディエゴ(SAN)
旅行保険
Tabindoが調べて理解したことを記述しています。ご自分で補償内容はしっかりとご確認いただき、自己責任であることをご了承ください。
チェイスサファイア・リザーブもビザのクレジットカードの中では一番上のクラスのビザ・インフィニットに分類されており、お買い物の補償期間の延長など豊富な補償がついてきます。旅行保険は遅延は6時間から、キャンセル・中断とも補償されます。また、キャンセル・中断については旅行出発の前に支払ったホテル代や現地ツアー代で返金されなかった分も補償されますが遅延の場合は補償されません。ベンチャーXよりも補償額が大きいので、大きい旅行ならチェイス・サファイアリザーブが有利です。機内預入荷物の紛失も補償され、荷物の遅れも補償されます。事故・死亡保険以外は旅行の交通費すべてをこのカードで支払わなくても補償がされます(例えば片道だけをカードで支払った場合など)。同伴家族の補償も充実しており、同伴家族の定義もベンチャーXより広いです(配偶者、子、親、兄弟姉妹)さらに緊急避難や少ないですが旅行医療保険もついています。
チェイスに問合わせたところ、航空券などの支払いの条件を満たすだけでなく、宿泊代、ツアー代などその代金の少しでもチェイスサファイア・リザーブで支払った場合に旅行キャンセル・中断補償の対象となるそうです。チェイスサファイア・リザーブはトラベルカテゴリーはすべて3ポイント着くので非常にバランスが良いと言えます。
空港ラウンジへのアクセスやポイント力の強さよりも、旅行保険を優先して年会費を安くしたい人にはチェイスサファイア・プリファード(Chase Sapphire Preferred)がおすすめです。年会費95ドル(実質年会費は45ドル)で遅延保険は12時間以上の遅れから補償。緊急避難や医療保険はついていませんが、その他の補償内容はチェイスサファイア・リザーブと似たものとなっています。
チェイスサファイア・リザーブまとめ
- 年会費が最高クラスのプレミアム旅行クレジットカードより安い
- 新規口座開設ボーナスが充実している
- 旅行遅延・キャンセル・中断保険が充実していて、旅行の交通費の一部をこのカードで支払っただけでも補償対象となる。旅行に同伴する家族の定義は配偶者、子だけでなく親や兄弟姉妹も含まれる。
- 機内預入荷物の遅延保険がついている
- 緊急避難や旅行中の医療保険がついている
- 交通機関にて移動中の事故・死亡保険がついている
- 旅行以外のカテゴリーでのポイントは低いが年会費無料のチェイス・フリーダムカードと使い分ければ大丈夫
- 1ポイントの価値が他のクレジットカードより高い
- ポイントを移行できるホテルや航空会社の提携先が豊富
- 空港ラウンジの質が高い
- レンタカーの保険がプライマリー(自分の保険を使わなくてよい)
- TSAのプレチェックやグローバルエントリーの支払いが還元される
- 年会費はポイントの還元またはチェイストラベルの利用で頑張らないと元は取れない
- 空港ラウンジのアクセスがやや劣る
- 他社のクレジットカードも含めて新規のクレジットカード口座をこの2年で5つ開けた人は審査に通らないので注意
3.アメリカンエクスプレス・プラチナ ★★
アメリカンエクスプレス・プラチナ(以下アメックス・プラチナ、American Express Platinum)は旅行クレジットカード業界のパイオニア的存在で、一般の人が申し込めるプレミアム旅行クレジットカードとしては最も贅沢な特典がついており、ブランド力が高いカードです。しかしながらその分、年会費も高く、リッチな人や特典をフルに活用できる人に人気のカードです。
アメックス・プラチナが向いてるのは贅沢感を味わいたい人や、大都市に住んでいてライドシェアなどの特典をフル活用できる人
年会費と新規口座開設ボーナス
アメックス・プラチナは年会費は690ドルとプレミアム旅行クレジットカードの中でも最も高く設定されています。その分、ホテルのエリートステータスなどの贅沢な特典がついてきます。ターゲットはリッチな旅行者層ですが、もともとのライフスタイルにアメックスの特典が合致していてフルに活用できる人なら庶民でも利用する価値があります。
お金持ちのクーポン券ともいわれるアメックス・プラチナは例えばアメックスの予約サイトでホテルの予約に使えるボーナスが毎年200ドルまでもらえる、飛行機での旅行に使える預入荷物料金、座席指定料金、空港ラウンジ使用料などが200ドルまで返金されるな、使える空港ラウンジが多いなどの特典があります。旅行クレジットカードなので当然といえばそうなのですが、年に何度も飛行機で旅行し、ミドルまたはラグジュアリー系のホテルをよく利用する人に向いていると言えます。
