サンフランシスコやロサンゼルスは、観光名所をすぐに思いつくけど、サンディエゴはよくわからない。行く価値あり?おすすめの観光スポットを教えてほしい。
サンディエゴは今、カリフォルニアの都市の中で一番人気が上昇中の場所です!景色は美しく、気温もいつも快適。サンフランシスコやロサンゼルスが注目されがちですが、大都会なのにのんびりした雰囲気でゆったりした気持ちになれる場所です。自然の美しさだけでなく、都会派の旅人も楽しめるアトラクションがいっぱいあります。訪ねる価値は絶対あります。
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サンディエゴ基本情報
サンディエゴは南カリフォルニアに位置し、メキシコとの国境に近い活気ある都市です。一年を通して快適な気候と美しい海岸線で多くの人々を魅了する都市です。
気候
サンディエゴは太平洋沿岸部、内陸、山岳、砂漠と場所により気候が異なりますが、観光客が行く場所はほぼ沿岸部です。夏場は乾燥しており、太平洋の寒流の影響で不快なほどに気温が上がることはあまりありません。ただ日差しはかなりきつく、日陰にいると快適でも、直射日光に当たっていると体感温度が上昇します。帽子、日焼け止め、サングラスは必須です。一番暑い8月の平均最高気温が25℃です。降水量は冬場に増え、雨が少ないのは5月~8月です。5、6月は降水量が少ないものの曇りの日も結構あるので、日光を目いっぱい浴びたい方は7、8月が狙い目でしょう。冬は朝夕は10℃、日中の平均最高気温が18℃程度、雨の日も冬は増えます。雨が少なく日が長いベストシーズンは5月後半~9月です。
交通
飛行機ならサンディエゴ国際空港(SAN)、電車ならアムトラックのサンタフェ・デポット駅にパシフィック・サーフライナーが乗り入れています。ロサンゼルスからも近く、通常空港というと中心地から離れたイメージですが、うれしいことにサンディエゴ国際空港は中心地のすぐ近くです。国内66の都市、さらには成田からも直行便があります。空港からダウンタウンまでは公共の交通機関で気軽に行き来できます。空港とダウンタウンを往復するバスは992番で運賃は2.5ドル、20分ほどでつきます。市内の移動にも公共の交通機関やライドシェアは便利です。公共の交通機関を使うならプロントというアプリをダウンロードしてQRコードで支払いをすると、現金を用意する手間が省けます。コンタクトレス・クレジットカードをスキャンしての直接の支払いはできないとのことでした。
私はライドシェアを使ってもダウンタウンと空港の行き来が15分、チップを含めて20ドルほどでした。有名な観光地を効率よく周りたい方は一日乗り放題のトローリーバス(Old Town Trolley Tours)を利用するのもありです。お値段は41ドルで12の観光名所で乗降りができます。オールドタウン、ガスランプクオーター、バルボアパーク、コロナド島まで行けますよ!
歴史
もともとはネイティブの方々が9千年以上住んでいたましたが、記録が残っている歴史は1542年にヨーロッパ人探検家であるフアン・ロドリゲス・カブリロがサンディエゴ湾に到着したときから始まります。1774年にはスペインから入植者たちが到着し始めますが、1821年にメキシコ領となります。1840年代にはメキシコとアメリカがサンディエゴを自らの領土として何度か奪い合いました。最終的にはアメリカが勝ち取り、それ以来アメリカ領となっています。そのためメキシコ文化の影響が強く見られますが、真珠湾攻撃以前は現在のガスランプ地区にあたる場所に、日本街もあったそうです。他の日本街と同じく強制収容により残念ながら、活気あった日系コミュニティは消えてしまったようです。
観光おすすめスポット9選!
