初心者のためのアムトラック旅行ガイド。おすすめルート、チケットをお得に購入する方法や座席、寝台車の種類も徹底解説!

アムトラックの利用の仕方を教えてほしい。座席のクラスの違いや安くでチケットを購入する方法も知りたい。長距離列車の旅を快適にするコツも知りたい。

ゆったりと車窓からアメリカを見ることができる列車での旅行はとてもおすすめです。アムトラック初心者が知っておくべきおすすめルート、座席の種類、チケットを安く購入するコツ、長距離の列車の旅を成功させるコツを公開!

初心者のためのアムトラック旅行ガイド。おすすめルート、チケットをお得に購入する方法や座席、寝台車の種類も徹底解説!

アメリカのJR的存在である長距離列車はアムトラック(Amtrak)です。ものすごい距離を網羅しておりアメリカを列車で縦断・横断することができます。日本の新幹線とは異なり、東海岸の一部の路線を除きJRの古い特急列車をイメージしていただけるとよいと思います。

このブログ記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。読者の方には無料のアフィリエイトリンクを利用して購入されると、tabindoにわずかな報酬が支払われます。このブログは個人が無料で情報を提供しており、アフィリエイトを利用して応援していただけると幸いです。

目次

アムトラックでの旅の魅力とは 

アメリカはとにかく広く地域により全く異なった景色を楽しむことができます。長距離ルートの魅力はなんといっても変わりゆく車窓からの眺めです。初めは緑豊かで地平線が見えていたのが徐々に砂漠のようになり、アルプスのような山を通るなどの変化がとても楽しいのです。こういった距離を車で運転しようとするととても大変です。長距離列車での旅行なら、ゆっくりと車窓から景色を眺めるだけ。運転のストレスは皆無です。

アムトラックでの旅行の魅力

  • ロッキー山脈、シエラネバダ山脈、アパラチア山脈などを通る路線は山や渓谷が美しい
  • 中西部を通過する際はアメリカの田舎らしい広大な農場と地平線を見ることができる
  • サウスウェストには赤い岩肌の渓谷や砂漠の景色が広がっていて路線によりメキシコを見渡すこともできる
  • 西海岸の路線では太平洋に沈む夕日を眺めることができ、五大湖周辺のルートでは湖沿いを走ることができる

列車に乗りさえすれば後はお任せで目的地までゆったり景色を楽しめます。女性の一人旅にもおすすめです。

アムトラックの観光に適したルート

アムトラックの長距離路線マップ アムトラックのホームページより

アムトラックのルートはアメリカ大陸を横断するような長距離から近隣の州をまたぐ中距離のルートがあります。日程に合わせて色々なルートを選ぶことができるのが魅力です。また長距離ルートでもハイライトの区間だけ乗車して時短することも可能です。

アメリカ大陸を横断する長距離ルートのトップ3

長距離路線で景色の美しさの人気トップ3は以下の通りです。

その他の長距離ルートと所要時間

他にも景色がきれいな長距離路線で特筆すべきルートは以下です。

  • 西海岸を南北に走り太平洋に沈む夕日を眺めたり、マウントヘレンを見ることができるコースト・スターライト号(Coast Starlight)はロサンゼルス~シアトル(35時間)
  • 南部の景色を楽しんだ後、砂漠の景色やメキシコを眺められるサンセット・リミテッド号(Sunset Limited)はニューオリンズ~ロサンゼルス(48時間)でテキサス・イーグルと途中で連結
  • 中西部から南部、西海岸へと向かうテキサス・イーグル号(Texas Eagle)シカゴ~ロサンゼルス(32時間半)はサンアントニオでサンセット・リミテッド号と連結
  • シェナンドーなど東南部の山々を通るカーディナル号(Cardinal)はニューヨークからワシントンDCと通り
    シカゴへ(26時間半)
  • 五大湖の湖畔を通るレイクショア・リミテッド号(Lake Shore Limited)はニューヨークまたはボストン~シカゴ(19時間)
  • ポトマックバレーやアパラチア山脈を通るキャピトル・リミテッド号(Capitol Limited)はワシントンDCからピッツバーグ、クリーブランドを通りシカゴへ(18時間)

