ニューヨークの観光ランキング1位!アッパーウェストからのセントラルパーク散策。ニューヨーカー直伝、公園内で絶対迷わない方法も公開!

セントラルパークってすごく広いけど公園内の移動手段は何がベスト?一日で見て周れる?見どころやおすすめのコースを教えてほしい。そんな疑問にお答えします。

ニューヨークは見どころが盛りだくさんでついつい欲張りプランを立てがち。そんな忙しい旅行で都会の喧騒に疲れた時には、セントラルパークをゆったりと楽しむ日を作ってみましょう。基本的にはセントラパーク観光に行く日は、かなり歩くのでセントラルパークだけを観光するつもりで予定を立てましょう。近いからと言ってメトロポリタン美術館やアメリカ自然史博物館と組み合わせるのはどちらもすごく歩くのでおすすめできません。セントラルパークから1ブロック以内に住んでいた旅人が、アッパーウェストからのセントラルパーク散策のおすすめを紹介します。

目次

ニューヨーカー直伝セントラルパーク内、公園付近で迷わない方法がある!

セントラルパークはマンハッタンのど真ん中に位置し、南は59番通りから北は110番通り(距離にして4キロ)、西にはセントラルパーク・ウェスト通り、東は5番街(1キロ弱)と843エーカー(3.41平方キロメートル)もの広大な公園です。タイムズスクエアやメトロポリタン美術館、自然史博物館などの観光地から近いのは公園の南側ですが、見どころは公園内に広く散らばっています。開園時間は午前6時から夜1時まで。イベントなどではない限り暗くなってからの入園は治安面からお勧めしません。

セントラルパーク豆知識

  • マンハッタンの番地はセントラルパークが0でスタートし、公園から遠くなるほど番号が大きくなります。例えば住所が1 West 72nd Streetだと72番通りとセントラルパーク・ウェストの交差点、セントラルパークに面している建物です。250 West 72nd Streetだと公園から数ブロックはなれているとわかります。
  • 公園内で方向がわからなくなったら街灯を探しましょう。街灯には数字が記されています。初めの2~3桁が最寄りの東西の通り、最後の2桁が奇数の場合は公園の西側、偶数なら東側に位置しています。例えば7204と記してある街灯を見つけたら、最寄りの通りは72番通り、公園西側にいます。

セントラルパークの歴史

セントラルパークは1858年に都会に住む人々が自然に触れ合うために建設されました。セントラルパークには実に年間4200万人もの人が訪れるそうです。セントラルパーク建設時のニューヨーク市はまだ小さく、セントラルパークの場所には畑や工業用地、さらには土地を所有する中流階級のアフリカ系アメリカ人の方々が多く住む村があったそうです。公園の建設により立退きを強いられた人の14%がこの村の住民でした。

開設してから実に160年以上が経つセントラルパークですが、管理維持がきちんと行われず、池や小川はよどみ市民の憩いの場とは程遠い存在となった時期も何度もあったそうですが、1980年頃からセントラルパーク維持・保護を目指す組織が発足し、徐々に再整備が行われ現在の美しい公園が再生しました。

情報源:Central Park Conservancy

公園内での移動手段

セントラルパーク内で自転車で通れる場所はかなり限られています。

バンクーバーのスタンレー・パークやポートランドのワシントン・パークと異なり、セントラルパーク内には公園内を走るシャトルバスなどは存在しません。徒歩、自転車、キックボード、馬車、タクシー、ライドシェアなどが移動手段となります。一番のおすすめは徒歩です。私は以前、セントラルパークから徒歩2分のところに住んでおり、ミッドタウンの職場に行くのに徒歩でセントラルパークを通り抜けるという、とても恵まれた通勤をしていました。マンハッタンを離れ、久々に戻った時にレンタサイクルをしてセントラルパークを訪れたのですが、元地元人としてはとても不満足な経験でした。セントラルパークから数ブロック離れたお店でレンタルしたのですが、ニューヨークは自転車に優しい街ではありません。公園まで数ブロックといえども、公園にたどりつくまでは命がけでした。ちなみに歩道は自転車通行禁止で、マンハッタンの忙しい車道を自転車で行かなければいけません。さらにがっかりしたのは公園内で自転車通行できる場所は非常に限られていること。基本、公園内の大通り、舗装された道しか自転車で行くことはできません。さらに自転車道は広大な公園にも関わらず一方通行です。公園内の見どころに行くためには自転車を駐車してちょっと歩かねばならず、その後また自転車まで戻るのが、かなり面倒に感じました。それでもどうしてもレンタサイクルしたい方はここでレンタルできます。

