カナダ、バンクーバーの観光スポット9選!第一位はやっぱりスタンリーパーク!

カナダのブリティッシュコロンビア州、バンクーバーに行きたいけど絶対外せない観光スポットだけでなく、ちょっと人混みを避けられるような穴場スポットも教えてほしい。おすすめの食べ物も教えてほしい。

バンクーバーはカナダ西海岸、シアトルからの便も良い大都市です。アジア人の人口はカナダでは一番多いのではないでしょうか。そのためか美味しいアジア料理も豊富でチャイナタウンもあり、アジアの味を手放すことができない方々も気軽に楽しむことができる観光都市です。

目次

基本情報

バンクーバーはシアトルから車で北上すること3時間弱で到着してしまえるカナダとアメリカの国境都市です。コロナでカナダの国境が閉鎖される前はシアトルからアムトラックのカスケード号でバンクーバーまで乗り入れることができました。海岸線を北上していくので景色をゆったり眺めながら旅行することができます。カナダの水際対策が緩和され次第、運行は再開されるようです。飛行機で到着する場合はバンクーバー国際空港(YVR)となります。空港からバンクーバーの中心地までは車で約30分。車がない場合はカナダ・ラインと呼ばれるライトレールで中心地まで簡単に行くことができます(大人4.35カナダ・ドル)。

バンクーバーの気候はシアトルと似ていて、ベストシーズンは雨が少ない夏期となります。7、8月が最も雨が少なくなりますが、ちょっと時期を外すなら6月か9月がまだ雨が少ないようです。気温は7、8月は最高気温の平均が23℃、平均最低気温が18℃ととても快適です。

コロナウィルス注意点

【2022年9月4日情報】カナダに入国するにはコロナウィルスのワクチンの2回目を接種してから2週間以上経過し、なおかつArriveCANというアプリかオンラインアカウントからワクチンの接種証明などを提出する必要があります。入国前、入国時のコロナ検査は不要になりましたが、抽選制の入国時コロナ検査をさせられる可能性はあります。

カナダ政府が随時、コロナウィルスに関する入国情報を発表しています。政府のホームページから質問に答えると何が必要かわかるようになっています。

必見の観光スポット

1. スタンリーパーク(Stanley Park)

バンクーバーを訪れて一番印象に残っているのはスタンリーパークです。なんとニューヨークのセントラルパークよりも広く、1001エーカー(くまのプーさんの森が100エーカーだから大きさを想像してもらえるかと思います)。以前は公園内の見どころを周ることができるシャトルバスが走っていたのですが、残念ながらシャトルバス会社が合併されてから、運行停止になってしまっています。現在はウェスト・コースト・サイトシーイング(West Coast Sightseeing)という会社がバンクーバー観光シャトルの一環で、公園内のいくつかのスポットに立ち寄りますが、公園内を楽しくシャトルであちこち見て周るのには適していません。車で周るか、レンタサイクルをするか、または場所を絞って徒歩で周ることになるでしょう。

スタンリーパークは半島に位置しており、8.8キロにわたるシーウォール(Seawall)と呼ばれる海岸線の舗装された道を散歩または自転車で周ることができます。スタンリーパークは庭園を造り上げたのではなく、もともとあった地形や植物を利用した公園です。ぜひオリジナルともいえるレインフォレストを訪ねてください。インフォメーション・センターでもらえる地図に大きな木のマークが印されています。自転車でも訪ねることができるトレール沿いに見られるので、ぜひ立ち寄ってみましょう。公園入口付近にいくつもレンタサイクルできる自転車屋さんがあります。お値段は半日レンタルで30ドルほどです。スタンリーパーク内にはいくつも庭園があり、ローズガーデン、つつじのガーデン、ロック・ガーデン、シェイクスピア・ガーデンなど。季節に合わせてお花が咲いている庭園を訪ねてみましょう。

2.ガスタウン(Gastown)