中距離ルートと所要時間

  • 山と海の両方の景色が楽しめるオレゴン州からカナダのバンクーバーへと向かうカスケード号(Cascade)はユージン~バンクーバー(10時間半)
  • カリフォルニアの南半分を海沿いに走るパシフィック・サーフライナー号(Surf Liner)はサンディエゴからサンルイスオビスポ(9時間)
  • 紅葉が美しいアディロンダック号(Adirondack)はニューヨーク~モントリオール(10時間)
  • ナイアガラの滝へ東海岸から向かうメープルリーフ号(Maple Leaf)はニューヨーク~トロント(12時間半)

短距離ルートの人気路線

  • 東海岸の主要都市をつなぐアセラ号(Acela)は新幹線的存在で、ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、ワシントンDCをつなぐ(7時間)
  • 開通したばかりのボリアリス号(Borealis)はのどかな田園風景からミシシッピ川沿いを走り、シカゴとミネアポリスをつなぐ(7時間半)

座席のクラスとサービス

アムトラックの座席は種類によりお値段や食事のサービスが異なり、乗車時間や目的に合わせて座席を選ぶことができます。

座席のクラス

座席のクラスはコーチクラスとビジネス、ファーストクラスがあります。

  • コーチ:飛行機でいうエコノミークラス。最も安い座席だが飛行機と比べるととてもゆったりしている。日本の新幹線と同じくらいの大きさの座席をイメージ。大きくリクライニングするのでかなりリラックスできる。小さなテーブルと照明がついている。食事や飲み物はついていない。
  • ビジネスコーチクラスよりさらにゆったりとした大きな座席。ビジネスクラスのあるルートは限られている。ビジネスクラスは飲み物がついている(アルコール飲料は除外)。アムトラックのポイントがコーチよりも25%増しでつく(1ポイントは2.6セントくらいの価値)。
  • ファースト:さらにゆったりした座席や寝台車。東海岸の主要都市をつなぐアセラ号のみに寝台車ではないファーストクラスが存在する。アセラ号は新幹線に慣れている日本人には特に特別感は感じられないかも。アセラ号のファーストクラス、他ルートの寝台車とも食事がチケット代に含まれている。寝台車はプライバシーが確保されて、座席がベッドとなるタイプの個室タイプで、お部屋により小さなトイレ・シャワーがついている。
エンパイアビルダー号のコーチクラスの座席。コーチでもゆったりしていてコンセントもついている。

寝台車の種類

長距離のルートには寝台車(Sleeper)が設置されています。コーチの方がずっと安いですが、予算があるならぜひ検討してほしいです。コーチの座席はゆったりしているとはいえ、まっ平らにはならないしプライバシーがないのでやはり寝台車の方がゆったり眠れます。他人と部屋を共有するようなことはなく、自分一人または旅の連れとのみの共有になります。食事は座席のお値段に含まれています。施錠は中からのみなので、貴重品を置いて展望車に行くなどは避けましょう。寝台車はファーストクラスということになり、アテンダントとなるスタッフの方がいて座席からベッドのセットアップをしてくれたり、食事の予約を聞きにきてくれたりといったサービスがあります。

お部屋の小さい順から解説します。

ルーメット(Roomette)1~2人まで

ルーメットは最も小さな寝台車のお部屋です。大人最大2人までですが、とても小さいので一人での利用におすすめです。シャワーやトイレは共同のものを利用。向かい合わせに一人ずつ座れる座席が夜は2段ベッドになります。上段はかなり小さめです。サイズは110センチx201~207センチ。2人で利用するとかなりキツイので、2人旅ならベッドルームかルーメットを2部屋とるのがおすすめです。お値段はルーメット2つでもベッドルームと同じくらいです。

通路を挟んだルーメットを2部屋確保すると景色を両サイドから見られるのでおすすめです。お部屋は指定できないのでアムトラックに電話して通路を挟んだお部屋をリクエストする必要があります。

ベッドルーム(Bedroom)1~2人まで

ベッドルームのお部屋の広さはルーメットの2倍でトイレとシャワーがついています。シャワーがついていますが、トイレもずぶぬれになってしまうし、狭いので共同のシャワーを使うのをおすすめします。トイレが場所をとるので生活するスペースの広さはルーメットの倍というわけではありません。サイズは216~230センチx201~207センチです。座席は2人がけと1人掛けの席が向かい合わせになっています。夜は2段ベッドの設定となります。

