2022年3月更新!アメリカから日本入国に絶対必要なコロナ関連、入国手続きを総まとめ

日本の水際対策が緩和されて、隔離しなくてもよくなったって聞いたけど本当?公共の交通機関は使えるの?必要書類は?そんな疑問にお答えします。この記事は2022年3月13日の情報をもとにしています。水際対策は急に変更されることがあるので必ずご自身で調べるか、旅行・航空会社に問合わせるなどして最新の情報を確認してください。

日本への里帰りを長らく待っている在米日本人の方々に、久々の朗報が舞い込んできました!2022年3月1日から日本への入国の水際対策が日本人と一部の外国人対象に大幅に緩和されました!早速、日本行きのチケットを検索している方々のために、日本入国・アメリカ帰国の手続きを公開しましす。

目次

1.ワクチン接種

ワクチンを3回接種することで日本への里帰り時の待期期間を0日にすることができます。健康上の事情がなく、ワクチン接種に抵抗がない場合はぜひワクチンを3回目を含めて接種し、CDCが発行してくれるワクチン接種証明カードを持参しましょう。ファイザー、モデルナのワクチンは1回目接種から3~4週間後に2回目接種、そこから5か月後に3回目接種となり、3回目接種からさらに2週間経過した時点で3回目接種完了となるので、これからワクチンを接種する方は、最短でも8か月前からの準備が必要になります。1回目の接種がジョンソンエンドジョンソン(以下、J&J)の場合は、1回目より2か月経過した時点でファイザーかモデルナのブースター接種を受け、2週間経過することで3回目接種完了とみなされるので、なんらかの事情でこれからJ&Jを受けるという方は、最短で3か月前からワクチン接種を始めましょう。

Photo by CDC

2.日本での検疫手続きの事前登録

日本入国予定日から2週間以内に登録を行うことが推奨されています。成田、羽田、中部、関西、福岡空港から入国する場合は、ファストトラックと呼ばれる方法で登録ができます。到着予定日の16時間前までにはアプリで事前申請を完了するよう掲載されています。このウェブサイトにあるQRコードからMySOSアプリを、お手持ちのスマホにダウンロードし、検疫手続き事前登録を選択し、入国時の検疫のために必要な書類を登録しましょう。ワクチン接種の有無にかかわらず、ファストトラックを利用することができます。検疫センターで登録書類の処理が完了すると、アプリの画面が緑になり、その画面を見せるだけで当日は検疫を済ませることができます。

ファストトラックは出国72時間前の検査証明書がなくても登録できますが、証明書の有無で「無」を選択した場合は、搭乗チェックイン時や入国時に、紙等で検査証明書を提示する必要があります。ちなみにPDFファイルはアップロードできないそうですので、JPG、PNG、GIFのいずれかで書類を提出しましょう。

3.出国前コロナウィルスの陰性検査結果の証明

アメリカ出国72時間前以内のコロナウィルス検査で陰性になることで、日本に向けてアメリカを出国することができます。陰性証明がないと航空会社にて日本行きの便への搭乗を拒否されます。日本政府が指定する様式の陰性結果証明が推奨されていますが、72時間という短期間ということもあり、実際にこの様式で医療機関に書類を用意してもらえる可能性はアメリカでは少し難しいかと思います。指定の様式でなくても必要事項が記入されており、本人と確認ができる場合(パスポート番号の記載がなくても、名前、生年月日が記載されている等)は、認められるそうです。日本政府が有効と認める検査の検体、方法があるので必ず検査を行う医療機関で確認をとってください。具体的には採取検体が以下のいずれかの明記があること、所定の様式でない場合は検疫の係員の方が採取検体、検査の種類をすぐに見つけられるよう、ハイライターで印をつけるなどの要請があります。

こちらに厚生労働省のQ&Aがあり、出国前72時間とは、国内線を乗り継いだ場合でも最初の出発地で飛行機が出発する時間から72時間前となるとあります。レイオーバーが別の州であったとしても、そこで宿泊施設に泊まらない場合は元々の出発地の72時間前でOK。出発から3日前の計算なので、月曜日や火曜日の出発だと、週末に検査を受けなければならず、検査結果がすぐに出ず、ストレスになるかもしれません。

