1週間だけのグランドサークル観光を成功させるモデルコース:グランドキャニオン国立公園は絶対外せない!

グランドサークルのロードトリップを成功させるコツを教えてほしい!1週間程度で回るのに優先するべき観光スポットはどこ?

グランドサークルは広い!おすすめは主要な観光スポットに焦点を絞り、1週間ほどで回ることで運転も無理なく楽しむことができます。あまり欲張って回るとキャニオン疲れしてしまうことも。

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グランドサークルのロードトリップを成功させる秘訣

目次

グランドサークルの基礎情報

グランドサークルとは?

グランドサークルとは国立公園が集中するアメリカのユタ州、アリゾナ州、コロラド州、ニューメキシコ州のエリアのことで9つの国立公園と数多くの国定公園がこのエリア内にあります。主な見どころは以下の通りです。

アリゾナ州

  • グランドキャニオン国立公園
  • アンテロープキャニオン(レイク・パウエル・ナバホ・トライバル公園内)
  • モニュメントバレー・ナバホ・トライバル公園
  • キャニオン・デ・シェイ国定公園
  • 化石の森国立公園
  • セドナ

ユタ州

グランドサークルにはユタのマイティ5と呼ばれる5つの国立公園が含まれています。

  • ザイオン国立公園
  • ブライスキャニオン国立公園
  • キャニオンランズ国立公園
  • キャピトルリーフ国立公園
  • アーチーズ国立公園

コロラド州

  • メサベルデ国立公園
  • ブラック・キャニオン国立公園

ニューメキシコ州

  • チャコ・カルチャー国定史跡

ニューメキシコ州の人気観光スポットであるホワイト・サンド・デューン国立公園やサンタフェはグランドサークル外です。

ベストシーズン

グランドサークルは広大なエリアで高度も異なり、そのため同じ時期でも気候が少し変わります。ただほとんどのスポットは砂漠気候なため夏季は非常に暑くて乾燥しており、熱中症や脱水症状対策が必須です。一番おすすめは春・秋です。冬季は比較的空いていますが高度の高いグランドキャニオンやブライスキャニオンでは凍結していてアクセスできない場所もあります。

気候、アウトドア対策

砂漠気候で日中は暑く朝・夕は冷え込むので重ね着、暖かいアウターは必須です。季節を通して日差しはとてもきついのでUV対策も万全にしていきましょう。高い場所が多いので帽子は吹き飛ばないように顎に紐がついたタイプがおすすめです。

キャニオン疲れを防ぐにはエリアを絞ろう

グランドサークルにある観光スポットは赤い岩肌が魅力のレッドキャニオンが多いため、短い日程で一気に周遊すると、だんだん見慣れてきて感動が半減してしまう恐れがあります。また運転時間も長くなるため観光を楽しむために来たのに、移動時間が増えてしまうのも残念です。

京都でお寺をいくつも観光すると、全部同じに見えてくるのと同様でグランドサークルの見どころもいくつかに絞って観光するのがおすすめです。

行き方

グランドサークル観光に便利な出発地点

グランドサークル観光の出発地点として人気の主要空港がある都市は以下の通りです。ユタの5つの国立公園を周遊しないならラスベガスがフェニックスがおすすめです。

  • ラスベガスグランドサークル観光出発地点として最も人気の都市。ラスベガスのハリー・リード国際空港(LAS)なら日本からの直行便はないもののソウルからの直行便があり、アメリカ各都市からの直行便も多く出ています。ラスベガス観光も合わせてできるのがおすすめです。
  • フェニックスフェニックスはグランドキャニオン国立公園から近く、アリゾナ州に重点を置いたグランドサークル観光に便利な立地です。フェニックス・スカイ・ハーバー国際空港(PHX)は日本からは直行便はないものの、ロサンゼルスを含む全米各地から直行便があり便利です。
  • ソルトレイクシティ: ソルトレイクシティはユタ州の国立公園を重点的に周遊するのにとても便利。ソルトレイクシティ国際空港(SLC)は日本から直行便はありませんが、全米の多くの都市やソウルからも直行便があるので日本からも行きやすいです。

グランドキャニオンがお目当てで、ラスベガス観光しないならフェニックスの方が運転時間を短縮できます。ユタ州の公園を重点的に観光するならラスベガスだけでなくソルトレイクシティも選択肢です。

観光の所要時間

グランドサークルの主な見どころを2~3週間でほぼ制覇するには各国立公園や見どころにかける時間が1日のみという、大忙しで移動時間ばかりが長い残念な旅になってしまいがちです。旅の目的を考えてそれに合わせて旅行の計画をたてましょう。