ベッドルームスイート(Bedroom Suite)1~4人まで

ベッドルームスイートのお部屋の広さはベッドルームの2倍です。ベッドルーム2つの壁をとっぱらったものをイメージしてください。なのでトイレ・シャワーが2セット真ん中にあります。座席は2人がけの座席に一人がけの座席が向かい合わせになっています。トイレ・シャワーを挟んで同じレイアウトの座席がもうひとセットあります。夜は2段ベッドが2つの設定となります。サイズは216~230センチx201~207センチのお部屋が2つ(トイレの分を差し引くことになります)。レイアウトがこちらにあるのでご覧ください。プライバシーを考えると4人グループならベッドルームスイートよりもベッドルームを2部屋とるのがよいと思います。お子様が中学生くらいの家族ならベッドルームスイートがおすすめです。

ファミリールーム(Family Room)大人2人、子供2人まで

ファミリールームは車両の幅をすべて使っているお部屋で小学生くらいまでのお子様と大人2人におすすめのお部屋です。サイズは287センチx158センチトイレとシャワーがついていない分、ゆったりと利用することができます。レイアウトはこちらをご覧ください。3~4人座れる座席のお向かいに一人がけの座席があります。

アクセッシブル・ベッドルーム(Accessible Bedroom)1~2人まで

アクセッシブル・ベッドルームは車いすを利用していたり、介助が必要な場合のために座席を減らしてスペースを広めにとったお部屋です。サイズは289センチx216センチ。ドアのないトイレが部屋の中にあり、車いすや歩行補助用品などが必要でも使いやすくなっています。座席は2人がけの座席が片面だけにあり、夜には2段ベッドになります。お部屋は1階部分に配置されていて、階段を上らなくてもOK。シャワーも同じ1階に配置されています。レイアウトはこちらをご覧ください。

コーチクラスの方は寝台車には入れないことになっていて、コーチと寝台の間にダイニングカーが配置されていることが多いです。アテンダントもいるので女性の一人旅にもとてもおすすめです!

アムトラックの食事:車内での食事の楽しみ方

アムトラックの車内での食事のオプションはほとんどの場合、ダイニングカーまたは軽食などを販売するカフェの2択です。

コーチクラスやビジネスクラス利用の場合

  • 車内のカフェではハンバーガー、サンドイッチ、ベーグルなどの食事、コーヒー、ジュース、炭酸飲料などの飲み物、アルコール飲料、スナックを販売しています。路線によりメニューが少し異なるようですが、バーガーは7~8ドルと普通のお値段です。
  • どの座席クラスでもダイニングカーで食事をすることは可能ですが、寝台車の乗客が優先になりコーチクラスの乗客は人数制限されます。以前、コーチクラスでエンパイアビルダー号に乗ったときは、アムトラックのスタッフの方がダイニングカーを予約をしたい人がいるか聞きに来てくれていました。カリフォルニア・ゼファー号などダイニングカーがある長距離路線のみになります。お値段は昼、夜ごはんが25~50ドルくらいが目安かと思います。

食事はカフェだけでなく展望車や自分の座席に持ち帰って食べることができます。飲料水は冷水器があります。

寝台車利用の場合

寝台車を利用の場合はチケットに食事がついており、路線によりフレックスとトラディショナルダイニングがあります。フレキシブルダイニングはアムトラック版コンビニ弁当と考えていただけるとよいと思います。トラディショナルダイニングは車内のキッチンでシェフが料理したきちんとしたレストランの食事です。トラディショナルダイニングがないルートはフレキシブルダイニングになるので、観光目的のアムトラック旅行ならぜひトラディショナルダイニングのあるルートを選ぶとよいでしょう。幸い、観光目的で乗る長距離ルートにはトラディショナルダイニングがついていることがほとんどです。

トラディショナルダイニングのある路線

  • カリフォルニア・ゼファー号
  • エンパイアビルダー号
  • サウスウェスト・チーフ号
  • テキサス・イーグル号(サンセット・リミテッド号と連結するサンアントニオとロサンゼルス区間のみ)
  • コースト・スターライト号(ポートランド~スポケーン間以外)
  • サンセット・リミテッド号
  • シルバースター号
  • シルバー流星号

フレキシブルダイニングの路線

  • キャピトル・リミテッド号
  • カーディナル号
  • テキサス・イーグル号(シカゴ~サンアントニオ区間のみ)
  • レイクショア・リミテッド号
  • クレセント号
  • ニューオリンズ号