1. ビーチ
なんといってもサンディエゴに来たなら、ビーチでしょう。あちこちにビーチがあり、それぞれの目的に合わせて訪ねることができます。にぎやかなロサンゼルスのベニス・ビーチのような感じが好きならミッションビーチ(Mission Beach)へ向かいましょう。ボードウォークではローラーブレードやサイクリング、ランニングを楽しむ人々を見ることができます。サーフィンのスポットでもあり、ザ・カリフォルニア的な雰囲気を満喫することができること間違いなしです。ミッションビーチの北にはベルモント・パーク(Belmont Park)という遊園地を挟んでパシフィック・ビーチ(Pacific Beach)があります。パシフィックビーチにはレストランが多くあり、夜もにぎやかです。静かでのんびりとビーチを楽しみたいならコロナド・ビーチ(Coronado Beach)がおすすめです。サンディエゴ・ベイのお向かい、コロナド島にあり車かフェリーで行くことができます。島という名前ですが、実際は陸続きです。美しい景色、穏やかな波、のんびりした雰囲気が小さなお子様連れにも人気のスポットです。コロナド島には歴代の大統領が宿泊したという歴史的なコロナド・ホテル(Hotel del Coronado)があります。ここに宿泊して夕日が太平洋に沈むのをゆっくり眺めるのもロマンチックですね。公共の交通機関を使うととても時間がかかってしまうので、片道だけでもライドシェアか、トローリーバスの一日券を利用することをおすすめします。
2. バルボア・パーク
バルボア・パーク(Balboa Park)はサンディエゴ市民の誇りです。広大な公園にスペイン風の建築物がいくつもあり、サンディエゴ美術館、自然史博物館、科学センター、サンディエゴ動物園など多くの見どころがあります。色々興味のある方はサンディエゴを訪れるたびに訪れて、公園の別の場所を探索してほしい、そんな場所です。スペイン様式の美しい建物が特徴のボタニカル・ガーデン(18ドル、子供10ドル)の前にはリリー・ポンドがあり、素敵な写真撮影スポットとなっています。蓮の花が咲く池には鯉が泳いでいてとても気持ちが落ち着きます。サンディエゴの姉妹都市、横浜から寄贈された日本庭園(The Japanese Friendship Garden)ではサンディエゴの気候に適した植物で日本庭園のスタイルを見せるという、日本で見られる庭園とは少し異なる雰囲気を楽しむことができます。鉄道モデル博物館や世界で最大の屋外パイプオルガンなどもあり、子供から大人まで幅広く楽しむことができる場所です。
3. サンディエゴ動物園(San Diego Zoo)
世界に誇るサンディエゴ動物園もバルボア・パーク内にあります。お値段は平日でオンライン・チケットが大人63ドル、子供53ドル。週末や祝日などは大人65ドル、子供55ドルです。日本の感覚だと高いように感じますが、動物の幸せを考えたレイアウトや保護活動にも力を入れており、納得のお値段ともいえます。サンディエゴ動物園はくまのプーさんの森と同じ、100エーカーの広さ。動物達がなるべく自然にいる環境と同じように、ストレスのないように柵で仕切るのではなく、植物や水で大きな動物達を仕切っています。サファリパークもあり、希少な動物達も多く、世界一の動物園と言われる所以です。
4.オールドタウン歴史公園(Old Town San Diego State Historic Park)
サンディエゴの歴史地区がオールドタウンです。サンディエゴにヨーロッパ人が入植して暮らしていた1800年以降の様子が再現されています。オリジナルの建物が保存されているものと、焼失してしまった建物を再現したものがあります。当時の学校や裁判所、教会、新聞社など。心霊スポットが好きな方はぜひウェーリー・ハウス博物館(The Whaley House Museum)をお訪ねください。トラベル・チャンネルでもアメリカの心霊スポットとして紹介された場所です。博物館のウェブサイトによると、このお家からボートを盗もうとして処刑された男性や、自殺して亡くなったといわれるウェーリー氏の娘さんの霊がいるとのことです。博物館や歴史的な建物だけでなく、オールドタウンにはレストランやお土産屋さんもたくさんあり、ベタな観光地と思われる方もいるかもれしませんが、サンディエゴが初めての方にはぜひ訪れてほしい場所です。
