サンフランシスコの定番スポットを巡る1日モデルコース

Golden Gate Bridge

初めてのサンフランシスコ観光で外せない名所はどこ?1日しかない場合の観光モデルコースも提案してほしい!

サンフランシスコを1日で効率よく観光するなら、一番行きたいアトラクションを選んで、そこから便利な観光スポットを足す方法を提案します。ゴールデンゲートブリッジならプレジディオ、アルカトラズならウォーターフロント、エスニックタウンならダウンタウン付近を重点的に観光するとよいでしょう。

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サンフランシスコの定番スポットを巡る1日モデルコース

目次

サンフランシスコの魅力

サンフランシスコは日本から直行便が多く、サンフランシスコだけでなくその近郊にも素晴らしい観光名所が多数で大人気の観光都市です。観光の見どころが多数でなんども訪れたい場所ですが、サンフランシスコ近郊にも素晴らしい観光名所があり、サンフランシスコに割く時間が短くなってしまいがち。そんな旅人のために1日だけでサンフランシスコを観光するコツを紹介していきます。

基本情報

サンフランシスコはカリフォルニアの北部に位置する大都市です。坂道が多く海を臨むことができるスポットが多く、またアジアと近いことからチャイナタウンや日本人街などアジアの文化の影響もあり、日本人にもとっつきやすい場所となっています。サンフランシスコ周辺にはヨセミテ国立公園など世界中の人を魅了する観光スポットもあり、都市観光と国立公園観光を組み合わせやすいのも魅力です。

アメリカ大陸横断列車で最も景色が美しいといわれるアムトラックのカリフォルニア・ゼファー号の出発地点・到着地でもあります。

ベストシーズン

サンフランシスコは通年涼しい気候です。ベストシーズンはWeather Sparkによると6月~9月の夏になります。真夏でも快適で朝夕は肌寒くなります。快晴が多いのは7~8月で秋から初夏にかけては曇りの日が多くなります。また霧が立ち込めやすいのも特徴。霧が出てくると日中でも一気に気温が下がるので、夏の観光でも温かい上着が必要です。

平均1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
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最低891111121314141414118
表示は摂氏にて。Weather Sparkより

サンフランシスコへのアクセス方法

飛行機

サンフランシスコへ行くには3つの空港があります。安い飛行機が見つけられるかどうか、レンタカーする予定かどうかで決めるとよいでしょう。サンフランシスコ国際空港へは日本からも直行便が行き来しています。

  • サンフランシスコ国際空港(SFO)一番近くて大きな空港。
  • オークランド国際空港(OAK)サンフランシスコの対岸にある空港。サンフランシスコへは20マイル(32キロ)と十分近くサンフランシスコの中心地までBARTも使える
  • サンノゼ国際空港(SJC):サンフランシスコへは40マイル(64キロ)。レンタカーする予定ならSJCもあり。サンノゼのダウンタウンまで行けばそこからサンフランシスコまで電車で行くこともできます。

アムトラック

電車での旅をしたい方はアメリカ大陸を横断するアムトラックのカリフォルニア・ゼファー号も乗り入れており、アクセスが便利になっています。カリフォルニア・ゼファー号はシカゴ~サンフランシスコ間を運航する大陸横断鉄道で全ルートのるなら52時間かかりますが、時短したいなら一番景色の良いロッキー山脈を見ることができるデンバー~サンフランシスコ間の乗車が人気です。

西海岸の都市からの場合コーストスターライト号(Coast Starlight)やキャピタルコリドーなど複数の長距離路線が乗り入れています。

長距離バス

サンフランシスコへはグレイハウンドもアメリカの各都市から乗り入れています。バスの車内は治安は大丈夫ですが、バスの発着駅やその付近は夜になると雰囲気が変わるので、旅に慣れていない人は飛行機やアムトラック、車が安心です。

空港とダウンタウンをつなぐのはBARTが便利

BARTはサンフランシスコ国際空港だけでなくオークランド国際空港利用でも便利

空港からの交通手段は公共の交通機関であるBART(Bay Area Rapid Transit)と呼ばれる電車が便利です。サンフランシスコ郊外とダウンタウン、空港をつなぐ交通網です。空港からサンフランシスコのダウンタウン、パウエル通り駅まで約40分です。10分間隔で運行しているようです。