アセラ号を利用する場合

アムトラック版新幹線ともいえる東海岸の主要都市をつなぐアセラ号は他のルートとは少し異なります。

  • アセラ号のファーストクラスに乗車の場合は、飛行機のように自分の座席にて食事をとることができ、メニューから食事を選ぶことができます。
  • アセラ号のコーチまたはビジネスクラスに乗車の場合は、アセラカフェで食事を購入することができます。


アムトラックの治安

アムトラック車内

アムトラックの車内の治安は良好ですが、貴重品を置いて席を離れるなどの行為は置き引きの可能性があるのでやめましょう。大きな荷物がある場合は荷物を預入にする方が安心です。コーチクラスに乗車すると飛行機のエコノミークラスと同じで、客層は庶民が多いです。コーチクラスには何度も乗車しましたが治安が悪いと感じたことはありません。

寝台車の治安はいたって良好です。アテンダントがいるので安心です。コーチクラスとはダイニングカーで区切られていることが多いので、寝台車を一般の乗客がうろつくということはありません(アテンダントのスキをついて入ってくるようなマナー違反の方は例外)。寝台車のお部屋は中からしか鍵がかけられないので、貴重品を置いてダイニングカーや展望車に行くことは避けましょう。

アムトラックの駅

治安が一番心配なのはアムトラックの車内ではなく駅の周辺です。アムトラックの駅はダウンタウンにあることが多く観光に非常に便利な反面、夜に到着すると治安が不安なことがあります。なるべく目的地に日中に到着できる予定を組むとよいでしょう。そうはいっても遅延や便数が少なく暗くなってからの到着を避けられないこともあります。夕方以降に着く予定なら駅の近くのホテルを予約し、あまり遅いようなら近くてもライドシェアでホテルに向かいましょう。

悪天候の日などは駅舎自体にホームレスの方などが一時的におられることもありますが、マナーを守って静かに座っているだけな印象をうけます。長時間いるとおそらくセキュリティの方が来て、外に出るよう促しているのかと思います。

乗車する際の料金と予約方法

アムトラックの料金

アムトラックのチケットの料金はクラスや距離によりそれぞれですが、飛行機と同様、混雑具合によってお値段が変わります。夏休みなどのハイシーズンは値段が高く設定されており、予約が埋まり始めて残席数が減ってくるとお値段が上がるので早めに予約した方が安いです。

お値段が変動するのであくまで目安ですが、人気のカリフォルニア・ゼファー号をシカゴからロサンゼルスまで乗る場合のお値段を夏休みの8月と、閑散期であろう12月上旬の平日で検索をかけた結果は以下の通りです。

  • コーチクラスお値段の目安:通常100ドル、繁忙期220ドルほど
  • ビジネスクラス:ビジネスクラスはなし
  • 寝台車のお値段の目安:通常700ドルから、繁忙期1,300ドルから

アセラ号をニューヨークからワシントンDCまですべて乗るとだいたいこの価格です。

  • コーチクラスお値段の目安:アセラ号にはコーチクラスはなし
  • ビジネスクラスのお値段の目安:80ドル、繁忙期211ドル
  • ファーストクラスのお値段の目安:通常300ドルから、繁忙期427ドルから

アムトラックのチケットを安く購入するには

アムトラックのチケットをなるべく安く購入する方法は以下の通りです。

  • 早めに購入:アムトラックのチケットは座席の残数が少なくなるとお値段が高くなるので、早めに予約しましょう。飛行機のように激しく値段は上下せず、時間が経つほど値段が上昇する傾向があります。
  • グループ割を利用:グループ割は3人以上からはお値段が安くなります!3人が15%オフ、8人だと60%オフです!
  • レールパスを利用USAレールパスは30日間、10回コーチクラスに乗ることができます。通常は499ドルですが、たまに安売りされることがあります。カリフォルニア・レールパスは21日間のうちに7回有効で何度乗っても通常159ドルです。カリフォルニア内のみ有効です。
  • 2枚目のチケット無料セールを待つ:年に1~2回ですがチケットを2人分予約すると2人目のチケットが無料になるセールがあります。
  • 学割:17~24歳の学生は15%オフという学割があります。不適用のルートがあります。
  • シニア割:65歳以上のシニアは10%オフのシニア割があります。運賃のみに適用で寝台車のお部屋代は割引なしです。カリフォルニアのルートは62歳から15%割。
  • 子供料金:2~12歳の子供は大人料金の半額でチケットを購入できます。大人ひとりにつき幼児一人無料。
  • アムトラックのポイントを利用する:アムトラックのゲストリワードの会員になるとアムトラックのチケット購入するたびにポイントがつきます。このポイントをアムトラックのチケット購入に利用すると、なんと1ポイントにつき2.6セント分くらいの価値になります。アムトラックのクレジットカードの新規入会ボーナスのポイントや、クレジットカードでの支払いでポイントを貯めるとかなりお得です。