1週間

1週間かけてアリゾナ州またはユタ州の見どころを絞った観光は移動時間を減らしつつも観光はしっかり、キャニオン疲れも減らすことができる一番おすすめの日程です。

10日間

10日間でもアリゾナ州またはユタ州のみの見どころ4~5個に絞って回る観光をおすすめします。10日あればゆっくりする日やラスベガス観光も入れることができます。

2週間

2週間かけるなら駆け足でユタ州とアリゾナ州、両方の見どころをいくつも回ることが可能ですがキャニオン疲れしてしまうリスクがあるので、欲張りすぎずゆったりと回るのがおすすめです。

日本から来るならせっかくだからより多くの見どころを回りたいのが本音ですが、焦点を絞ることで壮大な景色をしっかり堪能することができます。

3週間

3週間かけるならユタ州とアリゾナ州、両方の見どころをそこそこ余裕をもって周遊することができます。コロラド州の見どころも日程に組み込むことができるでしょう。

距離感をざっとつかもう

グランドサークル観光が初めてならまずはグランドキャニオン国立公園は絶対に外せないでしょう。グランドサークル巡りに便利な主要空港からグランドキャニオン国立公園のサウスリムまでの距離は以下の通りです。

  • ラスベガスのハリー・リード国際空港からは277マイル(446キロ)、約4時間半
  • フェニックス・スカイハーバー国際空港からは261マイル(420キロ)、約4時間半
  • ソルトレイクシティ国際空港からは528マイル(850キロ)、約8時間半

グランドキャニオン国立公園のノースリム(サウスリムより静か)までの距離は以下の通りです。

  • ラスベガスのハリー・リード国際空港からは272マイル(438キロ)、約4時間半
  • フェニックス・スカイハーバー国際空港からは386イル(621キロ)、約7時間弱
  • ソルトレイクシティ国際空港からは398マイル(641キロ)、約6時間半

東京から京都まで車で行くと458キロ、6時間半ほどの距離です。アメリカの道路はスピードを出せるので同じ距離でも運転時間は短くなります。

フェニックス発、グランドキャニオン国立公園を含むドライブコース

①1週間ゆったりめコース:グランドキャニオン国立公園とモニュメントバレー、セドナ

1週間でグランドキャニオン国立公園の観光を含むグランドサークルのドライブコースでおすすめはこちら。実際にこのコースで子供、シニアと一緒に観光しましたがお土産をゆっくり買ったり空港ホテルのプールを楽しむ時間もあったので、ゆったりしつつしっかり観光したい方におすすめです。733マイル(1,180キロ)、運転時間は合計12時間強です。このコースならフェニックスが便利です。

  • フェニックス・スカイハーバー国際空港にて1泊
  • グランドキャニオン国立公園、サウスリムにて2泊
  • モニュメントバレーにて1泊
  • セドナにて1泊
  • フェニックス・スカイハーバー国際空港にて1泊

②1週間しっかりコース:グランドキャニオン国立公園とページ、モニュメントバレー、セドナ

①のコースにホースシューベンドやアンテロープキャニオンがあるページを足すとかなりせわしなくなります。811マイル(1,180キロ)、運転時間は合計13時間強です。

  • フェニックス・スカイハーバー国際空港にて1泊またはグランドキャニオン方面へ向かう途中で宿泊(フラッグスタッフがおすすめ)
  • グランドキャニオン国立公園、サウスリムにて1泊
  • ページで1泊
  • モニュメントバレーで1泊
  • セドナで1泊
  • フェニックス・スカイハーバー国際空港で1泊

アンテロープキャニオンはツアーでのみ観光することができますが、かなりせかされるとの評判です。アッパーキャニオンは平坦で難しくないのですが、砂地を歩く場所もあります。ツアー会社のホームページには歩くのが遅いためツアーに遅れを生じさせた場合は料金を課す、またペースについていけるかどうか悩んでいるならやめておくようにとかなり厳しい口調で掲載されています。

シニアの家族がついていけるか不安があったのと、ストレスを感じたくなかったので私たちは当初予定していたアンテロープキャニオンを外して、代わりにセドナでのジープツアーを組み込みストレスなく楽しむことができました。

③4~5日時短コース:グランドキャニオンとセドナ

時間がない場合でグランドキャニオン国立公園を最優先するなら、グランドキャニオンとセドナだけのコースもおすすめです。498マイル(801キロ)、8時間半の運転時間です。

  • フェニックス・スカイハーバー国際空港にて1泊
  • グランドキャニオン国立公園(サウスリム)にて1~2泊
  • セドナにて1~2泊
  • フェニックス・スカイハーバー国際空港にて1泊

ユタ州の国立公園を含むモデルコース

④1週間ゆったりめコースでザイオン、ページ、グランドキャニオンを観光

ザイオン国立公園に行きたい場合はラスベガスが便利です。696マイル(1,120キロ)、運転時間は11時間半ほどです。

  • ラスベガスで1泊
  • ザイオン国立公園で1泊
  • ページで1泊
  • グランドキャニオン国立公園2泊(またはルート66の街で1泊)
  • ラスベガスで2泊

