グランドティトン国立公園で手つかずの自然と遊ぶ旅!10の見どころと遊び方を公開

グランドティトン国立公園って行く価値あり?どんな魅力があるのか教えてほしい。子供連れでも楽しめる?

グランドティトン国立公園はイエローストーン国立公園の南側に隣接しており2つまとめて訪ねるのにも便利な場所です。見て楽しむイエローストーン国立公園と比べて、グランドティトンは自然と遊べるアクティビティ型。混雑ぶりもイエローストーン国立公園より少なく静けさを求めたい人にはおすすめです。さらにグランドティトン国立公園内にあるリッチなマウンテンリゾート、ジャクソンという魅力的な街も観光できるので欲張り旅行が楽しめる場所なのです。この記事ではグランドティトン国立の10の見どころを紹介していきます。

目次

グランドティトン国立公園の基礎情報

グランドティトンとは

まずは名前ですがグランドティトンはティトンのトにアクセントを置き、ティトーンと発音されます。ジャクソン・ホールと呼ばれる広々とした谷から、いきなり切り立つティトン連峰の山々が特徴の風光明媚な国立公園で、ワイオミング州に位置します。その中でも最高峰で空に手を伸ばすかのようにそびえるのがグランドティトン山です。高さは13,775フィート(4,199メートル)。富士山が12,389フィート(3,776メートル)ですからその大きさが想像できるかと思います。ヨーロッパから白人がやって来るまで、ネイティブ・アメリカンはここで11, 500年もさかのぼり暮らしていました。

アメリカ最古の国立公園であるイエローストーン国立公園の南口からグランドティトン国立公園の北口までは10マイル。当初はイエローストーン国立公園に現在のグランドティトン国立公園の辺りまで拡大しようという動きがありましたが、1929年にグランドティトン国立公園として設立されました。

入園料

入園料は7日間有効で乗用車一台につき35ドル。事前にオンラインで購入しスマホにダウンロードまたは印刷しておくと便利です。イエローストーンとセットで訪れる場合は、アメリカ・ザ・ビューティフルと呼ばれる年間パス、80ドルを購入すると他の国立公園を訪ねる時にも利用でき便利です。

行き方

飛行機で到着する場合はなんと国立公園内に位置するジャクソン・ホール空港(JAC)があります。2022年の春に滑走路の補修工事のために3ヵ月ほど閉鎖されるそうですが、観光シーズンの夏には開通することでしょう。ティトン連峰を背景にする空港はターミナル自体も美しいと評判です。ジャクソン・ホール空港では値段が高いという場合はモンタナ州ボーズマン・イエローストーン国際空港(BZN)からも4時間、ユタ州ソルトレイク国際空港(SLC)からは5時間ほどです。

イエローストーン国立公園方面から来る場合は北口、ユタ州から来る場合は南口、サウスダコタ州方面から来る場合は東口に到着となります。見どころが多いのは公園内南側となります。

ベストシーズン

グランドティトン国立公園のベストシーズンは高度が高いため夏です。ただしジャクソン・ホールと呼ばれる広大な谷は少し高度が下がるためイエローストーン国立公園と比べるとシーズンが少し長いです。5月後半から9月までの気温が快適でハイキングなどに適しています。朝夕は冷え込むので、暖かい服装は必ず持っていきましょう。6月と9月の平均最高気温は21℃、最低気温は0℃です。7~8月は最高気温が26℃ほど、最低気温は5℃です。湿度はあまりなく乾燥しています。シーズン初めは雪をいただいた山を見ることができ迫力がありますが、ハイキングコースは雪解け水で濡れている可能性があります。

宿泊場所

公園内には宿泊施設がいくつもあります。アメニティが多く快適なのは歴史あるジャクソンレイク・ロッジで、8月の一番安いお部屋が平日で440ドルでした。ジェニーレイク・ロッジはかわいらしく贅沢なログキャビン風のお部屋が素敵で、ディナープランなどもあります。ヘッドウォーターズ・ロッジは公園の北口付近、ここに宿泊する場合は見どころに行くにはかなり運転しないといけません。シグナルマウンテン・ロッジとコルター・ベイは贅沢さは少し劣るものの快適に過ごすことができます。公園内でお部屋がとれなかった場合はドーナンズ・リゾートが南口からすぐにあり、便利です。