採取検体が以下のいずれかであることが必要です。

日本語英語
鼻咽頭ぬぐい液Nasopharyngeal Swab
鼻腔ぬぐい液Nasal Swab
唾液Saliva
鼻咽頭ぬぐい液と咽頭ぬぐい液の混合

検査方法が以下のいずれかであることが記載されていること。

日本語英語
核酸増幅検査(RT-PCR 法)Nucleic acid amplification test(RT-PCR)
核酸増幅検査(LAMP 法)Nucleic acid amplification test (LAMP)
核酸増幅検査(TMA 法)Nucleic acid amplification test (TMA)
核酸増幅検査(TRC 法)Nucleic acid amplification test (TRC)
核酸増幅検査(Smart Amp 法)Nucleic acid amplification test (Smart
Amp)
核酸増幅検査(NEAR 法)Nucleic acid amplification test (NEAR)
次世代シーケンス法Next generation sequence
抗原定量検査Quantitative antigen test (CLEIA/ECLIA)

4.日本入国時

入国時コロナウィルス検査

空港にて入国時のコロナウィルス検査が陰性だった場合は、下記に応じての待期期間(0~7日)となります。万一、陽性になってしまった場合はその場で待ち、検疫所からの指示を受けます。ちなみに日本到着当日は0日目となり、翌日から待期期間1日目とみなされます。

ワクチンを3回接種済みの方は待期期間なし

政府の指定場所での隔離期間については、アメリカからの日本帰国時は対象外となり、自宅や別の場所での自主待機ができるようになりました。ワクチンを3回接種済みの方は待機期間なしで自由に行動することができます(J&Jワクチン1回とファイザーまたはモデルナの追加接種1回の方は3回接種済みとみなされます)。国内線を含む公共の交通機関の利用は、ワクチンを3回接種し、入国時の検査が陰性だった方は自由に利用できます。

ワクチン未接種または3回目接種がまだの方は7日間の自主待機(自主隔離)

ワクチン未接種または3回目接種がまだの方(J&Jワクチン1回接種のみの方を含む)は自宅やホテルでの自主待機期間が7日間となります。自主待機する場所は自宅や親せき・友人の家を除き、トイレやお風呂などを共有しなくてよい施設となります。自宅などの待機場所への移動は入国時検査から24時間以内で最短経路の移動に限り、公共の交通機関の使用が可能となりました。

宿泊費は自己負担です。待期期間中のルールについては厚生労働省が公開しています。食品の買い出し行為などが禁止されているわけではなく、あくまで要請なので、込み合っていない時間帯に買い出しをすることもできるようですが、日本では皆さん自粛されている方々が多いので、申し訳ない気持ちになってしまうかもしれません。その場合はネットスーパーや出前を注文しましょう。自主待機期間の食事を含めて提供してくれる、ホテルや短期レンタルのパッケージなども空港近くにはあるようです。

ただし待機期間中、入国後3日以降に認定されている検査機関で実施されたコロナウィルス検査が陰性であり、政府指定のアプリ(MySOS)で陰性結果を提出し、入国者健康確認センターから待機終了の連絡があると、入国後7日を待たずに晴れて自由の身となります。検査費用は自費となり、2千~2万円とばらつきがあるようです。検査に行くために公共の交通機関は利用できません。郵送での検査も可能なようです。入国後の待期期間中に検査を受けなくても、症状が出なければ入国から7日間で待期期間が完了します。

5.アメリカに再入国

日本出国時の出国前コロナウィルス検査

Photo by Mufid Majnun

現在のところアメリカに入国するには2歳以上の人は国籍を問わず出発の1日前以内(出発前日なら24時間を超えていても可)のコロナウィルス陰性検査証明が必要となります。つまり即日に結果が出る機関で検査を受ける必要があります。「渡航前 コロナ 検査 当日 ○○都道府県」などで検索をして調べてみましょう。日本にあるアメリカの大使館がコロナウィルスの検査を実施しているクリニックをこちらに公開していますが、調べれば他にも医療機関はあるでしょう。紹介されているクリニックでは、お値段は1万5千円から3万円するようです。残念ながら、無症状の方が渡航前検査で受けるものは海外旅行保険ではカバーできません。

一番便利な方法はアメリカから自宅でできる検査を日本に持込み、アメリカへ出発する前日に滞在先(実家やホテルなど)で検査する方法です。検査機関にビデオ通話し、係の方に本人確認と観察を受けながら検査を受けることで自宅で行った検査の結果を証明してもらえるという仕組みです。お値段も日本の機関でするより断然安くできます(30~70ドルほど)。