アムトラックのセールは時期により変わるので、アムトラックのホームページからご確認ください。

オンライン予約の流れ

アムトラックの予約はオンラインでするのが便利です。アムトラックのウェブサイトから、またはアプリをダウンロードして予約しましょう。オンライン予約の流れを解説していきます。

  • 目的地を選びます。駅名と都市名が異なることもあるので確認してください(例:サンフランシスコはエメリービルまでで、サンフランシスコを目的地に選ぶとエメリービルからバスがついてくる)。
  • 到着地を選びます。
  • 日程を選びます。
  • 「電車を見つける(Find Trains)」をクリック
  • この例ではシカゴからサンフランシスコのエメリービルまでカリフォルニア・ゼファー号の寝台車で行く選択をします。プライベートルームをクリックすると寝台車のお部屋のタイプを選ぶ画面へ移動します。
  • 寝台車のお部屋はルーメット以外は売り切れていました。ルーメットを選び、予約へすすみます。
  • さらに旅行者の名前や生年月日など必要な情報を入力した後、次の画面に進むと支払いの画面となります。保険などすすめられますが、アムトラックを通してではなくクレジットカード付帯の旅行保険などがあるなら不要です。
  • クレジットカードの支払いに必要な情報を入力して購入すれば完了です。

バスが検索結果に表示されることがあるので注意してください!ミックスド・サービスと表示があったら矢印をクリックして詳細を確認してください。

この場合はサンフランシスコ郊外のエメリービル駅に到着後、アムトラックのバスに乗ってサンフランシスコへ向かいます。

アムトラック利用時の注意点

アムトラックは初めてだと戸惑うこともあり、また長距離のルートに乗車する際に知っておくと便利なことを記しておきます。

時期によるルート選択のポイント

アムトラックに観光目的で乗車する場合は、景色が最大のアトラクションなので自分が見たい場所を日中に通過するルートや方向を選択しましょう。例えばデンバーを朝に出発し、日中にロッキー山脈を通るのはカリフォルニア・ゼファー号の西行きです。夏至のあたりは特に日照時間が長く景色をめいっぱい楽しめますが、冬至の辺りは暗い時間が長くなります。特にエンパイアビルダー号などの北部のルートは冬は暗い時間が長いものの、お値段はその分安くなる時期です。また秋の紅葉・黄葉が見たいのか、雪景色を楽しみたいのかにもより時期やルートを選択しましょう。

日本の交通機関と異なりアムトラックは遅延することがかなりの確率であるのでそこも考慮しましょう。カリフォルニア・ゼファー号を東向きに乗ると予定通りに進むとロッキー山脈を午後から夕方に通りますが、遅延すると暗くなってしまうこともあります。