しかしながらアメックス・プラチナの特典は毎月小分けされているものも多く、カテゴリーに合わせて複数のクレジットカードを駆使してポイントを稼ぎたい人には面倒くさい・使いにくいという難点があります。アメックスはリッチな人をターゲットにしているからでしょう。
新規口座開設ボーナスの獲得条件も他のプレミアム旅行クレジットカードよりも高く設定されています。口座の開設から6か月以内に8,000ドル以上をカードで支払うと、通常800ドル分のポイント(80,000ポイント)をもらうことができます。時期により1,200ドル分(12,000ポイント)の新規口座開設ボーナスがつくキャンペーンもあります。
ポイントの還元率と使い方
アメックスのポイントは飛行機が1ドルにつき5ポイント(5%)還元されます。アメックスの予約サイトを使わなくても5ポイントがつくのは他のプレミアム旅行クレジットカードには見られない還元率です。ホテルの宿泊代はアメックスの予約サイトを使うと5ポイント、それ以外は1ポイントです。その他すべての支払いも1ポイントと還元率はとても低くなっていて、ポイント目当てなら普段使いには向きません。ポイントで年会費の元を取るのはほぼ不可能でしょう。
アメックスのポイントをアメックスの予約サイトで利用する場合は1ポイントにつき1セント分として利用することができます。ポイントの価値を上げるには航空会社などのアメックスの提携先にポイントを移行すると1.2~1.8セント、アメックスのポイントをANAマイレージクラブに移行することができます。西海岸に住んでいてよくANAを利用して日本に里帰りする人にはおすすめです。
溜まったポイントの使い方は他のクレジットカード会社と同様で、アメックスのホームページからポイントを使ってホテルや飛行機を予約するのが一番簡単(1ポイント=1セントの価値)。上級者ならアメックスが提携する航空会社やホテルへマイルを移行して、マイルの価値を1.4~2セントくらいまで上げて利用することができます。
組み合わせて普段使いするのに相性の良いカードはアメックス・ゴールド
アメックス・プラチナは普段使いのカテゴリーのポイントが低いので、他のカードと組合せするのがおすすめです。組合せするのに人気なのは年会費が325ドルのアメックス・ゴールドカード(American Express Gold)です。アメックス・ゴールドはスーパーマーケットとレストランでの支払いに4%のポイントがつきます。Resyのレストランでの支払いが半年につき50ドル返還される、ライドシェアのウーバー(Uber Ride, Uber Eats)で毎月10ドル返還される、提携レストラン(ダンキンドーナツ、ファイブガイなど)での支払いが毎月10ドル返金されるという特典を活用して年会費の元が取れるのなら組み合わせてもいいでしょう。
アメックスゴールドと組み合わせて年会費の元を取ろうとすると、ぶっちゃけ面倒くさいので、チェイスのフリーダムカードやUSバンクのアルチチュード・リザーブなど他の会社のカードと組み合わせるか、キャッシュバックカードを普段使い用にするのをおすすめします。
毎年もらえる特典
- 航空会社へ支払う荷物預入料金、座席指定料金、空港ラウンジ利用料などの料金を支払うと200ドルまで返還される(航空券は対象外)
- アメックス・トラベルのウェブサイトで使えるホテル宿泊代200ドルをもらえる
- アメックス・トラベルの高級ホテルコレクションを通して予約すると宿泊施設で利用できる100ドル分のクーポンをもらえ、チェックアウトの時間が午後4時までに延長される
- Uber ridesやUber Eatsへの支払いが毎月15ドルまで返還される
- ニューヨークタイムスやHuluなどのデジタル・メディアの購読料が毎月20ドルまで返金される
- Saksでのお買い物が半年につき50ドル返金される
- ウォールマートプラスの会費が返金される
空港ラウンジへのアクセス
アメックス・プラチナはアクセスできる空港ラウンジ数ではずば抜けています。アメックスが展開するセンチュリオン空港ラウンジは14の空港にあり、さらにデルタ航空を利用している場合はデルタ航空のラウンジ、ルフトハンザ航空を利用しているならルフトハンザ航空のラウンジも使えます。ただし同伴者を連れて入るには50ドルかかるので、一緒に旅行する人がすでにラウンジアクセスを持っていない場合は少し困ります。航空会社への料金が200ドル分返還される特典(航空券を除く)を利用して、同伴者のラウンジアクセス料金に充てて利用するのもありです。センチュリオンラウンジの質は良いのですがオープンしたてのキャピタルワン・ラウンジやチェイスのサファイア・ラウンジより混雑していると思われます。
デルタ航空のラウンジを使えると一気にラウンジアクセス力が増えます。例えば大空港であるシカゴのオヘア国際空港やアトランタ、ミネアポリスなどセンチュリオンラウンジがない空港でも、デルタの質の高いラウンジにアクセスすることができるのです。