https://centralparksightseeing.com/tours/central-park-bike-rentals/

徒歩で周ると公園内のあちこちを制限なく散策することができます。素敵な橋を渡ったり、広場でパフォーマンスを見たり。またはちょっと知られざる小道に入り、森林浴気分を味わうこともできます。

セントラルパークは地域を絞って観光しよう

この広大な公園を徒歩で楽しむには、散策する地域を絞って行いましょう。セントラルパークは一日で全部周るような場所ではありません。ひと区域を絞って楽しみ、また訪れたときに別の場所を楽しむ、または自分のお気に入りの場所を見つけてそこを何度も訪ねる、そんな公園なのです。今回は見どころの多い公園の西側から中央付近をご紹介します。

公園西側(アッパーウェスト)

ジョン・レノンを記念したストロベリーフィールズは彼が住んでいたマンションの近くにある。

行き方

アッパーウェストにはいくつもの見どころがありますが、まずは地下鉄72番通り駅(B 、C)で下車すると散策を始めやすいでしょう。この駅から地上に上がるとセントラルパークの目の前に出てくることができます。

ジョン・レノンが住んでいたセレブなマンション、ダコタ

72番通りとセントラルパーク・ウェストの北西の角にはセレブなマンション、ダコタがあります。ここはジョン・レノンさんが住んでいた場所です。彼はこのマンションのゲートの前で撃たれて亡くなっています。このゲート越しに高級な雰囲気をちらっと見ることができます。現在もオノ・ヨーコさんはここに居住だそうです。他にもオズの魔法使いのドロシーを演じたジュディ・ガーランド(ミネソタ出身!)も住んでいました。とても敷居の高いマンションで、居住を申し込んだものの断られた有名人にはマドンナやシェールなど大御所もいます。建物自体が美しいので外から見るだけでも楽しめます。

ストロベリー・フィールズ

ダコタを鑑賞したらセントラルパークに入りジョン・レノンを記念したストロベリー・フィールズ(Strawberry Fields)にて、イマジンと書かれたモザイクを見ましょう。いつも人が集まっていてお花が供えてあります。長いベンチがあり休憩に利用する人たちも。

シープ・メドー

ちょっと南に下がるとローン・ボーリングを楽しむ人たちを見ることができます。すぐに芝生の広場、シープ・メドー(Sheep Meadow)にたどり着きます。ここではフリスビーや日光浴、読書をゆっくり楽しむ人たちがたむろしています。お天気が良ければぜひ芝生に座ってゆっくりしましょう。ミッドタウン方面を背景にいかにもニューヨークな写真を撮るのもいいですね。

モール

シープ・メドーからさらに東に進むとモールと呼ばれる歩行者天国の大通りにたどり着きます。特に週末はにぎわっていて、ローラースケートを履いて踊る人たちや、パフォーマンスをしているミュージシャンなどもいて楽しく歩くことができます。映画のロケでもおなじみの場所です。

ベセスダ・テラス

モールを北に向けて歩くと、映画などに出てくるベセスダ・テラス(Bethesda Terrace)と噴水があります。とても雰囲気があるのでぜひ写真を撮ってください。週末にはブレイクダンスや楽器を演奏する人たちがいます。パフォーマンスを楽しんだならぜひ少し心づけを渡してあげましょう。