ガスタウンはバンクーバーで最も古い地区で、有名な蒸気時計が観光名所となっています。15分おきに時計から蒸気が出ます。石畳の道があり、歴史を感じさせるおしゃれな地区で、素敵なレストランや雑貨屋さんやブティークがたくさんあります。ガスタウンの名前の由来となった当時のバー経営者の銅像にも立ち寄ってみましょう。ガスタウンの東には元日本街があります。悲しい歴史を背負っており、1907年にはアジア人への反感からチャイナタウンと日本街が襲撃されています。第二次世界大戦時にはアメリカの日本街と同様、カナダの日系人たちもカナダの収容所に送られたのでした。その際、カナダ政府が日系人が所有していた土地や建物を没収してしまったので、戦争終了後も日系人は強いコミュニティを再建することはできなかったそうです。今でもお寺や日本語学校などのかすかな名残はあるそうです。今は非公式にレールタウンとも呼ばれていますが、この辺りはダウンタウンイースト地区となり、一般的にホームレスの方や低所得の方が多い地区と言われています。

3. 人類学博物館(Museum of Anthropology) とブリティッシュ・コロンビア大学キャンパス

ブリティッシュ・コロンビア大学内にある人類学博物館は大人15ドル。バンクーバーの歴史を学ぶならヨーロッパ人が入植する前、ネイティブの方々の歴史や暮らしを学ぶことは必須です。人類学博物館はいわゆるファースト・ネーションの歴史や工芸に最も力を入れていて、トーテムポールなどを見ることができますが、ファースト・ネーションだけでなく世界中の芸術・工芸が展示されています。

4.ブローデル温室(Bloedel Conservatory)

クイーン・エリザベス公園内にあるブローデル温室は入園料は大人7.2ドル。温室内には植物だけでなく100以上の鳥が居住しており、カラフルなバードウォッチングも楽しむことができます。温室内には柱がなく、まるで熱帯雨林にいるかのような気分を満喫できます。屋内アトラクションなので悪天候の日にも最適。カナダ最大の温室、北米ではミズーリの植物園に次ぐ2位のサイズです。クイーン・エリザベス公園は桜の木も植わっており、春にはお花見をすることもできます。

5.グランビル・アイランド(Grandville Island)

グランビル・アイランドへは車がない場合は、ガスタウンからバス(50番)、アクアバスフォルスクリーク・フェリーで行くことができます。二社とも運行は、色んなところに止まるので、一日乗り放題(16ドル)であちこちに行くことができます。エールタウンからだと往復で4~6ドルです。一番の見どころはパブリック・マーケットです。バラエティ豊富な食べ物や雑貨が販売されています。必ず自分の好きなものが見つけられるはず。一番の人気店はリーズ・ドーナツ(Lee’s Donuts)。ハムやチーズならオヤマ・ソーセージ(Oyama Sausage)など。他にも人気店はたくさんあります!

6. ウォーターフロント(Waterfront)~ウェスト・エンド(West End)

イベント会場であるカナダ・プレースのあるウォーターフロントからウェスト・エンドにかけて、高級感漂う日本料理店が多くあります。お値段は高いですが、一押しはミク(Miku)です。ランチも開いているのがありがたいです。夜は懐石料理も食べられます。炙った料理が特に人気です。日本の居酒屋に行きたいという方には金魚(Kingyo)とGuuがあります。Guuは複数店、展開しています。ラーメンならマルタマ(Marutama Ramen)、博多ラーメンならダンボ(Dunbo)、北海道ラーメンの山頭火(Santouka)もあります。ストリートフードが食べたい方はジャパドッグ(Japadog)で和風のホットドッグを食べることができます。ウェスト・エンドは日本食だけでなく、韓国料理屋さんもたくさんあるので、アジア食で攻める気ならこの辺りにホテルを取るのが良いでしょう。

7. エールタウン(Yaletown)