公園内のキャンプ場は全て事前の予約が必要です。なるべく公園の中央付近のキャンプ場を利用するとアトラクションに近く便利です。一番おすすめはジェニーレイク・キャンプ場。テントでのキャンプのみとなり、最近人気のキャンパーバンも認められないということなので、車内で寝る場合でもテントは持っていきましょう。ジェネレーターなどの騒音なく静かなキャンプをしたい方におすすめです。シグネチャー・マウンテン・キャンプ場も便利なロケーションなのでぜひ検索してみましょう。予約は6ヵ月前からできます。もし予約の空きがない場合でも根気よくチェックするとキャンセルが出て、素敵なスポットをかっさらうことができるかも(私はこの方法でイエローストーンのキャンプ場を予約できました)。公園内でキャンプ場をとれない場合は、国立公園外のフォレスト・サービスのキャンプ場が予約なしですが、かなり確立が低いのでおすすめしません。

公園に日中行くだけでなく、街観光もしたいという方にはジャクソンの街宿泊がおすすめです。レストランやバーなど、街ならではのアメニティが豊富です。ジャクソンの街から公園内の中心部まで渋滞なしで30分の近さです。ただ、ジャクソンは「お金持ちの遊び場」と呼ばれるような場所なので、宿泊代はかなりすることを覚悟しましょう。ティトン・ビレッジはジェニーレイクまで45分ほどの距離のスキーリゾートで夏冬ともに楽しめ、宿泊施設が整っています。

ちなみにイエローストーン国立公園と最短の入口は近いと行っても見どころはとても離れているので、もし二つの公園を見て周るなら宿泊場所を変える必要があります。

遊び方10選!グランドティトンは自然と遊ぶ場所

グランドティトン国立公園は見て楽しむ型のイエローストーン国立公園とは対照的に、自然と触れ合う遊び型の国立公園です。イエローストーンでは間欠泉を見る、野生動物を見ることが主な観光の仕方です。グランドティトンは豊富なアクティビティを楽しむことができる公園なのです。

定番のハイキング、野生動物の観察からサイクリング、ホワイトウォーター・ラフティング、カヤック、パドルボート、水遊びなどを楽しむことができ、大人も子供も楽しめる公園なのです。

1.ハイキング

ハイキングは歩くことで自然を間近に感じることができるアクティビティです。グランドティトン国立公園には中級~上級のハイキングコースが多く尻込みしてしまう人も多いですが、簡単なコースもいくつかあるので特に人気のコースを紹介します。

ジェニー・レイクのハイキングコース

滝へと続くハイキングコースは人気 

人気のヒデン・フォール(Hidden Falls)へのコースはシャトルのボート(往復は大人18ドル、子供10ドル)を利用すると往復で1.1マイルと短く、グランドティトンで最も人気の滝へのコースです。子供でも気軽に楽しめるコースです。ボートを利用しない場合は往復5.2マイルです。公園内で最も人気の場所なので、混雑を避けるため朝早めに訪れましょう。

ヒデン・フォールよりさらに登っていくとインスピレーション・ポイント(Inspiration Point)と呼ばれるビスタポイントに達します。ここからはティトン連峰を背景にしたジェニーレイクを見渡す絶景を見ることができます。

ハイキングをしなくてもジェニーレーク・オーバールックまでのドライブはティトン連峰を湖の背景に見ることができる絶景なのでぜひおすすめします。

タガート・レーク(Taggart Lake)のハイキングコース

鏡のように穏やかなタガート・レークにティトン連峰が映し出される様子を見ながら、気軽にハイキングできるコースです。お子様にも簡単なハイキングコースで往復3マイルです。ぐるりと全部を周るもよし、時間を節約したいなら湖まで行ってひき返してくるのがおすすめです。

普段から体力に自信があり、ハイキング・山登り慣れしている方ならレイク・ソリチュード(Lake Solitude)、デス・キャニオン(Death Canyon)、ペイントブラッシュ・キャニオン(Paintbrush Canyon)などが人気のハイキングコースです。