自宅でビデオ通話で係員に観察してもらいながら検査をするタイプ

  • アボット・バイナックス eMed/Abbott BinaxNow Rapid Antigen Testing Kit リンク ビデオ通話と検査で70ドル(検査2回分セット)
  • AZOVA/ACON FlowFlex Rapid Antigen Test Kit リンク ビデオ通話と検査で30ドル
  • AZOVA/ellume Rapid Antigen Testing Kit  リンク ビデオ通話が15ドル。テストはアメリカの自宅近くの薬局で購入することとあります。

もしアメリカ入国より90日前以内にコロナウィルスに感染し回復した場合は、陰性検査証明ではなく、コロナウィルスに感染したことを証明できる陽性検査結果と、回復したことを証明できる医療機関からの手紙で代替することもできます。こういった書類がないと飛行機への搭乗を拒否されます。

またアメリカに移民として滞在している人やアメリカ国籍者を除き、アメリカ入国にはワクチンの接種が義務とされています。留学生などはワクチンの接種が義務となっています。CDCが詳しく発表しています。

体験談によると搭乗手続き時に航空会社により陰性証明と誓約書、コンタクトトレースの同意書が確認されて搭乗許可となり、アメリカ到着後の入国時には陰性証明の確認はないとのことです。なのでアメリカへ入国時に利用する航空会社に問合わせると確実な情報が入手できるようです。

アメリカ入国の条件は今後変わることがあるでしょう。デルタ航空のウェブサイトでは出発地・目的地を入力すると、入国に必要な条件を詳細ではありませんが、検索できる便利なツールがあります。さらにCDCのウェブサイトでも詳細を確認しましょう。

陰性証明書への同意書

コロナウィルス陰性検査証明に偽りがないことに同意する書類(CDC Attestation Form)に署名が必要になります。

アメリカに入国後の行動

ワクチン接種を受けた方:CDCから、アメリカに入国後3~5日後にコロナウィルス検査を受けることが推奨されています。自主隔離は不要です。

ワクチンを未接種の方:CDCよりアメリカ到着後5日間の自主隔離、さらに入国後3~5日後にコロナウィルス検査を受けることが推奨されています。

6.絶対必要なもの

  • ワクチン接種済みの場合は、CDCワクチン接種証明書(紛失に備えて写真やコピーも)
  • 日本への出発前、コロナウィルス陰性検査結果証明書
  • スマホにて指定のアプリのダウンロードを済ませておき、できれば必要書類もアプリで提出しておくこと
  • パスポート、グリーンカード、その他ビザ関係の書類など旅の基本の必須書類

7.持っていくと便利なもの

  • 自主的に実家の家族から離れて待機する場合、自宅での検査キットを持っていくとよいでしょう。
  • 万一、日本に入国時に陽性になってしまうと指定場所で隔離されてしまう可能性があるので、暇つぶしの書籍や映画などのダウンロードをしたり、隔離時に何をするか少し考えておきましょう。
  • 隔離場所では冷たい食事が出るということなので、食事を温めることができるグッズがあると便利です。私はこれをオフィスで愛用しており気に入っています。
  • 他、コロナウィルスで病気になってしまったりした場合に備えて、慣れ親しんだ日本と言えども旅行保険を検討しましょう。クレジットカード付帯の旅行保険は医療関係がカバーされないことがほとんどで、コロナウィルスで陽性になってしまったことが理由での旅行のキャンセル、遅延は補償されないことが多いようです。コロナウィルス関連でのキャンセル、遅延もカバーされる旅行保険を探しましょう。例えばセブン・コーナーズ(Seven Corners)やアライアンツ・トラベル(Allianz Travel)は通常の海外傷害保険にコロナウィルス関連も対象となるプランを出しています。

8.外国籍の配偶者や子供について

残念ながら、まだ「観光目的」での入国が許可されていません。家族に会うまたは日本国籍である人の同伴家族なのだから観光目的ではないと思うのですが、急病の家族の看護など特段の理由がない限り認められないそうです。ビジネスのための短期滞在の外国人や、受け入れ先機関が申請を事前に行い認められた外国人場合に限り、長期滞在予定の外国人も入国できるということなので、外国籍の家族にはもう少し待ってもらいましょう。

情報源

厚生労働省の水際対策に係る新たな措置について

U.S. Department of State, Bureau of Consular Affairs – New requirements for air travelers to the U.S.

CDC - Covid-19 testing requirement for international travel to the United States

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