ベセスダ・テラスはとても雰囲気があります。 

ボウブリッジ

噴水を見た後は北西へ向かい、ロマンチックな雰囲気なボウ・ブリッジ(Bow Bridge)を渡りましょう。この橋は映画などのロケでも使われるスポットです。渡った先はランブル(Ramble)と呼ばれる森林コーナーです。この森林コーナーは少し隠れ家的な場所であり、他の場所と比べると混雑も少なめです。マンハッタンのど真ん中にいるのを忘れるようです。

雪のボウ・ブリッジもロマンチックです。 

セントラルパークのウォーキングツアー

何度もセントラルパークを訪れるなら、深く掘り下げた解説をしてくれるツアーを利用するのもおすすめです。セントラルパークの徒歩のツアー(各15~25ドル)はセントラルパークの保護に大きな役割を担うセントラルパーク保護協会が行っています。

https://www.centralparknyc.org/activities/tours

公園観光後のアッパーウェストのおすすめカフェやレストラン

疲れた方はここから公園の西へ抜けてセントラルパーク・ウェスト通りからバスでミッドタウンへ戻ることができます。または西へ歩き続けてコロンバス通りやブロードウェイまで行くと素敵なレストランやカフェがあるのでそこで休憩してもいいでしょう。マンハッタンには美味しいレストランやカフェが数えきれないほどあります。アッパーウェストも例外ではありません。あくまで個人の好みですが、アフタヌーンティーを楽しみたい方にはアリスのティーカップ(Alice’s Tea Cup)がおすすめです。不思議の国のアリスをテーマにしたとてもかわいらしい紅茶のお店でアフタヌーンティーを楽しむことができます。しっかり食べたいなら、ずるっと(Zurutto)ラーメンがレビューが良いです。とにかく安く済ませたいなら、グレイズ・パパイヤ(Gray’s Papaya)というホットドッグ店が人気です。座るスペースはありませんが72番通りの地下鉄の駅(1、2、3ライン)の前にあります。ここから地下鉄に乗ってミッドタウン方面へ戻ることができます。お寿司屋さんもレベルが高いので海翔寿司(Sushi Kaito)やうれしいランチもできるヤサカ寿司(Sushi Yasaka)などをチェックしてみてもいいでしょう。

シェイクスピア・イン・ザ・パーク(Shakespeare in the Park)

ニューヨークの魅力は無料でアートを楽しむことができることです。私が特に一押しするのは公園内の野外劇場 デラコルテ・シアター で公開されるシェイクスピアの劇です。お値段はなんと無料!ただし通常は長い列に並んでチケットを入手しなくてはいけません。私も2年連続でチャレンジしました。中にはキャンピング・チェアなどを持参して並ぶ方や、並びながら食事の配達を頼む方もいるくらいなので、覚悟して並んでみましょう。シニアの方は別の列があり、ほとんど待ち時間なくチケットを入手できます。現在はコロナウィルスの関係で、インターネットのくじ方式でチケットが配布されています。私はロミオとジュリエットと真夏の夜の夢を見たのですが、次第に日が暮れて舞台の後ろに見える池に月が映し出され、とても幻想的でした。真夏の夜の夢は設定が森の中なので、舞台がセントラルパーク自体に溶け込んだようで、本当にうっとりとしました。夏にニューヨークに行くならぜひ、日程を確認してみてください。

まとめ

ニューヨークが誇るセントラルパークは、季節により異なる風景を楽しむことができます。冬でも十分楽しめるうえ、屋外なのでコロナウィルスの心配も少なくてすみます。ニューヨーカーのように楽しむには、欲張りに広範囲を攻めるのではなく、地域を絞って散策するとじっくりとした良さを味わうことができます。ぜひとも次回の旅行には日程を組んでみましょう。

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この記事を書いた人

ミネアポリス在住。アメリカの大自然や多文化に魅了された旅ブロガー。アウトドア系の旅行が特に好きで一人旅も多い。ちょっと怖がりなのでそれを克服する動機としてブログ開設。小心者の視点からのブログで同じような性格の女性にもアメリカ旅行を身近にしていきたいと願っている。

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