2.ティトン・パーク・ロードで絶景ドライブ

足腰に自信がなくてもドライブしながら景色を楽むことができるのがティトン・パーク・ロードです。ビスタポイントがいくつもあり、途中ジェニー・レークやメノアーズ・フェリー歴史地区も訪れることができます。

3.モルモン・ロウ歴史地区

グランドティトン国立公園といえば必ずモルモン・ロウ歴史地区にあるモールトン・バーン(Moulton Barns)の写真が掲載されています。モルモン教徒の農家たちが暮らしていた場所で、こちらも開拓時代のワイルド・ウェストの雰囲気を楽しむことができます。

モールトン・バーン

4.メノアーズ・フェリー歴史地区

国立公園となる前の小さな村のあった場所が歴史地区として保存されています。開拓時代の雰囲気を残す場所です。グランドティトン山を背景にする十字架が美しい小さな教会がトランスフィグレーション・チャペルです。

5.野生動物の観察

手つかずの自然が残されたグランドティトンは野生動物が豊富です。ムースが多く目撃されています。クマがハックルベリーを食べにハイキングコース付近まで来ることがあるので、できればクマよけスプレーをレンタルすると良いでしょう(クマよけスプレーは飛行機持込禁止です)。他にもエルクやキツネも見ることができます。

ムースは水草を食べるのが好きで水周りに出没しがち 

6.ジャクソンレイクとロッジで遊ぶ・食べる・休む

ジャクソンレイク・ロッジはロビーから美しいティトン連峰を眺めることができます。中心地に位置しており、またホテルから朝日・夕焼けのティトンを眺めることができ、レストランも充実している人気の公園内ホテルです。レストランも何軒か入っており、公園内でお腹をすかせるということはなさそうです。2022年のシーズンはジャクソンレイクの水嵩が低いため、ジャクソンレイクでのアクティビティは限られているとホームページにあるので、それを確認してから予約しましょう。

7.シグナル・マウンテンでジャクソンホールと一望

シグナル・マウンテンの頂上まで5マイルの道を車で行くことができます。頂上からはティトン連峰を背景にしたジャクソン・ホールと呼ばれる広大な谷を見渡すことができます。かなり険しくピンカーブもあるので、運転に自信がなく恐怖感を感じる方は避けましょう。

8.多目的パスウェイ(Multi-use Pathway)でサイクリング

多目的パスウェイはジャクソンの街からジェニーレイクまでの20マイルの舗装された歩行者・自転車用の道です。美しいティトン連峰を安全に舗装された道から見ることができます。車いすでも利用可。ジャクソンの街で自転車をレンタルして来る場合は公園南に大きな丘があり、ちょっとキツイので覚悟してかかりましょう。レンタルできる場所はTeton Mountain Bike ToursSnow King Mountainでできます。

9.ストリングレイク(String Lake)で水遊び

お子様連れの夏のグランドティトンなら水遊びは欠かせないでしょう。浅瀬があり、砂浜のようになっているので水遊びには最適です。登録すればカヤックやボートで遊ぶこともできます。

10. ホワイトウォーター・ラフティングでスリルを味わう

お値段は少しはりますがアドベンチャー気分を味わいたい方にはホワイトウォーター・ラフティングもおすすめです。お値段は大人一人につき100ドル弱です。何社か入っていますが、Dave Hansen Whitewater & Scenic River TripsJackson Hole WhitewaterTeton Whitewaterなどが人気のようです。 

まとめ

イエローストーン国立公園を訪ねなくても、グランドティトン国立公園だけを集中的に訪ねるのもいいですね。特にお子様連れだとイエローストーン国立公園は案外楽しんでもらえないかもしれません。大人からすると迫力のあるすごい自然なのに、子供からすると何度も車に乗降りして間欠泉を眺めてもあまり盛り上がらないことが多いようです。グランドティトンなら必ずお子様も喜ぶアクティビティを見つけることができると思います!

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この記事を書いた人

ミネアポリス在住。アメリカの大自然や多文化に魅了された旅ブロガー。アウトドア系の旅行が特に好きで一人旅も多い。ちょっと怖がりなのでそれを克服する動機としてブログ開設。小心者の視点からのブログで同じような性格の女性にもアメリカ旅行を身近にしていきたいと願っている。

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