サンフランシスコ国際空港からダウンタウンまでの運賃は大人10.55ドル、シニアは3.95ドルです。支払いはクリッパーカードで。アップルウォレットまたはグーグルウォレットにクリッパーカードをあらかじめダウンロードしておきましょう。ニューヨークやシカゴのようにコンタクトレスのクレジットカードを直接ピッとするだけのシステムが導入される予定ですが、現在はまだクリッパーカードでの支払いが必要です。スマホがない場合は1枚につき3ドルでクリッパーカードを券売機で購入し、チャージする方法で支払うことができます。

オークランド国際空港からサンフランシスコのダウンタウンへ行くには空港からBARTに乗りColiseum駅でサンフランシスコ行き(SF/Daly City方面)のBARTの路線に乗り換える必要があります。料金は12ドルです。

ライドシェア

サンフランシスコ国際空港からサンフランシスコダウンタウンへUberやLyftなどのライドシェアを利用すると45ドルほど、オークランド国際空港空港からサンフランシスコへは約55ドルです。チップも忘れずに加算しましょう。

スーパーシャトル

夜遅くに到着する場合は空港近くのホテルに宿泊することをおすすめしますが、空港からホテルまで送ってくれるスーパーシャトル(予約要)も選択肢の一つです。スーパーシャトルはサンフランシスコとその近郊の3つの空港すべてでサービスを提供しています。お値段は一人ならライドシェアより安いですが(20ドルほど)、他の乗客の送り先によっては時間がかなりかかるようです。

サンフランシスコ市内の移動手段

公共交通機関の利用方法

サンフランシスコ市内の観光には公共の交通機関MUNIと呼ばれるケーブルカー、ストリートカー、バスの選択肢があります。サンフランシスコ市の交通局(SFMTA)が運行しています。運賃はBARTと同じくクリッパーカードで支払いできます。MUNIモバイルアプリでの支払いも可能です。クリッパーと異なり、1回ごとの支払いができるのが便利です。

  • バス、ストリートカー:運賃は大人2.75ドルで2時間以内の乗換なら無料。券売機で購入する場合は3ドルです。1日パスは5.5ドルです。
  • ケーブルカーは1回大人8ドル
  • 1日乗り放題ビジターパスポートはケーブルカー、バス、ストリートカーも含めて14ドル、3日乗り放題のビジターパスポートは33ドルです。

ビジターパスポートはクリッパーカードからも、市の交通局のMUNIのアプリから購入することもできます。紙のビジターパスはキオスクでも購入できます。

ケーブルカーの乗り方

サンフランシスコ名物のケーブルカーは大人気のアトラクションで、行列ができています。待つのをいとわないなら乗車するとよいでしょう。料金は1回8ドル、またはビジターパスポートでケーブルカーに乗ることもできます。

プレジディオGOシャトル

プレジディオに向かうにはダウンタウンとプレジディオをつなぐ無料のシャトルが出ています。その名もプレジディオGOシャトル。日中は本数が少ないのでスケジュールを確認して利用してください。プレジディオ内を巡回するルートもあるのでとても便利です。

ライドシェアや無人タクシー

ほかにもライドシェアのUberやLyftも便利。さらには無人タクシーのWaymoを試してみるのもいいですね!Waymoは無人なのでチップをするオプションはありません。Waymoはまだサービス地区が限られており、空港とダウンタウンの行き来には利用できません。

Waymoは人が運転するより安全運転で走行してくれて事故も少ないそうなので安心して体験できます。

徒歩で楽しむ市内散策

サンフランシスコは徒歩と公共の交通機関を組み合わせての観光がしやすい都市ですが、坂道が多いので距離は短くても体力をつかってしまいます。足腰に自信がない、体力を温存したいならビジターパスを購入して公共の交通機関を最大限利用するか、ライドシェアを利用する予算を組み込んでおくとよいでしょう。

車なしで楽しむ観光プラン

サンフランシスコは公共の交通機関が発達しているので、車なしで十分に楽しむことができますがポイントでライドシェアや無人タクシーを使うとより快適に観光することができます。