遠距離ルート乗車時の持ち物と服装

  • 延長コード:コーチクラスも寝台車もコンセントの数が限られているので、延長コード(Power strip)を持参すると便利です。アメリカの電圧は120Vで日本の100Vより高いですが、携帯やパソコンなどの電子機器はグローバル対応のものが多いので変圧器は通常は不要です。コンセントの形は日本と同じです。
  • 着圧ソックス:アムトラックは飛行機と違いカフェや展望車に行ったりと動きやすいですが、それでも長時間のルートの場合はエコノミークラス症候群防止に着圧ソックスがあると安心です。少しお値段がはりますが私はSockwellの着圧ソックスがお気に入りです。
  • 食物繊維のサプリ:旅行中は繊維の摂取が減り、胃腸のリズムが崩れがちです。アムトラックの食事はあまり野菜がないので、旅行に便利なサイズの食物繊維のサプリを持っていくとお通じを助けてくれます。サプリに抵抗がある方はプルーンがおすすめですが、食べ慣れてない方は旅行前に試してください。
  • 帽子:展望車は一部天井もガラス張りになっています。そのため日が差し込んで暑い時があるので、帽子があると便利です。
  • 服装:ゆったりとした快適な服装で重ね着で温度調節しやすいもの。清潔な下着と靴下は途中、着替えられるように手荷物にいれておきましょう。
  • ウェットワイプ:寝台車を利用しない限り、シャワーはありません。ワイプを持っていけば、長時間のルートでもある程度清潔感を保つことができます。
  • 寝台車利用の方はシャンプーとコンディショナー:タオルはついていますがシャンプーとコンディショナーは装備されていないので持っていきましょう。
  • エンターテインメント動画は事前にダウンロードしておきましょう。Wi-Fi接続はほぼ皆無で、携帯もほとんどの場合圏外です。本やトランプなど、いかにも電車の旅グッズもいいですね。
  • スナックや飲み物はカフェでも買えますが、ある程度自分の好きなものを用意していきましょう。
  • 飲料水は無料で水筒に入れる場所があります。寝台車利用ならコーヒーは無料でついてきます。
  • コーチ利用の方は軽い毛布や毛布の代わりとなるようなもの。

日本に在住の方はこちらのリンクをご利用ください。

乗車当日

乗車当日は余裕をもって駅へ向かいましょう。大きな駅は歴史を感じることができ美しい建築の建物が多いので、早めに行くと駅自体を楽しむことができます。

荷物

大きな駅から出発の場合は荷物を無料で預け入れることができるので、大きな荷物がある場合は利用するとよいでしょう。キャリーオンくらいのサイズならコーチクラス、ビジネス等は座席の上の棚に収納することができます。足元にも小さな荷物なら置くことができます。

寝台車利用の場合は特に複数人で乗車の場合は、スペースが限られるので車両にある荷物のラックに大きな荷物を置いて身の回り品だけのバッグを室内に置くか、大きな荷物は預け入れるのをおすすめします。

座席を見つける

ルートやクラスにより座席が指定または車両にだけ案内されて後は好きな場所に座れることがあります。日本のようにわかりやすく車両番号がホームに表示されていないので、列車の横を歩いて自分が乗る予定の車両を探しましょう。

保安検査はないのですぐに乗車することができます。

ラウンジ

大きな駅にはラウンジがついていて寝台車を含むファーストクラス利用の方はラウンジを無料で利用することができます。コーチクラスの場合、デイパスを購入して入場することも可能ですが、ちょっとしたソフトドリンクがある程度でお金を払ってまで入場する価値はあまりありません。もしお金を払って入るならニューヨークとシカゴの駅のラウンジが一番、質が高いと言われています。

遅延対策

長距離を走り、また貨物列車が線路の優先権を持っているためアムトラックは遅れが生じることが多々あります。飛行機も遅れることが多いのでストレスを減らすには以下の対策をおすすめします。

  • アムトラックに乗る予定の前日には出発地に到着する
  • アムトラックの到着先の都市で1泊する
  • 遅延で到着が日が暮れてからになってしまう可能性があるので、とにかく駅の近くのホテルを確保する
  • アムトラックの到着日に現地ツアーやクルーズなどの予定はいれない
  • アムトラックの到着日に別の遠距離ルートの出発を組まない

まとめ

電車でのアメリカ大陸の旅は、飛行機では見れない景色を楽しめるのでおすすめです。アメリカではアムトラックの長距離ルートで旅行を楽しむシニア世代の方々をよく見かけます。アムトラックの車内はおおむね治安もよく、特に寝台車はコーチクラスの方が入場できないことになっていて、アテンダントもいるのでとても安心、女性の一人旅にもおすすめです。次の旅はぜひ地上からアメリカを見てみませんか。

ブログ更新のお知らせメール登録

ブログ更新のお知らせを受取りたい方はこちらから登録お願いします。月に2回ほどのペースで更新しています。あなたの連絡先はブログ更新のお知らせのみに利用し、他の機関と共有することはありません。

*
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ミネアポリス在住。アメリカの大自然や多文化に魅了された旅ブロガー。アウトドア系の旅行が特に好きで一人旅も多い。ちょっと怖がりなのでそれを克服する動機としてブログ開設。小心者の視点からのブログで同じような性格の女性にもアメリカ旅行を身近にしていきたいと願っている。

コメント

コメントする

目次