エールタウンはいわゆる倉庫街をおしゃれに改装したトレンディな地区です。お高めのレストランが多くあり、パティオ席も多いのでコロナ禍での外食に向いています。ミナミ(Minami)というお寿司屋さんがとてもおしゃれでレビューも良いです。Mikuの姉妹店のようです。すごく贅沢な時間を過ごしたいならブルー・ウォーター・カフェ(Blue Water Cafe)でシーフードを。

8.UBCキャンパス(ちょっと穴場)

ブリティッシュ・コロンビア大学はUBCと略して呼ばれており、美しいキャンパスは十分に観光の価値があります。キャンパス内のローズガーデンは高台にあり、太平洋を背景にバラを愛でることができます。さらには新渡戸記念庭園という日本庭園があり、5ドルの寄付をすることで入園することができます。新渡戸稲造氏は日本とアメリカの架け橋となりたいと強く願っており、当時のUBC学長と親しい仲あったそうです。庭園内の道は人生を意味しており、分岐する部分では伝統的な価値観の人生の道とそうでない道を象徴しているそうです。キャンパスの中心ともいえるモールにはエコー・サークル(echo circle)と呼ばれる場所があります。ワイマン・プラザ(Wyman Plaza)と呼ばれる場所のベンチの真ん中の円に立って話すと声がエコーするそうです。

9. チャイナタウン(Chinatown)*今年はお勧めしませんが、将来おすすめしたいです。

カナダで最大、100年以上の歴史のあるチャイナタウンがバンクーバーにはありました。通常私は、日本人街、チャイナタウン、コリアタウンは必ずおすすめしますが、バンクーバーのチャイナタウンは悲しいながら、今はあまりおすすめすることができません。チャイナタウンは前述したように1907年にアジア人排斥運動のために襲撃されるという悲しい歴史があります。そんな時代にも耐え忍び、中国系カナダ人の方々の活気あるコミュニティを築いていたのですが、残念ながらここ十数年で衰退してきているようです。シカゴの戦後の日本コミュニティや韓国人コミュニティと同じように、若い世代が成功して親の家業を継がずに郊外へ引っ越していったことから衰退していったのかもしれませんが、他にも要因があるのかと推察します。

アメリカの大都市を揺さぶるホームレス問題と医療用麻薬の乱用によるオピオイド危機の問題はカナダでも深刻なようで、チャイナタウンでもホームレスの方々や、薬物中毒などのメンタルヘルスのケアが必要な方々が増えるようになりました。元々チャイナタウンや日本街などは、人種差別の影響で、白人が住みたがらない貧困地域にできるものです。そのためこういった歴史あるエスニック・タウンは貧困地域に隣接または重複しているものなのです。さらにコロナ禍の特に初期に中国人への反感が強まり客足が減ったこと、コロナウィルスの影響でレストランなど閉店せざるをえなかったことなどから、生き延びれなかった多くのお店が閉店してしまい、現在は本当に一部を除きとても寂しい状態になっているそうです。なんとか文化の継承、在住している中国系カナダ人の方々へのサポートのコミュニティを失うまいと再生をはかろうとがんばっておられるそうです。市からの補助などが出て、活気を取り戻せるよう祈っています。今年の8月にはお祭りを企画しているそうなので、なんとか夏頃にはコロナも落ち着き、アメリカからの観光客も増え、多くのお店が開店できるようになることを願っています。

まとめ

カナダのバンクーバーはとても魅力のある大都市です!海沿いにあるのに山も近く食べ物もおいしい!アジア人が多く在住しているのでアジア食も豊富です。個人的にはシアトルより好きです。ぜひバンクーバーを訪ねてみましょう!

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この記事を書いた人

ミネアポリス在住。アメリカの大自然や多文化に魅了された旅ブロガー。アウトドア系の旅行が特に好きで一人旅も多い。ちょっと怖がりなのでそれを克服する動機としてブログ開設。小心者の視点からのブログで同じような性格の女性にもアメリカ旅行を身近にしていきたいと願っている。

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