このコースはウィリアム、セリグマン、キングマンなどルート66の街を楽しめるのも魅力です。

⑤1週間しっかりコースでザイオン、ページ、モニュメントバレー、グランドキャニオン

④のコースにさらにモニュメントバレーを足すと856マイル(1,377キロ)、14時間半ほどです。

  • ラスベガスで1泊
  • ザイオン国立公園で1泊
  • ページで1泊
  • モニュメントバレーで1泊
  • グランドキャニオン国立公園2泊(またはルート66の街で1泊)
  • ラスベガスで1泊

モニュメントバレーは1泊がちょうどよいので、日程があるならザイオン国立公園やグランドキャニオン国立公園で連泊をおすすめします。

宿泊

宿泊場所は以下のブログでおすすめエリアやホテルを紹介しています。初日や最終日は空港近くのホテルに宿泊するのがストレスを減らせるので、各空港のおすすめホテルをいくつか紹介します。

ラスベガス、ハリー・リード国際空港

ホリデーイン・エクスプレス&スイーツ(Holiday Inn Express & Suites – Las Vegas – E Tropicana by IHG)$$~$$$

ラスベガスでもホリデーインはコスパが良くおすすめです。ホリデーイン・エクスプレス&スイーツはMGMの目の前でストリップからも徒歩圏内で便利です。ホリデーイン・エクスプレスはどのロケーションも朝食がついているのもうれしいです。清潔感が好評のホテルです。スイーツといってもリビングスペースが分かれているタイプのお部屋はないようです。

べラジオ(Bellagio)$$$~$$$$

ラスベガスに来たなら憧れのべラジオに宿泊してみてはいかがでしょう?5つ星ホテルのべラジオはきらびやかな内装にいくつものプール、多数の高級レストラン、ショー、ビュッフェなど、ラスベガスならではの経験ができる場所です。とにかく特別感を感じたい旅人におすすめです。

フェニックス・スカイハーバー国際空港

ホリデーイン&スイーツ(Holiday Inn & Suites Phoenix Airport)$$~$$$

IHG系列3つ星クラスのこのホリデーイン&スイーツ家族やグループでの宿泊にはとてもおすすめです。ベッドルームとソファーベッドがあるリビングスペースの間にバスルームがあり、別の部屋にいるゲストを煩わすことなくトイレを使えるので、レイアウトがとても良いと感じました。しっかりした朝食付きの宿泊プランがあるのも魅力的です。屋外プール、ジャグジーもあるので、旅の疲れをとることができます。ややこしい支払いの仕方をお願いしたのですがフロントデスクのスタッフもとても感じが良かったので一押しです。

フェニックス・スカイハーバー国際空港付近にはいくつもホリデーインがあるの間違いのないようにしましょう。

ホーム2スイーツ(Home2 Suites by Hilton Phoenix Airport North)$$~$$$

ヒルトン系列3つ星クラスのホーム2スイーツは朝食が無料でついています。このホテルも家族やグループにおすすめです。スイーツのお部屋ならバスルームへはベッドルームからもソファーベッドのあるリビングスペースからもアクセスできます。レビューもとてもよいです。

安全対策

アウトドアでの安全対策

グランドサークル観光で一番気をつけてほしいのは脱水症状、熱中症です。夏でなくても乾燥しているので、とてものどが渇きます。意識して水分をこまめに補給してください。暑い時期に訪れる場合は熱中症対策で無理せずに観光を楽しんでください。

この地域にはガラガラヘビやサソリもいるので岩場や植物が多い茂った場所にむやみに足を踏み入れないようにしましょう。特にサンダルなどをはいている場合はとがった岩でケガをすることも含めて注意が必要です。

治安について

治安はおおむね良好ですが置き引きなどに合わないように気を付けてください。車内にカバンなど外から見える場所に残すと窓ガラスを割られてせっかくの旅行が台無しになってしまいうので、トランクに入れるなどして見えないようにしましょう。

まとめ

グランドサークルはアメリカらしいロードトリップができる場所です。一度に回るとキャニオン疲れしてしまうので、できれば1~10日程度の日程でなんどかに分けて観光してほしい場所です。ハイライトだけを見て回るより、せめて一か所だけでもゆったりめに残分に楽しむとよいと思いますよ!

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この記事を書いた人

ミネアポリス在住。アメリカの大自然や多文化に魅了された旅ブロガー。アウトドア系の旅行が特に好きで一人旅も多い。ちょっと怖がりなのでそれを克服する動機としてブログ開設。小心者の視点からのブログで同じような性格の女性にもアメリカ旅行を身近にしていきたいと願っている。

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