サンフランシスコの定番スポット3選

ゴールデンゲートブリッジの魅力 ★★★ 子連れ★★

サンフランシスコの象徴ともいえるゴールデンゲートブリッジ。朱色が特徴的で必須の観光スポットとなっています。ゴールデンゲートブリッジを見ることができる場所は以下の通りです。けれども霧の多いサンフランシスコ、滞在期間が短いとなかなか全景を見ることができないこともあるようです。

  • ゴールデンゲートブリッジのウェルカムセンター近く、ストラウス・プラザ
  • ウェルカムセンター近くのバッテリー・イースト・トレールにあるフォートポイント
  • プレジディオにあるベーカービーチ
  • ゴールデンゲートブリッジを渡ったとこにある、バッテリースペンサー展望スポット(サンフランシスコダウンタウンから向かう場合はMUNIバス76番にて橋を渡り下車)

ゴールデンゲートブリッジは全長1.7マイル(2.7キロ)。観光目的で歩いて渡ると体力を消耗してしまうので、眺めるだけかちょっとだけ歩いて引き返す、またはバスで渡るのがおすすめです。

ウォーターフロント、フィッシャーマンズワーフで観光気分を楽しむ ★★ 子連れ★★

サンフランシスコのウォーターフロントは定番のフィッシャーマンズワーフ(ワーフとは埠頭、波止場の意味)やピア39、多くのレストランが入店しているフェリービルがあります。

  • フィッシャーマンズワーフは100年以上の歴史があり、イタリア系移民が漁業を営んでいたのが始まりですが、現在は土産物屋など観光客向けの店舗が多くみられます。名物のシーフードやサワードーのパンを食べることができるレストランも。
  • ピア39ではアシカが日光浴をする姿を見ることができ、人気の観光スポットとなっています。ここにも土産物屋やちょっとしたアミューズメントもあり、お子様連れには楽しいスポットとなっています。
  • フェリービルには多くのレストランが入居しており、ローカルにも愛されるグルメスポットとなっています。

アルカトラズ島の歴史を感じる ★★★ 子連れ★★★

アルカトラズ島はちょっと怖い雰囲気 Photo by Shelby Cohron

アルカトラズ島はローカルも一押しのサンフランシスコならではの定番観光スポット。アルカトラズ島に乗入を行っているシティークルーズ公式のウェブサイトからアルカトラズ島に渡るフェリーの予約購入をしましょう。時間は島内の見学を含めて全部で3時間、お値段は大人45ドルです。詳しい料金はこちらで確認できます。フェリーは片道15分ほど。フェリーの発着はピア33です。

アルカトラズ島の歴史は1850年代に軍の要塞として使われたのが始まりですが、1934年から30年間ハイセキュリティ刑務所として利用されていたのが有名です。この刑務所にはニューヨーク出身のマフィアの親玉であったアル・カポーネをはじめとする悪名高き収容者が複数いたことが有名です。アルカトラズのツアーには音声ガイドがついていて、収容者の当時の生活の様子を学ぶことができます。日本語版もあるので英語がわからなくてもとても楽しめます。

夕方のツアーはちょっぴり怖い雰囲気がまた楽しいですが、冬季は開催日が限られています。

サンフランシスコ観光1日モデルコース

午前中にアルカトラズ島の観光

アルカトラズ島の観光ツアーは午前8時台からスタートします。フェリーの時間が決まったアルカトラズ島のツアーを午前中に組むことで、その後の時間を気にせずにゆっくり観光することができます。観光客の多い夏季は必ず事前にチケットを購入しておきましょう。アルカトラズ島のツアー発着はピア33です。

アルカトラズ島へは食べ物の持ち込みは禁止されています。飲料水は持ち込み可。

ランチとウォーターフロント観光

アルカトラズ島のツアー発着はピア33と観光に便利な場所にあります。降車後はウォーターフロントのレストランやフェリービル(徒歩20分ほど)でランチを楽しんでから、フィッシャーマンズワーフやピア39を観光しましょう。

午後にゴールデンゲートブリッジ

ゴールデンゲートブリッジをきれいに見ることができるスポットをいくつか訪ねて楽しみましょう。プレジディオでゆっくりピクニック気分をしながらゴールデンゲートブリッジを見るのもよし、バスに乗って対岸に渡って眺めるもよしです。ゴールデンゲートブリッジの展望スポットはハイキングコースにあることもあるので、散策してもよいでしょう。