5.ガスランプ・クオーター(Galsamp Quarter)
1850年からの歴史があるガスランプ・クオーターには1880年代、中国からの移民や、後に日本からの移民が住んでいた場所です。元々はサンディエゴの経済活動の中心地となる努力がなされた場所ですが、多くの人が移り住むにつれて賭博や売春などのいわゆる闇の経済活動も活発となった場所です。差別をされて他の場所に住めなかった移民が集まりコミュニティを形成するのは、たいていそういった場所です。そして1970年代の都市再開発で再生をし始め、現在は素敵なレストランやお店などナイトライフを楽しめる場所となっています。こういった場所が美しく生まれ変わる裏には、立ち退きを強いられ、美しく再生し地価が上昇したここには戻ることができなかった人々の涙があるのかなと思います。
6.USSミッドウェイ博物館(USS Midway)
宿泊したホテルのお隣にある小汚さそうな?レストランの前に、なんとオリジナルのトップガンの撮影場所であると看板が出ていました。サンディエゴには海軍の基地があり現役を退いた空母であるUSSミッドウェイ博物館(USS Midway Museum)で空母での生活・訓練などを見学することができます。音声ガイドツアーで見学することができます。ハイライトは何といっても飛行機が発着していたデッキでしょう。この空母の目の前には水平さんが看護師さんにキスをする有名な写真のシーンを再現している像がたっていて写真撮影のスポットになっています。しかし調べて見たところ、これは日本が戦争に降伏したというニュースが流れタイムズスクエアで歓喜にあふれたこの男性が見ず知らずの看護師さんを捕まえいきなりキスした、つまり痴漢のシーンだと聞き衝撃でした(;´・ω・)。それを誇らしくこんな風にアートとしておったてるなんて・・・。しかもこの男性は有名になったこの写真をとても自慢にしていたということらしく、そういう時代だったのかもしれませんが、個人的にはとても引いてしまいました。USSミッドウェイ博物館のお値段は13歳以上が26ドル、子供が18ドルです。オンラインで購入すると2割引きほどになるようです。
7.シーワールド(Sea World)
シーワールド(Sea World)は例えがローカルネタで申し訳ないのですが、関西でいうところの南紀白浜アドベンチャーワールドです。ただの水族館ではなく、動物たちのショーや遊園地など丸一日楽しむことができます。見どころはなんといってもオルカやイルカ、アシカのショーです。チケットはオンラインで見たところセールをしており、一番安いものが60ドルです。セサミストリートのテーマパークであるセサミ・プレース(Sesame Place)には波のあるプールもあり、お子様も大喜びしてくれるかも。シーワールドとは別料金で、こちらも入場料は60ドルです。
8.レゴランド(Lego Land)
レゴランドはお馴染みのブロックのおもちゃ、レゴのテーマパークです。対象年齢は4~8歳くらいが一番楽しめるとの一説です。遊園地の乗り物はあまりスリルのあるものよりも、楽しめる程度のジェットコースターなどお子様への配慮がうかがわれます。レゴのお馴染みのキャラクター(忍者や警察官など)に会うこともでできます。ところどころでレゴ風のゴーカートやレゴで作られた動物、キャラクター、建物などのアートを見ることができます。ミニランドUSA(Miniland USA)はアメリカの主要都市をレゴでミニチュアに再現したもの。ニューヨークのタイムズスクエアやラスベガス、ケネディ・スペースセンターなどを見ることができます。レゴランドの入場料は今日時点で、夏の平日が90ドル、週末が95ドルです。
9.ラホヤ(La Jolla)