さらにプライオリティパス(クラブやエスケープを含む)、プラザプレミアムのラウンジにもアクセスできます。空港ラウンジのアクセスでは最強の旅行クレジットカードです。
現在オープン中のセンチュリオンラウンジ
- ロサンゼルス (LAX) 国際線ターミナル
- サンフランシスコ (SFO)
- シアトル (SEA)
- ラスベガス (LAS)
- フェニックス (PHX)
- ニューヨーク (JFK)
- ニューヨーク (LGA)
- フィラデルフィア (PHL)
- ダラス (DFW)
- ヒューストン (IAH)
- デンバー (DEN)
- シャーロット (CLT)
- マイアミ(MIA)
- 香港 (HKG)
旅行保険
Tabindoが調べて理解したことを記述しています。ご自分で補償内容はしっかりとご確認いただき、自己責任であることをご了承ください。
アメックス・プラチナの旅行保険も、お買い物の補償期間の延長など豊富な補償がついてきます。遅延保険については往復とも飛行機や電車など交通手段を全額アメックス・プラチナで支払う必要があります。預入荷物の紛失・損傷は補償されますが、荷物の遅延は補償なし。旅行保険は遅延は6時間から、キャンセル・中断保険は一部ポイントで支払った場合も補償されるようです。基本的に補償されるのはアメックス・プラチナで支払ったものと思われるので、ポイント数が少ないものにもこのカードを利用しないといけないのは少し痛いところです。旅行出発の前に支払ったホテル代や現地ツアー代についての補償もあります。事故・死亡保険、医療保険はありません。
残念なのはこのクラスの旅行クレジットカードなのにレンタカー保険がセカンダリー、つまり何かあったらまずは自分の保険を利用し、足りなかった分だけアメックス・プラチナの保険が使えることです。自分の保険を使うとその後の保険料金が高くなることもあるので、できるだけレンタカーの保険はプライマリーがおすすめです。旅行保険、レンタカー保険はチェイスサファイア・リザーブと比べると少し見劣りする感があります。
先のチェイスサファイア・リザーブと同じように、アメックス・プラチナまたはポイントで支払った分のみが補償されるのかと思います。宿泊料金はアメックス経由で予約しない限り1ドル1ポイントしかつかないのが痛手です。
アメックス・プラチナまとめ
- ホテルやレンタカーのエリートステータスなど贅沢な雰囲気を味わえる
- 新規口座開設ボーナスが充実している
- 旅行遅延・キャンセル・中断保険が充実している(旅行の交通費全額をこのカードにチャージした場合)
- ポイントを移行できるホテルや航空会社の提携先が豊富
- 空港ラウンジの質が高いし、アクセスできるラウンジ数は他に類をみない
- TSAのプレチェックやグローバルエントリーの支払いが還元される
- 年会費がとにかく高い
- 特典利用が自動的でなくいちいち申し込んだり、月ごとに小分けにされていて使いにくい
- 新規口座開設ボーナスをもらうためのクレジットカード利用額が他より高く設定されている
- 普段使いのカテゴリーのポイントが低い
- 旅行遅延・キャンセル保険利用には往復の交通費全額をアメックス・プラチナで支払ないといけない
- 預入荷物の遅延補償がない
- レンタカーの保険がセカンダリー
- 交通機関にて移動中の事故・死亡保険がついていない
4.USバンク・アルチチュード・リザーブ ★★
USバンクが展開しているアルチチュード・リザーブ(以下アルチチュード・リザーブ、US Bank Altitude Reserve)は年会費の元が取りやすく、モバイルウォレットを利用するとポイント力がとても高いことで人気が上昇中の旅行クレジットカードです。しかしながらいくつか欠点もあります。今後改善されるなら大きなポテンシャルのあるカードといえます。
USバンク・アルチチュード・リザーブが向いているのはなんでもモバイルウォレットで支払いしてポイントを荒稼ぎしたい人
年会費と新規口座開設ボーナス
アルチチュード・リザーブは年会費は400ドルとプレミアム旅行クレジットカードの中でも少しお手頃な価格帯といえます。チェイス・サファイアリザーブと同様に毎年もらえる旅行カテゴリーやレストランの支払いの325ドル返還分は自動的に適用されるのでフルに活用しやすく、実質の年会費は75ドルです。
新規口座開設ボーナスの獲得条件は他のプレミアム旅行クレジットカードよりも高く設定されています。口座の開設から3か月以内に4,500ドル以上をカード(モバイルウォレットもOK)で支払うと、通常750ドル分のポイント(50,000ポイント)をもらうことができます。
ポイントの還元率と使い方
アルチチュード・リザーブはは航空会社やホテルから直接予約購入の場合、1ドルにつき3ポイント還元されます。USバンクのウェブサイトからホテルを予約した場合5ポイントです。その他のトラベルカテゴリーは3ポイントで、その他のお買い物はすべて1ポイント。ただしその他のカテゴリーでモバイルウォレットを利用してこのカードで支払うと3ポイントとうれしい還元率です。