霧のベールをかぶったゴールデンゲートブリッジも素敵だけど全景を見たいなら午後の早い時間がよいそうです。

夕方は中華街での文化体験と夕食

ユニオンスクエアの近くに位置する中華街へ向かいましょう。中国外にある最大の中華街です。見事な門を見た後は土産物屋でのショッピングや食文化を体験しましょう。Z&Y北京ダックChong Qing Xiao Mian重慶小面が人気店です。エッグタルトならゴールデンゲート・ベーカリー(金門餅家)、行列ができているのですぐわかるでしょう。

宿泊

ハイアットリージェンシー・サンフランシスコ $$$~$$$$

ハイアットリージェンシー(Hyatt Regency San Francisco)はフェリービルの目の前に位置しているため、食事にはことをかきません。カリフォルニア線のケーブルカーやBARTの駅、さらにプレジディオへのシャトルバスも通っていてとても便利です。

アーゴノートホテル $$$

アーゴノートホテル(Argonaut Hotel)はフィッシャーマンズワーフ近くのマリーナという観光に便利な立地。お部屋により窓からマリーナを眺めることができます。朝食のサービスはありません。

オーチャードホテル $$$

オーチャードホテル(Orchard Hotel)はユニオンスクエアと観光にはとても便利。わりと新しいホテルで口コミがとても良いです。朝食のサービスはありません。

シーサイドイン $$

161号線沿いにはモーテルが多数シーサイドイン(Seaside Inn)はお部屋は小さいものの掃除は行き届いているとの評判です。ドミトリースタイルのお部屋は避けたいものの、予算を抑えたい方におすすめ。フィッシャーマンズワーフまでは歩くと30分です。

ホステルインターナショナル $

フィッシャーマンズワーフ近くの公園内にホステルインターナショナルHI San Francisco Fisherman’s Wharf Hostel)があります。お部屋はドミトリースタイル。とにかく宿泊費を下げて旅行の他のことに予算を割きたい方にはおすすめです。

サンフランシスコ観光のよくある質問

旅行の予算について

シーズンにより宿泊代金、飛行機・アムトラックの料金が大きく変動するので、夏季のハイシーズンを避けることで予算を節約することができます。ミドルクラスのホテルなら1泊250ドルから300ドル、食費は外食するならばファストフードやデリで20ドルほどです。予算が限られている場合は朝食付きのホテルに宿泊するなどして節約しましょう。

チップは最近は20%が相場です(税込、税抜きの20%にするかは好みで決めるとよいでしょう)。ホテルのお部屋には2~5ドル程度を毎日、チップとしておくとよいでしょう。きれいに使っているなら少なめで構わないと思います。大人数で散らかし気味だったら多めにチップを置くとよいでしょう。最近はファストフードや売店でもチップを足す選択肢が表示されます。その場合は10%以下や数ドルでも構いませんが、チップなしを選択しても大丈夫です。

ホテルによりリゾート料金が加算されることがあるので、ホームページで確認しましょう。サンフランシスコのホテルの駐車料金は40ドル程度が相場かと思います。

1日の観光に必要な持ち物

サンフランシスコは夏でも肌寒いことが多々あります。カリフォルニアだからとロサンゼルスなどの気候の場所を想像して荷造りすると現地で暖かい服を慌てて購入する羽目になります。また霧が出ることも多いので、撥水・防水加工のウィンドブレーカーなどを持っていくと便利です。

まとめ

サンフランシスコはコロナのパンデミック後、活気が減ってしまっていましたが2025年になり観光客が戻ってきています。閉店してしまっている店舗もまだ目につくものの、観光客が行く場所はきれいになりパトロールもされていて治安も改善しています。とても美しい都市で移民の文化も楽しいのでぜひ訪ねてみましょう。

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この記事を書いた人

ミネアポリス在住。アメリカの大自然や多文化に魅了された旅ブロガー。アウトドア系の旅行が特に好きで一人旅も多い。ちょっと怖がりなのでそれを克服する動機としてブログ開設。小心者の視点からのブログで同じような性格の女性にもアメリカ旅行を身近にしていきたいと願っている。

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