ラホヤはスペイン語で「宝石」という意味だそうで、その名の通り、エメラルドグリーンの海が輝く景勝地です。都会の喧騒から離れてゆったりと楽しみたいならぜひサンディエゴの中心地から車で20~30分ほどのラホヤを訪ねてみましょう。レンタカーをしなくても大丈夫!私はライドシェアで空港から向かいましたが、お値段はチップを含めて30ドルほどでした。車がない場合は宿泊はラホヤ・ビレッジ地域をお勧めします。海に近く、おいしいレストランも多数徒歩圏内にあります。サンディエゴの中心地と比べるととてものんびりと時間が流れていて、のんびりできます。子供たちが荒波にもまれずに安全に遊べるようにと防波堤を作ったチルドレンズ・プールには季節によってはアザラシやアシカがお昼寝している姿を見ることができます。ここで動物達に会えなくても大丈夫!海岸線を北に歩いていくと常にアザラシ(かアシカ、遠目では区別できませんでした)がいるラホヤ・コーブに行くことができます。野生動物たちのくつろぎの場所なので、近づかずにそっと観察しましょう。
さらにライドシェアで10分ほど北に向かうとトリーパイン自然保護区(Torrey Pines State Natural Reserve)があります。ここは絶景が見られるハイキングコースが有名です。入り口付近に南駐車場があり、そこに駐車するとハイキングコースまで少し坂を上っていきます。坂の上、ハイキングコースの近くにも小さな駐車場はあります。駐車場は15~25ドル。ライドシェアで来る場合はゲートの前で乗降りすることができます。中まで入ってきてもらう場合は駐車場代を入場時に支払いライドシェアで来たことを伝えて記録してもらうと、帰りの車の入場は別のライドシェアの車であっても無料になります。このハイキングコースからの眺めは息をのむ美しさです。ここは自然保護区であるため、お水以外の飲食は禁止で犬も連れ込むことはできません。野生の動植物を守るためです。お水、日焼け止め、サングラス、帽子を用意して訪れましょう。
宿泊場所
車のない旅行の場合、徒歩で観光を楽しめる場所のホテルに泊まる必要があります。このホテルは私が実際に宿泊して便利さを確かめた場所にあるのでおすすめです。
サンディエゴ
エンバシースイーツ(Embassy Suites by Hilton San Diego Bay Downtown)は3つ星ホテルでダウンタウンに位置しており、ライトレールの駅のすぐそばです。お隣にはトップガンの撮影で使われたレストラン、Kansas City Barbecueがあります。小さいですが屋内プールあり。リゾート料がかかるのですが、その代わりにホテル内で使えるクーポンがもらえます。確かひと晩につき25ドル分くらいだったような。このホテルのレストランでテイクアウトをして使いきりました。おいしい朝食もついており、お部屋も広く清潔。おすすめです。
ラホヤ
ラホヤを車なしで観光するならラホヤビレッジでの宿泊が便利です。私はエンプレスホテル(Empress Hotel La Jolla)に宿泊しました。3つ星ホテルでわりとこじんまりしたサイズ、静かでお部屋も清潔、立地を考えると十分な広さでした。ビーチまで歩いていくことができ、レストランも周りにたくさんあります。私が訪ねたときはまだコロナの影響で朝食はついていませんでしたが、同じブロックにコテージ(The Cottage)という有名な朝食レストランがあります。Girard Gourmetという有名なパン屋さんも!少し歩きますがPuesto というタコのお店は行列ができる人気店です。
まとめ
サンディエゴは自然と文化、食が出会う場所。どんな旅人でも楽しいことを見つけられる場所だと思います。アメリカで一番気候に恵まれていると言われる場所なだけあり、Tabindoが訪ねた6月初旬は毎日快晴、気温も快適でした。メキシコ料理だけでなく各国のおいしい食べ物も楽しむことができ、アートも活発なこの都市はさすがに多くの人が住みたいスポットとして毎回上位にランキングするはずと納得です。ぜひ次回のご旅行先としてご検討ください!
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