ポイントの価値はUSバンクのトラベルウェブサイトでの利用が1.5セントです。アルチチュード・リザーブの大きな欠点はポイントの利用はUSバンクのトラベルウェブサイトでしか利用できないことです。
キャッシュバックなら簡単にその都度できるのですが、その場合は1ポイント=1セントとなります。
USバンクは他のトラベル旅行クレジットカードと異なり航空会社やホテルなどのトラベル提携先がなくポイントを移行できないのです。つまりポイントの価値は最大1.5セントでUSバンクのホームページから予約するか、価値は少なくなるがキャッシュバックにするかの2択となります。
今後、航空会社やホテルなどの提携先が開拓されたり、USバンクトラベルのサービスが改善されれば真剣に検討する価値があります。
USバンク・トラベルの使い勝手
USバンクのトラベルウェブサイトは、使いにくかったり予約の変更が他のクレジットカードの旅行サイトよりも難しく変更手数料がかかってしまうことがあるなどの難点があります。
毎年もらえる特典
- 直接購入した航空券や宿泊代、レンタカーやレストランでの支払いなど325ドルまで自動的に返還される
空港ラウンジへのアクセス
アルチチュード・リザーブのもう一つの欠点は空港ラウンジにアクセスできる回数が少なめであることです。アルチチュード・リザーブでプライオリティパス(クラブやエスケープを含む)のラウンジにアクセスできるのは8回分のみ。4往復で使い切ってしまいます。もし同伴者がいたらパスを別途使うことになるので2人で旅行すると2往復で使い切ってしまうのが残念です。USバンクの自社ラウンジはなく、オープンの予定も発表されていません。
旅行保険
tabindoが調べて理解したことを記述しています。ご自分で補償内容はしっかりとご確認いただき、自己責任であることをご了承ください。
プレミアム旅行カードとしてアルチチュード・リザーブも、お買い物の補償期間の延長など豊富な補償がついてきます。保険の補償レベルはベンチャーXと似ているようです。遅延保険については往復とも飛行機や電車など交通手段を全額で支払う必要があるかどうかは不明です。預入荷物の紛失・損傷は補償されますが、荷物の遅延は補償なし。旅行保険は遅延は6時間から、キャンセル・中断保険は2,000ドルまでとやや少額です。旅行出発の前に支払ったホテル代や現地ツアー代についての補償はないようです。事故・死亡保険、医療保険はついています。
レンタカー保険はプライマリーなのはうれしいですね。
USバンク・アルチチュード・リザーブまとめ
- ホテルやレンタカーのエリートステータスなど贅沢な雰囲気を味わえる
- 旅行遅延・キャンセル・中断保険が充実している
- 交通機関にて移動中の事故・死亡保険がついている
- TSAのプレチェックやグローバルエントリーの支払いが還元される
- 新規口座開設ボーナスをもらうためのクレジットカード利用額が他より高く設定されている
- モバイルウォレットを利用すると普段使いのカテゴリーのポイントも高い
- 空港ラウンジのアクセス力が劣る
- 預入荷物の遅延補償がない
- 旅行キャンセル・中断保険の額が少なめ
- ポイントを移行できるホテルや航空会社の提携先がなく、USバンクトラベルでしかポイントを利用できない(または価値が下がるはキャッシュバック)
クレジットカードの初期費用の年会費を含め、毎月の支払いを全額支払うことができる人にのみおすすめです。残高を繰り越すと利息が高く逆に費用が高くなってしまいます。またアメリカ滞在歴が短い方はクレジットカードを作れないこともあります。その場合は担保となる預金をするタイプのセキュアカード(secured credit card)から始めてアメリカでのクレジット歴を作っていきましょう。
チェイスに問合わせたところ、航空券などの支払いの条件を満たすだけでなく、宿泊代などその代金の少しでもチェイスサファイア・リザーブで支払った場合に旅行キャンセル・中断補償の対象となるそうです。つまり補償してほしい宿泊代や前払いのアトラクションはポイントが低くてもチェイスサファイア・リザーブで支払いましょう。
まとめ
プレミアムの旅行クレジットカードは年会費が高くても特典やボーナスも豊富で、実は簡単に年会費の元が取れたり、お金を払う価値のある特典が付帯しているので、年に何度か飛行機・電車で旅行するなら検討をおすすめします。
- 予算重視ならキャピタルワンのベンチャーXが一番おすすめ。ただし審査が厳しい。
- 旅行保険やアメリカ国内旅行でのポイント利用も重視ならチェイスサファイア・リザーブがおすすめ。
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